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工具について
以下の工具等はこのサイトで紹介している作品を作る過程で使用したもので、殆どの家庭にありそうなものは省きました。
高価であるとか特殊な木工機械は全くありません。
それでも手法を工夫すれば小型家具は無論、更に
大型の収納家具も作れる!
という意味で参考にしてください。
またここで紹介している工具・道具の多くの物は
mini-Shop
で購入可能ですが、これは私が使って充分に耐久性や信頼性を確認した或いは納得した物のみを販売している表れとご理解ください。
● 絶対に必要な工具/道具
ノコギリ
替刃式カンナ
玄翁(または玄能、げんのう)
電動ドリル・ドライバー
センターポンチ
電動ジグソー
ドライバー
ニッパー
コンベックス(メジャー)
曲尺(かねじゃく)
キリ
CRC 5−56
刷毛
塗料バケツとポリ容器
サンドペーパー
● 作業能率が向上する工具/道具
木工ヤスリ
電動サンダー
クランプ・ハタ金
ソーガイド
プラスチックの小物入れ
● 予算が許せば欲しい工具/道具
電動ドリル
各種ドリル
ノギス
替刃式ノミ
電動トリマー
トリマービット
電動ディスクグラインダー
バイス
水準器(レベル)
● 安全性を確保するための道具
セーフティーゴーグル
防塵マスク
● 作ることをお奨めしたい道具
作業台
電動ドリルアタッチメント
垂直・水平だし水準器
水準器(レベル)
45度切断ジグ
直角接合ジグ
大型・中型クランプ
アイアンセンサー(釘位置探索器)
木工ボンドアプリケーター
替刃式平ヤスリ
替刃式直角ヤスリ
下げ振り
簡易型水盛り
● 金の無駄遣い! 危険! 私はお奨めしない工具
電動丸ノコ
電動カンナ
絶対に必要な工具/道具
●ノコギリ
(2005/09/09 改訂)
ノコギリというと両刃式ノコギリを思い出す方が多いと思いますが、合理性では圧倒的に替刃式ノコギリ
です。 刃物は使ってゆくうちに大なり小なり切れなくなってゆきますが、ノコギリの場合
「目立て」
という
刃研ぎが必要になります。 これを自分でやれない事はありませんが正確に総ての刃を研磨するのは大
変です。 また目立てを頼むと数千円は間違いなく掛ります。
一方替刃式のノコギリの場合には刃を新しいものに交換するだけでその交換費用は目立てよりも遥かに
格安です。 切れ味がいまいちなのでは?と思うかもしれませんが、そんな事は全くありません。
なにしろプロの大工さんが主力に使っているくらいです。
その替刃式のノコギリの代表は、
「ゼットソー265」でしょう
。 私自身も長年これを愛用してきました。 しかし
mini-Shop
を開設して以来使ってみたゼットソー互換の
「翔265」
に現在では大変満足しています。 見ただけでは判らないのですが実際に使ってみて刃の持ちがゼットソーよりも一段と良いというのがその理由です。
私は週に少なくとも2日は日曜大工に時間を使いますからアマチュアとしてはノコギリの使用頻度は高いほうだと思います。 しかし
「翔265」
を2004年始めに使い出して以来1年以上経った今でも刃の交換をしていません。 ゼットソーを使っていた当時に2年半で3回交換していたのに比べると遥かに長持ちしています。 さすがに湿度の高い夏を2回越えていますので一部分が錆びていますが、それ以外には不都合を感じていません。
さてこれ1本ということであるならば
「翔265」
ですが、より精密な切断を求めるのであれば、
「翔250」
、
「翔220」
の選択もあります。
「翔220」
になると胴突きノコギリに近しい精密な切断が可能ですが、ノコギリの刃厚はより薄くぺらぺらの感じとなりますから、
「翔265」
でノコギリ切断をマスターしてから使ったほうが良いでしょう。
以上のノコギリは総て横引き用のものですが、これらで縦引きも結構出来ます。
これら替刃式ノコギリでうまく切断するには
こちら
をご覧下さい。 実用上支障のない直角精度と
0.5mm
以内の寸法精度が多少の練習でものになります。
註: 翔シリーズノコギリ
のお買い求めは
こちら
から出来ます。
●替刃式カンナ
(2005/09/09 改訂)
ベニヤ板を主として使う私の材料切断の仕方は、替刃式ノコギリで
0.3mm‐0.5mm
位長めに切断した後
に、正しい寸法となるようカンナで仕上げています。
こうすることで
直線性を出す
、
直角切断の修正
、
加工寸法の精度出し
、の3点が満足されます。
従ってカンナは不可欠の道具ですが、ここにも替刃式のカンナが活躍しています。 プロの大工さんが使
うカンナ掛けは、
毎日の
刃砥ぎと調整そしてカンナ台の修正から成り立っており、いずれも簡単に習得で
きる技術ではありません。 従ってあのシュルシュルシュルという小気味良い作業はまねできないにしても、
40mm
以下の木材表面や木口を削る程度でしたら、小型の替刃式カンナの使用が合理的です。
私の使っているものは刃渡りが
50mm
と
58mm
の物でしかも刃先は直線ですから面を削るには向いていませんが、替刃が3枚で
600円
程で買えるので、切れなくなったら刃を交換すれば良く、言ってみればカッターナイフのようなものです。
替刃式カンナの詳しい使い方は
こちら
からご覧下さい。
註: 50mmと58mmの替刃式カンナ
は
こちら
からお求め頂けます。
●玄翁
(または玄能、げんのう) (2005/09/09 改訂)
かなづちとかハンマーとか色々な呼び名があり、釘抜きと兼用のものもありますが、大工さんも使ってい
る玄翁がお奨めです。 特徴は釘をたたく面が片方は平面、反対側が緩い曲面となっており、最初に釘
が滑りにくい平面側で打ちこみ、最後の締め打ちは曲面側でやれば、木材の表面が傷つきにくく、きっち
り打ち締められる。という点にあります。
断面が楕円のものと八角形のものがありますが、狭い所で側面打ちのし易い八角形のものが合理的だ
と思います。 私は八角形で重量が
350g
と
225g
の二つを使っていますが、太く長い釘を打つことが無くなりましたので現在の出番は圧倒的に
225g
の方が多いです。 重めでも
300g
あれば十分と言えます。 この
225g
タイプは、小釘、隠し釘、仮釘などを打つのに最適ですし、女性にとっても疲れが少なく使用できます。
玄翁の使い方詳細は
こちら
をご覧下さい。
註: 300gと225gの八角玄翁
は
こちら
からお求め頂けます。
●電動ドリル・ドライバー
(2005/09/16 改訂)
釘を使わずネジで木材を締結するためにドライバーで締めていたのでは余りに作業効率が悪く実用的で
はありません。 そこで電気の力で効率的な作業をする電動ドライバーが必要になります。 電動ドライバ
ーには2種類あり、電動ドリルドライバーと呼ばれネジ締めのみならず穴あけも兼用してできるものと、ネ
ジ締めに特化したインパクトドライバーがあります。 私は前者の物としてリョービのFDD-1000、後者の
物として日立の充電式インパクトドライバーWH12DMを使っています。
FDD-1000は低価格で軽量な為初心者用或いは入門用として位置付ける方が多いですが、軽作業に特化した合理的なものであり、私の作業では90%のネジ締め作業はこのFDD-1000で賄っています。 インパクトドライバーは大変強力で本格的な建築用の太く長いネジでもいとも簡単に締め付け可能で本格的ですが、実際の所私の作る作品の大半で出番は非常に少ないのが実状です。
メーカースペックによるとFDD-1000は3.8φ40mmまでの木ネジが締められるとありますが、これはかなりゆとりがあると思われ家具作りで使う3.8φ 55mm程度までのネジは全く問題なく締め付けられますし、インパクトドライバーでよくありがちな締め付け停止位置のコントロールの難しさもトルクリミッタのお陰でありません。 またFDD-1000は電動ドリルとして木工10φ、鉄工5φまでの穴があけられる!というのがその理由です。
従って日曜大工を始めて最初に購入する電動工具の中でこのFDD-1000は不可欠な1本としてお奨めです。 これで役不足を感じるような作業(例えば90mm以上のネジを頻繁に使うようなツーバイーフォー材による屋外テーマなどの場合にはインパクトドライバーが必要になりますが、その場合にFDD-1000が無駄になると言う事は全くありません。
またどうしても1クラス上のものが欲しいと言うのであれば、リョービではCDD-1010という電動ドリルドライバーがあります。
電動ドライバーの選択と使い方に関する詳細については
こちら
をご覧下さい。
註: FDD-1000
は
こちら
からお求め頂けます。
ネジ締め入門用として
FDD-1000
とネジ5種類690本にケース付セットを
こちら
からお求め頂けます。
またCDD-1010
は
こちら
からお求め頂けます。
●センターポンチ
(2005/09/16 改訂)
電気ドリルと穴をあける位置に円錐状の印しをつけるために使います。 金属に穴をあけるときは勿論
木材の場合でも金工ドリルで穴あけをする場合には必ずセンターポンチで印しをつけてからあけます。
さもないとドリルの刃先が横に滑って穴の位置がずれてしまいます。 この横に滑る現象は木材の場合
には起きないように思われがちですが、硬い年輪の部分に当たる時など想像以上に滑ります。
センターポンチの中には上からギュッと押し込むとパチンという音がしてハンマーで叩かなくても窪みを付
けられるオートポンチと呼ばれる高価な物がありますが、叩く力が加減できない為必要以上に印しが深くなり木工用には不向きです。 玄翁で上から叩く安いもので木工・金工両面で充分使えますが、先の角度がドリルの先端の角度が大きい物の方が浅い円錐状のマーキングとなり、ドリル先端を横にずらすことなく当てられます。 古いタイプには先が細く尖り過ぎていて目的をうまく達せられないものがあります。
註:
使いやすい
センターポンチ
を
こちら
からお求め頂けます。
●電動ジグソー
(2005/09/16 改訂)
昔は曲線切りは廻し引きノコを使ったものですが買いやすくなった電動ジグソーは安全に使えて廻し引き
ノコよりも遥かに守備範囲の広い工具としてお奨めです。
丸穴をあける、曲線に沿って切る、などで威力を発揮します。 そのままでは直線を精度高く切るのは難
しいですが、直線ジグを使えばかなり直線精度も上げられます。 角度切りも可能であるものが多いです
が、こちらは精度を維持するのはかなり難しくなります。 また替刃が安く、金属用、木工用、プラスチック
用、曲線切り用などあり守備範囲が広いのも魅力です。
私は日立の電動ジグソーを30年以上使ってきましたが、さすがに上下動の軸受け部分の磨耗が進み切断精度に影響してくるので、リョービの
YJ-50V
に変更しました。 どちらも無断変速機構付ですので、材料や曲線の程度に合わせた最適な速度で作業できます。 もしも切断する板材が厚さ30mm以下であれば、超小型で取り回しがしやすくひいては曲線の切断精度を出しやすい2003年末に発売されたリョービの
CJ-250
が軽作業用の電動ジグソーとして優れています。 詳しくはテストの様子を
こちら
からご覧いただけますが、グリップ位置と切断部分の距離が短い事がコントロールのしやすさに繋がっていると私は思います。
電動ドリルドライバーのFDD-1000と似たような所があり、私は大半の電動ジグソーを使う作業はこのCJ-250で賄っています。 上級機はそれでは無理な場合の保険のようなもので、出番の頻度は10%程度しかありません。
電動ジグソーでうまく円切りをするコツは
こちら
から、またジグを使った直線切りの方法については
こちら
からご覧下さい。
註:
替刃2枚付き超コンパクト低重心電動ジグソー(リョービCJ-250)
を
こちら
から購入出来ます。
電動ジグソーに取付けて使用する刃
(ブレード)
は、
合板用
、
木工用
、
鉄工用
、
非鉄金属用
、
新建材用
などがありますが、木工用では
曲線切り用
や
仕上げ切り用
が更に存在します。 日曜大工用としては、
合板用
、
鉄工用
、木工曲線切り用の3種類があれば取り敢えずは良いでしょう。
木工仕上げ切り用は少々高価ですが切断後の切り口が大変綺麗に上がりますので、腕を上げましたら
是非とも試していただきたいブレードです。 曲線切り用(または円切り用)は、半径が10cm以内の曲線となった場合の必需品で、よりスムーズな切断が可能になります。
鉄工用のブレードで非鉄金属切断も可能ですが、刃が大変細かいので切断速度は遅くなりますので、作業効率を考えると専用ブレードを使用すると良いでしょう。 これは新建材用も同じです。
註:
各種
電動ジグソー用ブレード
を
こちら
から
mini-Shop
でお求め頂けます。
各種ブレードを1本ずつセットにした
お試しセット
を
こちら
から購入出来ます。 使用頻度の低いブレードの入手にお得です。
●ドライバー
(2005/09/16 改訂)
ドライバーをお持ちで無い方はまずいないと思いますが、電動ドライバーでネジ締めをするのが主である
ので、ここで言うドライバーとは電動ドライバーではカバーしにくい状況で使用するものを指しています。
具体的なそのような状況とは、
1.ネジの締め具合のコントロールが大事な場合。
2.ネジを締める材料が柔らかい場合。
3.電動ドライバーが狭くて使えない場合。
などです。 かなり力を入れて締めなくてはならなかったり、狭い所でグリップの握りなおしが出来ない場合もあるので、ラチェット式のドライバーが有利です。 その選択肢としては左の写真で示したスタビータイプのものからシステムドライバーと言えるセット品までかなりあります。 特にシステムとしての発展性が考えられたものは自由にドライバービットの交換が可能ですので、状況や目的に応じて適切なビットに交換できたり、電動ドライバーにそれらのビットを取り付けて使う事も可能です。 よって従来の単機能ドライバーよりも広い応用範囲が可能になりますので、十分な検討価値があると思います。
私が主力に使っているドライバーセットは、
ANEX
の
#2200
というもので、プラスドライバービット3種類、マイナスドライバービット3種類、ソケットレンチビット10種類、六角レンチビット5種類、延長軸、変換アダプター、そしてT字型ハンドルがセットになったものですが、それ以外に格好だけは単機能ドライバーのような2本との組み合わせで、様々なシチュエーションで使っています。
よってそのような発展性が図れる上の写真に見られるようなドライバーの購入をお奨めです。 安物は先が簡単に傷みやすいだけでなく発展性が全くありません。
註:
ANEX
の
システムドライバー
を、
こちら
でお求めいただけます。
●ニッパー
(2005/09/16 改訂)
本来電線の切断用工具ですが、私は釘抜きの代わりにも使っています。 釘を使わずネジを多用してい
る日曜大工になったとは言え、隠し釘、仮釘などの特殊な釘は使用しています。 これらの釘は細いので
普通の釘抜きでは合わないことと、普通の釘抜きでは木材表面に傷をつけやすいためにニッパーを使い
ます。 変則的な使い方ですが材料を傷つけることなく抜く事が可能です。
精密で高価なものは必要なく特価品の安いもので大きめのほうがよいでしょう。 但し使い方に慣れない
と釘を切断しやすいので、専用に使うのであれば刃先をヤスリで削って切断しにくくするか、ラジオペンチを替わりに使う手もありますが、くわえやすさでは不利になります。
●コンベックス(メジャー)
(2005/09/16 改訂)
日曜大工において長さを測る道具として大変重要なものですが、余りこの道具を信用していない方が多
いように思います。 その原因としては、信頼性や耐久性のあるものが少ない事と目で見て品質や性能
の差が判り難い点にあるのかもしれません。 良いものは高価ですが寸法測定は失敗作を作るかどう
か、作業性が良いかどうかに大きく影響しますので、ここは奮発する事をお奨めします。
幅2間の物を作るとなると5m以上の物がほしいところです。 私は25mm幅5.5mの物と16mm幅3.5mを使
っていますが、前者は水平に2m以上伸ばしても保持できるもので大型作品には必須です。 後者は小型の製作物に好適です。 コンベックスで最も大切なのは目盛りの精度と押し当て式と引っ掛け式の両方での少ない測定誤差ですが、結構いいかげんな物もあり、JIS1級の表示があるものが購入の最低条件です。
中には単に1級と表示が入っているインチキなものも売られています。 そのような商品を平気で売っている販売店はコンベックスのみならず他の商品でも私は安易に信用できないと考えています。
更に内測が簡単に出来るかどうかも作業性と測定精度に大きく影響します。 私の使っている2種類はそれらの要求を満足する物で、若干高価ですが期待を裏切らない最高のプロ用の物だと評価しています。
数種類のコンベックスのテスト結果を
こちら
からご覧下さい。
註:
私が使っている高信頼性の
コンベックス
は
こちら
からお求め頂けます。
●曲尺
(2005/09/23 改訂)
最近はこの名前を音読みで
(きょくしゃく)
と発音される方が結構見受けられますが、
「かねじゃく」
と発音
するのが正しいです。 また指金
(さしがね)
と呼ぶ場合もあります。
金属製のL字型をした物差しで、材質はステンレス、サイズは長手方向の目盛りが
50cm
のものが取り
敢えずお奨めです。 直線を引いたり長さを測る以外に、直角をチェック、直角の線を引く、45度の線を
引く、円を書く等事務用の物差しでは不可能な作業ができますので絶対に不可欠な道具です。
プロの中にはメートル法では本物じゃない。という人もいるようですが、メートル法だけで育った私には、頭が混乱するだけで無理な話です。 長さが小ぶりな
30cm
タイプは小型のものを製作するのに大変便利ですし、長さが短い分精度が若干甘くても充分使い物になるので
50cm
タイプに追加して持っておくと便利です。
mini-Shop
で販売しているサンデーカーペンターはそのひとつで
\250
という価格ですので、お子さんと一緒に日曜大工をする場合などに大変好適です。
曲尺を使いこなすには
こちら
で詳しく解説しておりますのでご覧ください。
註:
各種
曲尺
は
こちら
からお求めいただけます。
●キリ
(2005/09/23 改訂)
木材に穴をあける道具で、四方ギリ、三つ目ギリ、ネズミ歯ギリ、と色々な種類がありますが、ネジの下
穴用には四方ギリだけあれば十分です。
それら以外はより大きな穴をあける目的で使いますが、現在では木工ドリルが安くなり、電動ドリルドライ
バーの使用が前提ですからそれらはまず不要でしょう。
高いものではありませんが、先端を保護するキャップがついていると先端を痛めないだけでなく、保管中
に他の工具を痛めることもないので便利です。
註: キャップ付きのキリ
は
こちら
から購入出来ます。
●CRC 5−56
このスプレー缶がひとつあればここで触れる日曜大工のみならず、家庭生活でも大変便利な道具で
す。 一見粘度の薄い油のような感じがしますが、乾燥して潤滑性が高く且つ防水性の高い皮膜を形
成してくれ、錆の防止、きしみの防止などに効果のあるすばらしい化学製品です。 工具や道具で錆び
易い鉄で出来たものには、シュッとひと吹きして保管しましょう。
●刷毛
(2005/09/23 改訂)
刷毛に関しての注意は先ず使用する塗料に合わせて使い分ける事です。 油性ニスにはヤギの毛で出
来た刷毛が塗りやすく、刷毛目が付きにくく塗料の含み能力も高いのですが、水性ニスの場合にはヤギ
の毛使用の刷毛は固まってしまう事があるからです。
私は長年安くてよい刷毛を探してきましたが、現在では和信ペイント製の油性用刷毛は価格が手頃であ
り大変満足しています。 また最近発売された水性ニス用の刷毛もただ安いだけの合繊刷毛とは一味二
味違う高性能なものです。
サイズは
30mm
から
70mm
まで
10mm
刻みでありますので、塗り面積に応じて選べばよいですし、狭い所や小さなものを塗装するには工作用の刷毛が適しています。
註:
和信ペイント製の
高品質な刷毛
を
こちら
から
mini-Shop
でお求め頂けます。
●塗料バケツとポリ容器
(2005/09/23 改訂)
塗料の入っている容器に直接刷毛を浸して塗装するのではなく、塗料を別な容器に移して作業することを
私はお奨めしたいと思います。 その理由は未使用の塗料を少しでも乾燥させないことと、塗料を薄め
るのに容器全体を薄めてしまうのは塗り方により薄める量の調整ができなくなるからです。
この薄めて塗装するのは塗料原液そのものを塗ったのでは塗装斑など満足出来ない事が大半なので重
要です。 また混色しようというときには当然ながら別な容器に移さないとなりません。
大きな面積を塗装する場合には塗料バケツとそれようのポリ容器が販売されておりますので、ポリ容器は残った塗装が乾燥後裏返しにすると塗料を剥がして数回は再利用可能で、ポリ容器の併用によりバケツを洗う必要もありません。
塗り面積が小さい場合には商品に付いているポリキャップを使うのもよいですが、家庭用のゴミとして発生するPETボトルを切断して使うのも良いでしょう。
●サンドペーパー
(2005/12/23 改訂)
サンドペーパーは使い捨ての研磨用の道具ですが大変広い範囲をカバーします。 その秘密はペーパー
に固着した砂粒の粒度が広いことに起因します。
砂粒の粒度は
「
メッシュ(#)
」
という単位を使いますが、これはフルイの目の細かさを表しており1インチ
辺りの目の数で表します。 従って数値が大きくなるほど砂粒は小さくなりますし、数値が2倍大きくなる
と砂粒の大きさは半分になるという訳です。
日曜大工で使うサンドペーパーは
#60-#600
位を揃えれば充分ですが、光沢を出す特殊な物では
#1200-#10000
等という超微粒子のものまであります。
#60-#600
の範囲の総てのペーパーを購入するのではなく、倍数系列を基本に選ぶと良いでしょう。 例えば
#60
からスタートするのであれば、
#60
、
#120
、
#240
、
#400(#600)
というわけです。 最後の数値だけが倍数になっていませんが
#480
というのはないので、
#400
または
#600
としています。 以上の範囲でも荒材の粗研磨から重ね塗りする前の研磨までの作業をカバーできます。
もうひとつ知っておかないとならないのは台の種類です。 価格の安い順から並べると、紙、布というようになります。 紙のものは手研磨用に使います。 空研ぎ用も紙が台ですが、目詰まりがしにくい加工がしてあるので作業性が良くなります。 布のものは台の耐久性が高いので電動サンダーと組み合わせるのに適しています。 また布の台で柔軟性に高いものがありますが、これなどは手研磨で曲面を磨くのに適しています。 他に水研ぎ用とか超微粒用などの特殊な台があります。
これらサンドペーパーは木片に巻きつけて使うのが基本ですが、研磨面積が大きい場合には左のような
ハンドサンダーに取り付けて使うと大変作業効率が良くなります。 また電動サンダーの振動が苦手な方
にも有利ですし、電動サンダーのように冷却ファンで研磨屑が巻き上がることがありませんから、屋内で
の
作業に好都合です。
更にこれはサンドペーパーではないのですが右の写真にあるスポンジ研磨剤は、
曲面の研磨に大変有利、洗って反復使用が可能、
#120-#1500
という幅広い
粒度など、日曜大工を超えた陶器や炊事用具の汚れ落し等一般家庭用の目的にも使える万能研磨剤と
して大変便利です。
註:
最適なサイズに切断済みの
サンドペーパー
、
ハンドサンダー
、
スポンジ研磨剤
を
こちら
からお求め頂けます。
****************************************************************************************************
作業能率が向上する工具/道具
●木工やすり
(2005/09/23 改訂)
前述のサンドペーパーは電動サンダーと組み合わせての大きな面の研磨やデリケートな手研磨で有利
ですが、砂粒が取れてきてしまったり目詰まりすると交換しないとなりません。 また砂粒が剥がれやす
くなる強研磨にも向いていません。
それらの作業では金属板の木工ヤスリが大変作業性が良くなります。 色々なものが市販されています
が長年それらを使った結果私は、
替刃式平ヤスリ
、
丸ヤスリ
、分厚い金属板を使った
荒削り用平ヤス
リと丸ヤスリ
に集約しています。
なかでも替刃式の平ヤスリは絶対に必要な道具と考えた方が良いです。 目の粗さとしては替刃式ヤスリは
#180
程度、荒削り用は
#40-#60
のようです。
替刃式ヤスリの一番の出番は木口の研磨です。 ノコギリで切断した状態は粗さでいうと
#60-#80
程度でありそのまま塗装するのは乱暴です。 サンドペーパーを使ってやるとどうしても角を丸くしてしまう傾向があり、特に電動サンダーで研磨すると必ず木口はカマボコ状になってしまいます。 替刃式ヤスリであればそのような事がなく強研磨も問題ないので作業性アップに貢献します。
そのあとで
#240
のサンドペーパーで研磨すれば塗装前の下地作りには完璧です。
註:
上で紹介した
各種木工ヤスリ
を
こちら
からお求め頂けます。
●電動サンダー
(2005/12/23 改訂)
電動工具の一つですが、長方形に切ったサンドペーパーを取付けた台が面方向に回転して研磨するも
ので、サンドペーパーでて研磨するのに比較して大変作業効率がよいです。
カンナで大きな面を削る事はアマチュアには至難の技としてギブアップしていますが、電動サンダーの使
用により研削面のシャープさはカンナのようには出ないとしても、充分に滑らかな仕上が可能です。
安い荒材の場合大工さんの常識ではカンナで削って滑らかにするわけですが、替わりに電動サンダーに
#40-#60
のペーパーから
#120
そして
#240
と3段階にペーパーを替えて研磨する事をカンナの替わりとして私はやっています。
作業効率の良い電動サンダーにも泣き所があります。 木口など幅の狭いところを研磨すると断面がかまぼこ状になってきます。 これではシャープな感じがなくなって面白くないので、前項の説明のように替刃式ヤスリ
(
M-20GP
)
を使うと好結果を得ます。
また電動サンダーに使用するサンドペーパーは下地が紙
(砂粒の色は茶色)
では簡単に破れてしまいますので、少々高いですが下地が布製の物
(砂粒は黒色)
を使ったほうが耐久性があります。 また電動サンダーには集塵袋の付いた物もありますが、これで吸い取り能力は余り期待できません。 高能率集塵には専用の集塵機を使うべきですが、仮に集塵機を使ったとしても電動サンダーの出す研磨屑は大変細かく空中に浮遊しやすいので、工作室で出来るだけ粉塵を抑える目的と考えた方が良いでしょう。
ところで私の使用する電動サンダーにも大きな変化がおきました。 左は追加したミニ電動サンダーで、
研磨面の大きさは上記の標準型の約半分しかないコンパクトなものですが、これでなくてはならない局面
が沢山あります。 というか小型の作品は殆どこれを使った方が作業性が良いのです。
基本的な研磨能力は上記の標準サイズのものに比べると劣るのですが、片手で操作する場合には標準
型よりも作業効率は高くなります。 その理由の詳しくは
こちら
をお読みいただきたいのですが、小型の
作品が多い場合にはこのミニ電動サンダーを求める方が賢い選択と言えそうです。
註:
電動サンダー
は
こちら
からお求め頂けます。
●クランプ・ハタ金
(2005/09/30 改訂)
これらの道具の重要性を日曜大工初心者は充分理解されていないように見受けられますが、
50mm
の
小型クランプでしたら絶対に必要な道具に入れても良いと思います。
使用目的は木材同士を接着する際の圧着保持で、ネジを使いたくない接合においては接着剤が完全硬
化するまで圧着保持をしたかどうかで接着力が大幅に変わりますので不可欠な道具になります。
様々な種類がありますが、アルミダイキャスト製の
C型クランプ
は数
10mm-100mm
までの物を挟む時の安定性、挟む力の微妙な加減、価格の点で優れており最初に購入する物としてお奨めです。 コストは安いもののスプリングクリップ式は締め付け力の加減が出来ませんのでお奨めしません。
100mm
以上を挟む場合の選択肢は2種類あります。
ハタ金
がそのひとつで、締め付け力はそれ程大きく取れませんが、微妙な調整が可能な為デリケートな工作物に適しています。 また長さの割には価格が安いのも嬉しいところです。
もうひとつは
F型クランプ
とか
L型クランプ
と呼ばれているもので、ワンタッチで長さの調整ができ、締め付け力もハタ金より高いのが特徴です。 但し調整ネジのピッチが粗いので微妙な調整がしずらい面があるのと、重量がかなりかさみます。
挟む長さが
30cm
を超える場合には、パイプクランプと称する水道管を利用する物がコスト上有利で
1m
を超える物が実現できますが、
90cm
位までなら木製のクランプを自作してしまう手もあります。
参考までに私は現在
50mmC型クランプ
9個、
75mmC型クランプ
4個、
100mmC型クランプ
4個、
300mmハタ金
10本、
150mmF型クランプ
4本、
自作の大型クランプ
5本を持っていますが、これでも足らない!という場合があります。
註:
各種クランプ、ハタ金
は
こちら
からお求め頂けます。
●ソーガイド
(2006/01/20 追加)
替刃式ノコギリ
(翔265)
と組み合わせて直線切断、直角切断、斜め45度切断が容易に出来る道具です。
私自身がこれを使い出して1年半になりますが、通常の切断は標準的な手引きノコギリで処理しているも
ののここぞという場合や45度切断では大変な威力を発揮しています。
まっすぐ切れない! 直角に切れない!と悩んでいる初心者にはうってつけの道具ですし、直角切断、
45度切断共に微調整をすることにより角度の精度が±0.1度程度まで追い込めますから熟練者にも便利な道具ですが、長い直線切りの場合には片手で切断することもありかなり辛く、やはり基本は手引きノコギリだけで正確に切れるよう訓練し、ここぞ!の場合に補助的に使うのが理想だと思います。
精度良く切断できる板厚は40mm程度と考えてよいでしょう。 ツーバイフォー材の切断が厚みの目安となると思います。 また使用するノコギリはノコギリの板厚の関係で翔265がベストです。 精密切断できる例えば翔250のような場合には板厚が薄くなりガイドの隙間のがたが増加するため精度に影響します。
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ソーガイド
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註:
お買い得な、
ソーガイドと替刃式ノコギリのセット品
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●プラスチックケース
(2006/01/20 追加)
道具や材料をうまく整理保管することは直接的に作業効率に影響するわけではありませんが、使いた
い!、取り出したい!物を短時間で探し出せれば余計な時間を使わないで済み間接的ですが作業効率
が良くなります。 特に専用工作室がない私の場合最少スペースで傷つけたり汚したりすることなく保管
できることは重要課題です。
しかし良く検討しないと保管のためにかなりの費用が掛かる事も事実です。 私はプロにも評判が良くコ
ストも低廉なリングスター製のプラスチックケースの小物入れを使って小さな道具、工具、材料を整理しそれらを押入れ収納用のプラスチックボックスに収めるということで、費用負担を抑えながらうまく整理できています。
リングスター製のどこがよいかというと、適度な柔らかさがあり刃物を痛めず且つ丈夫であること、仕切り板がしっくりと納まり小さくて薄いものが仕切り板の隙間を通過して移動しないこと、ロック機構やヒンジ部分がプラスチックケースによくある一体成形構造ではないため、折れてしまうようなことがない! などが挙げられます。
また押入れ収納用ボックスは日曜大工用に作られた道具箱よりも需要、生産量共に大きいこともあって販売価格も安く落とすようなことをしない限り割れることはなく丈夫です。
註:
リングスター製プラスチックケース
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予算が許せば欲しい工具/道具
●電動ドリル
(2005/09/30 改訂)
電動ドリルドライバーの項目で紹介しているFDD-1000などでネジ締めのみならず殆どの穴あけ作業もカバ
ーできてしまいますが、あける穴径が大きくなったり硬い材料に穴あけをしたい場合にはやはりそれに特
化した電動ドリルが必要になってきます。 最近の私の経験では、ケヤキの板に
35φ
フォスナービットで
座繰り穴をあけようとしたときには、
FDD-1000
では無理でした。
最近は単機能電動ドリルを使う方が少なくなっていますが、どうしてどうして穴あけに特化した電動ドリル
には他では得られない絶対的な機能があります。 それは
振動ドリル機能
であり
コンクリート
、
コンクリートブロック
、
レンガ
などに穴をあけようとしたら、振動ドリルでないと無理です。
贅沢かも知れませんが、プロ用の物でなければ1万円以下で振動ドリルが手に入りますので検討する価値は十分にあります。 私は30年以上使ってきた電動ドリルがもうがたがたになったため
リョービ
の
MPD-10VR
を購入したのですが、鉄工・コンクリートで
10mm
まで木工では
15mm
までの穴あけ能力は充分すぎる位です。
(フォスナービットなら50φ以上でも使えるでしょう。)
また無断変速、逆転可能、振動ドリルと機能の点でも申し分ない内容になっています。
ここでひとつだけご注意したい事はインパクトドライバーでの穴あけです。 強力なトルクを持つインパクトドライバーで穴あけをうまく出来そうに思えますが、実際にはうまく行きません。 作業トルクが増大するとインパクト用ハンマーの打撃ショックでうまく穴をあけられないどころか下手をするとドリルを折ってしまったりする可能性があるからです。 インパクトドライバーはあくまでネジ締めに特化した道具と考えるべきです。 その意味では1本だけ購入するのであれば、インパクトドライバーよりも強力な電動ドリルドライバーを検討した方がアマチュアにとってはよいかもしれません。
●各種ドリル
(2005/09/30 改訂)
冒頭で電動ドリルドライバーについて触れていながらドリルについては全く説明しておりませんでした。
その理由はドリルには様々な種類とサイズがありいきなり最初の方で説明するとややこしくなるのと、作業目的によって選択する
ドリルやサイズが変わってきてしまうためです。 それらについて詳しくここで解説します。 従って一部のドリルは絶対に必要な
ドリルになりえますが、作業目的で変化します。 ここではアマチュア用に好適なドリルのみに限定して解説します。
・鉄工ドリル
いきなり木工とは縁遠いような鉄工用のドリルから説明しますが、安いセット品の購入は大変合理的だ
と私は考えています。 というのは多少硬さに問題があろうと木工用には充分な硬さのはずで、後述
する木工ドリルの替りに使って差し支えありません。
よって最初に購入するドリルとしてはコンクリートを除き何にでも穴があけられる鉄工ドリルのセット品は
アマチュア用に好適です。 セット品は2mmから8mm程度まで各種を組合わせた物が多いです。
・木工ドリル
木工ドリルはその名の通り木材に穴をあける事に特化したドリルです。 構造上鉄工ドリルと一番違うと
ころは鉄工ドリルが底の部分を円錐状に削って行くのに対し、木工ドリルは円周上に切込みを入れなが
ら底の部分を削って行く点にあります。 この円周上に切込みを入れる事で穴あけ面や切り口が鉄工
ドリルよりも綺麗に仕上がります。 よって5mm-10mm位までは木工ドリルの使用をお奨めします。
尚木工ドリルで先端にネジが切ってあるタイプは、穴あけの作業性優先の構造で穴あけ加減の調節が
しにくいのでお奨めしません。 それと私の経験では対称刃となっている物の方が優れている気がします。
・フォスナービット
穴径が10mm以上になった場合にはフォスナービットの使用をお奨めします。 その理由は幾つかあり、
価格が比較的安い
、
座繰り穴が綺麗にあけられる
、
木工ドリルにある食い込み現象がない
。
などがその理由で、女性の使用も容易です。 家具製作でスライド蝶番を使用する場合には
35φ
フォス
ナービットは絶対に必要なドリルです。
註:
手頃な価格で高性能な
木工ドリル
、
フォスナービット
、
鉄工ドリル
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●ノギス
(2005/09/30 改訂)
正確な寸法測定が可能なノギスは以前はかなり高価でアマチュアが気楽に購入出来ませんでした。
しかし現在では価格がこなれていてなおかつ信頼性の高い物が入手可能ですので出来れば購入をお奨
めしたい道具です。
このノギスで外寸法、内寸法、外径、内径、段差、穴の深さ、などが20分の1ミリの精度で測定でき日曜
大工や工作用に充分な精度です。 年相応というか老眼がだいぶ進んだ私の視力ではドリルに刻まれ
ている直径表示が読めませんが、ノギスで簡単に確認できます。 ダイヤル式、電子読み取り式もありま
すが高価ですし、バーニア目盛付の普通のもので充分です。 但し安いだけのかなりいいかげんに作られた物もありますので、注意が必要です。 プラスチック製は避けたほうが良いですし、
トレーサビリティー
(測定器の校正)
が確立しているかどうかは信頼性判断の基準となります。
(ノギスの使い方については左の写真をクリックして下さい。)
註:
低価格ながらトレーサビリティーが確立している
ステンレスポケットノギス
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●替刃式ノミ
(2005/09/30 改訂)
私の日曜大工のやり方ではノミを使うことはかなり稀です。 その理由の一つにホゾ組みを余りしない点
にあるのかもしれません。 木材料として合板を使う機会が圧倒的に多く、ホゾ組み的な組み立て方をす
る場合に薄い板の貼り合せに置き換えてしまう為です。
無論使用頻度はゼロではありませんので替刃式を使っています。 無論私が正しい刃研ぎが出来ないの
がその理由ですが、この替刃はカンナの替刃とは異なり容易に研ぐ事が可能ですから、刃研ぎが出来る
方にとってはコストパフォーマンスがかなり高いと言えます。
註:
3mmから43mmまでの替刃と3種類の替柄が用意された
替刃式ノミ
とそのセット品は
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●電動トリマー
(2005/09/30 改訂)
回転する刃物で切削する工具で大型据え付けタイプの物はフライス盤として知られていますが、工具自
身を移動して使用する場合には、電動トリマーとなります。
電動ルーターはトリマーを少し大型にしより強力な物に変えた物として理解してよいでしょう。 溝彫りや
角の化粧加工などに威力を発揮し工芸的な加工仕上げが可能となり人気のある工具のひとつですが、
購入しても意外に使われない方も結構いるようで、もったいない話です。
そうなってしまう理由は幾つか考えられます。 そのひとつはトリマビットのコスト負担でしょう。 色んな加工が出来るトリマーですが、加工の種類に従ったトリマービットが必要になりサイズも色々あります。 トリマービットの単価はかなり高いので少し買い集め始めると容易に電動トリマー本体の価格を超えてしまいます。
この点は電動トリマーを購入する前に良く考えた方がよく、トリマービットの購入コスト負担を考えると、本体に安物を買おうがしっかりした優れた高価なものを買おうが最終的なコスト負担は変わらないと私は考えていますし、トリマービットが高いからと躊躇するのであればその時点で宝の持ち腐れになってしまいます。
詳しい電動トリマーの解説については、
こちら
でご覧ください。
註:
信頼性の高い
電動トリマー
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●トリマービット
(2005/12/23 追加)
トリマービットは電動トリマーによる加工作業に欠かせない先端工具ですが、先端工具の中ではかなり財
布に重たい工具です。 その理由は高価な超硬チップを使用していること、極めて高い研磨技術、そして
加工作業に合わせた複数のビットを購入する必要といった点にあります。
言い換えると所有するトリマービットが少ないと可能な加工作業はかなり制限されてしまう宿命を持って
います。 大変沢山の種類がありますが、大別すると次のようになります。
・ 溝彫り用(ストレートビット)
単純に溝を彫る目的で使われ
1.
数ミリから
10
数ミリまで数多くあります。 切削する底面が曲線になる
U溝ビット
やV字状
に削る
V溝ビット
もこの延長線上にあります。
・ 角の成形用
直角の角を成形する目的で使われるビットで、単純に丸くする
ボーズ面ビット
、その境目に段を付ける
ギンナン面ビット
、
凸面と凹面を組み合わせた成形をする
ヒョウタン面ビット
、凹面に成形する
サジ面ビット
、ギンナン面とサジ面を組み合わ
せた
ギンサジ面ビット
、角を直角に落とす
シャクリ面ビット
、斜めに削り落とす
角面ビット
などはそれらです。
・ ホゾ継ぎ用
アリ溝ビット
、
組み継ぎビット
、
横溝ビット
などはホゾ継ぎの目的で使われます。
・ 特殊成形用
継ぎ目の出っ張りを落とす
目地払いビット
、皿状に削る
ディッシュカービングビット
、
鍵穴ビット
、
ボールビット
など、目的
に応じて様々なものがあります。
以上の目的別による種類に更に
コロ付き
、
コロ無し
が加わります。
コロ
とはスチールボールベアリングを指しますが、これによりガイディング切削が可能になります。 但し若干手間はかかりますが、コロがなくても別な
ガイドプレート
、テンプレート、
ダブテールガイド
などの併用により同様な作業が可能です。
ところで
mini-Shop
で
ハイストリマービットシリーズ
と呼ばれる大変低価格のトリマービットが販売され
ています。 発想を変えて作られたこのシリーズはアマチュア用、トリマー作業入門用に極めて好適で、
私自身も従来のビット共々シリーズ総て
(10本)
が愛用のビットの仲間入りをしました。
ハイストリマービットの詳しい解説は
こちら
をご覧ください。
註:
世界のトップメーカー
ARDEN
製
トリマービット
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●電動ディスクグラインダー
回転するディスクで研削、切断、研磨などが可能な便利な道具で、私が使っているのは取り付けられる
ディスク直径が
100mm
までの
マキタ 9500G
というモデルで、メーカーは刃物グラインダーと呼びディス
クグラインダーではないのですが機能としては同じです。 多分回転する力が余りないのでそう区別し
ているのかもしれませんが、業務用ならともかく我々の日曜大工用ではこれでも十分すぎるくらいです。
別売品とに様々な目的のディスクが販売されているので、応用範囲の広い道具です。
使用時の注意としては切削屑がかなり遠くまで飛びますので、目を保護する為にゴーグルの使用が不可欠です。
註:
私が使っている物とほぼ同じ仕様の
電動刃研ぎグラインダー
(リョービ CG-11)
を
こちら
からお求め頂けます。
●バイス(万力)
昔は万力と読んでいたバイスも使用頻度が少ないもののあると便利な道具で、ネジや小さな物にヤスリ
をかけたり切断したり、或いは金属板や棒を曲げるなどの作業が効率的にできます。
工作室があれば大型の物を常時作業台に固定して使うようになると思いますが、工作室のない私は食
卓のテーブルの端に使用時だけ固定して使うため、小型の物で使用しないときの収納が楽な物を選んで
いますが、十分使用可能です。
●水準器(レベル)
(2008/02/08 追加)
水平度をより正確に測りたいのであれば、後述する「簡易型水盛り」の方が上ですが、扱いやすさを考え
るのであれば気泡管型の水準器を持っていると良いです。 私自身はいささか問題のある物をだましだ
まし使ってきましたが、最近になってよりまともな物に変更しましたので紹介します。 感度0.35mm/m、
精度±1.0mm/mというスペックはプロ仕様と言えるレベルのものですが、価格は\2,000強と大変リーズ
ナブルな物です。
またこれに匹敵する物を自作するのも可能です。
こちら
で紹介しておりますのでクリックして下さい。
註:
高精度でリーズナブルな
「ブルーレベルPro 380」
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安全性を確保するための道具
●セーフティーゴーグル
(2006/01/20 追加)
日曜大工作業では刃物を扱うため沢山の危険が伴います。 刃物の危険については使い方に十分注意
することで、大怪我の発生を防止できますが、切削屑が目を痛める危険性は単なる注意では防止できま
せん。 細かな木屑でさえも失明に繋がる危険性をはらんでおり、切り傷のように元通り回復するというこ
とがありませんし、失明に至らずとも専門医の治療を受けねばならないなどいざ事故が起きるとその費用
負担は決してあなどれないのです。
眼鏡を掛けていれば大丈夫!というのも実はそうではなく、私自身もグラインダーを使っているときに金属屑がまぶたに刺さってびっくりした経験があります。 そこで安全性の高いセーフティーゴーグルで目を保護することが重要ですが、意外にもピンキリの道具で安いものでは
\1,000
以下で購入でき、公的機関が認定した安全性の高いしかも完全に目を覆った場合に発生し易い曇り現象への対策がきちんと取られたものなどは数千円します。 私は安全性を最優先し、大変権威のある
U.S.A. ANSI
規格に合格したゴーグルの使用が絶対不可欠だと考えています。
註:
ANSI
規格に合格した安全性の高いゴーグルは
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●防塵マスク
(2006/01/20 追加)
電動サンダーや電動トリマーを使用すると細かな粉塵が発生し呼吸器系を痛める可能性があります。
そこで防塵マスクの出番となるのですが、使用されているミクロンレベルの微粒子を捕らえるフィルターの
存在が主構造ですから費用的には大きな負担ではありません。
逆に言えばあくまでも防塵が目的であり防毒マスクのような効果は全くありませんから、例えば油性塗料
を塗る際の有機臭を遮断する目的には使えません。 上記のセーフティーゴーグルとセットで買い求めて
おくと良いでしょう。
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廉価な防塵マスクを
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のページからお求め頂けます。 ゴーグルとの併用をお奨めします。
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作ることをお奨めしたい道具
●作業台
この作業台は市販されている高さ
75cm
前後の物とは発想が随分異なり、手引きノコギリを使うのに最
適化したものです。 大きさは
300 x 600 x 420mm
とコンパクトで使わないときもそれ程場所を食いま
せん。 2台を組み合わせることにより様々な使い方が出来、屋内で作業することを中心に考えている私
にとり欠かすことの出来ない道具です。
手引きノコギリ作業用に最適化されている部分はその高さにあり、ノコギリを最も使いやすく正確に切断
できる高さになっています。
(製作詳細へは
こちら
から)
●電動ドリルアタッチメント
(2005/12/23 追加)
電動ドリルで垂直に穴をあけられない!というのは私も長年悩んできました。 電動ドリルや電動ドライバ
ーのアタッチメントとして垂直に穴をあけられるものは市販で
\5,000
以上します。 そしてそれでも穴あ
けの深さをセットすることが出来るものは存在しないようです。
そこで引き出し用のレールを使いレールの持っている欠点をうまく補いながら、垂直にしかも正確な穴あ
け深さのコントロールが出来るアタッチメントを自作しました。 これは大変有用な道具です。
(製作詳細へは
こちら
から)
●垂直・水平だし水準器
(2008/02/01 追加)
上記の電動ドリルアタッチメントは垂直だしの精度がかなり取れますが、製作は若干面倒です。
そこで別なソリューションを考えたのがこちら。
11mmの小さな水準器2個と僅かな端材だけが材料です。 精度こそ上記の物にはかないませんが、
2-3時間で作れる手軽さと垂直のみならず水平に穴をあけたりネジを打つにも大変便利で実用性は大変
高いです。
(製作詳細へは
こちら
から)
●水準器(レベル)
(2008/02/08 追加)
大変簡単に作れるコンパクトな2種類の水準器で長さは何れも12cm。
外観に拘らなければ半日で間違いなく作れますが、精度は私が信頼している
ブルーレベルPro
に近しい
です。 ポケットにも入る大きさですからこれでないとならない局面も出てきます。
製作にあたって購入した物は24φの円盤状水準器だけで木部は端材。 またきらりと光る特徴がありま
すが、詳しくは
こちら
の製作解説をご覧下さい。
●45度切断ジグ
日曜大工の中には材料を45度に切断しなければならない場合が時々発生しますが、このジグがあれば
容易に且つ正確に切断できます。
手持ちの材料を主に簡単に自作可能で、私自身の場合製作後
500
回以上も切断に寄与する重要な道
具になっています。
(製作詳細へは
こちら
から)
●直角接合ジグ
(2006/01/13 追加)
板の端を45度の傾斜で切断して接合すればL字型をした直角になりますが、接着剤が硬化するまで密着
状態を保持する必要があります。
そのような目的のジグが市販品にありますが、私の調べて所では正確に直角に保持できるものは意外
に少ないというか、
よくこんないい加減なものを販売できるもんだ!
というのを結構見かけます。
構造は大変簡単ですので端材を利用してタダ同然で市販品を凌駕するものが製作可能ですし、初心者、
熟練者を問わず持っていたい道具と言えます。
(製作詳細へは左の画像クリックでお進み下さい。)
●大型・中型クランプ
(2005/12/23 改訂)
前項で述べたクランプは小型の物でしたが、大型の物になるとかなり価格が高い
(1個1万円近く)
ので、
自作した方が良いです。
これも大変作り方は簡単で製作費も僅かで済みます。 密着不完全な接着防止のみならず、接合時に
歪、狂いを同時に取り除くにも大変有効です。
(大型クランプ製作詳細へは
こちら
から、また中型クランプ製作詳細へは
こちら
から移動できます。)
●アイアンセンサー(釘位置探索器)
(2005/12/23 改訂)
正式な名称を知らないので恐縮ですが、かつて米国滞在時に買った写真のものを今でも使っていま
す。 (たった7ドルでした。) 目的は何かというと見えないところの釘を探す道具で、これによりネジ
や釘が打てる間柱等の位置を間接的に特定し、作品を壁や天井に固定する事が可能となります。
高価なもの(\2500以上)しか日本では見当たらないのですが、磁石を使った簡単な物で充分に機能しま
すので、自作されると良いでしょう。
(検出限度
30mm
の高感度型の製作詳細へは
こちら
から)
●木工ボンドアプリケーター
(2007/01/19 追加)
これも私が勝手につけた名称ですが、木工ボンドの容器を逆さに保管するホルダーです。 逆さに保管す
ることにより木工ボンドは常にノズルを埋めるようになりますので、使用中に空気が入りプシューというあ
れがなく快適に使えます。
またキャップを使わず保管しても私の経験では数ヶ月はノズル付近も固まってしまうようなことはありま
せん。 材料としては端材の合板と
35mm
フィルムのプラスチックケースの蓋です。
(製作解説記事へは
こちら
から。)
●替刃式平ヤスリ
(2007/05/04 追加)
こちら
で解説している
替刃式ヤスリ
(
M-20GP
)
は数ある木工ヤスリの中で最も有用でお奨めのヤスリ
ですがひとつだけ泣き所があります。
それは狭いところを研磨しにくいことで、これをカバーする平ヤスリを
M-20GP
の替刃
(
M-21P
)
を使って
製作しました。 材料は
5mm
厚のアルミ押し出し材で、幅
25mm
の物が入手できれば簡単な金属加工
で完成し幅
25mm
以上高さ(隙間)
6mm
以上の場所の研磨が可能になり、正に鬼に金棒の道具が作れ
ます。
(製作解説は
こちら
からご覧下さい。)
●替刃式直角研磨ヤスリ
(2008/02/01 追加)
更に替刃式ヤスリの替刃を利用した直角に研磨できるヤスリです。 これも手軽に作れますが、ノコギリ
で切断後切断面の僅かな直角度の狂いを修正したり、直角度を維持しながら直線性を上げる、仕上げ研
磨をするという作業がきわめて容易に実現できます。
製作材料の主材料はホームセンターで入手可能なL型アルミの押し出し材で、木部は僅かな端材で作
れます。
(製作解説は
こちら
からご覧下さい。)
●下げ振り
垂直面の確認に使いますが、意外に高価なものです。 原理は非常に簡単なものですから、使用頻度
を考えると代用できるものを自作することをお奨めします。 最も簡単(自作とは言えないくらい)なもの
は、左の写真をクリックしてください。 測定精度は高価な市販品と全く同じです。
●簡易型水盛り
色々な水準器が売られており水平かどうかの確認に使うわけですが、良いものでも精度は±0.5mm/m
程度で測定点間が長くなってくると怪しくなってきます。 そんな場合にはここで紹介する水盛りのほう
が、原理的に精度が高く取れます。 その簡易型が個々で紹介するものです。
外径5-10mm位のビニールパイプを用意します。 長さは測りたい2点より数10cm長ければいいでしょ
う。 私は外径8mm、長さ3mの物を使っていますが、200円位で買えたと記憶しています。
このパイプに水を8分目から9分目程入れます。 この後は、左の写真をクリックして下さい。
簡単に正確な水平度がチェックできます。 測定点の距離が長いほどこのやり方の威力が出てきます。
****************************************************************************************************
金の無駄遣い! お奨めしない工具
●電動丸ノコ
これがあれば良いのではと考えている方もいるでしょうがお勧めしません。 私も持っていますが殆ど使っていません。 その理由は、
・正確に真っ直ぐ切るのにはゲージが必要で面倒。
・安全に使うことが難しく、凶器に変貌しやすい。(プロでも、これで指を無くした話は良くある。)
・切粉が舞い上がり部屋の中での使用は問題多い。
・騒音が大きく屋外では近所迷惑になる。
等がそれらの理由です。 実際のところ丸ノコが必要な時には
(厚い材料か長い切断が必要なとき)
、材木店やホームセンターに頼むことにしています。
●電動カンナ
電動丸ノコ以上に不要です。 とは言え良く考えもせずに私は買ったのですが、もう20年来使っていません。 カンナの項でお話した合板の木口を削って加工精度を出すには全く不向きです。 それと家の中で使ったら直ぐに奥さんの強烈なクレームがつくでしょう。
(家の中で作業できるということは、数少ない土・日に雨が降ってオジャンにならない為に重要なファクターです。)
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