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測定用道具 2(曲尺、ノギス)
2004/05/28

測定用道具 2(曲尺、ノギス)

曲尺(指し金)について
 前回解説したコンベックスと同じくらい使用頻度の高い測定道具は曲尺で、L字型をした金属製(殆どがステンレス)だが、単に
 長さを測る以外に直線を引く物差しや、後述する幾つかの便利な機能を有している。

 曲尺にはJISで定められた精度の表示があるがJIS1級で長さの精度は長さ500mmに対し0.5mm以内の狂い、直角度は
 0.05度以内となっているようで、長さ500mmで約0.5mm程度の狂いを生じる。

 私の実感としてはJISの規格というのは随分甘いものだと思う。 実際にそのような誤差があったら使い物にならない状況は
 かなりあるからだ。 よってJIS1級の表示だけで安心してはいけないのだが、実際の精度はかなり高くそれほど心配することは
 ないと思われる。

 ちなみに私が持っている曲尺は3本あり何れもSHINWA製で、曲尺メーカーの老舗でありどこでも手に入
 るものだ。
 3本の内訳は1本が30年以上前に購入した50cmの物で中途半端なmm目盛付きで使いにくかったた
 め、3年前に両面がmm目盛りのものを追加購入した。  こちらはL字型の角が厚くなっていないので使
 いやすい。(プロは厚くなっているものの方が精度が保てると言うが)
 もう1本は30cmの小ぶりなもので、鉄板打ち抜きに黒色塗装した数百円の安いものだが、精度に問題
 はなく小物の製作にはこちらが主となる。

 曲尺は精度命の測定道具であるのでその取扱や保管は乱暴にしてはならない。 例えば他の道具と一緒にごちゃ混ぜにして
 道具箱に放り込むなんていうのは絶対禁物。 直角部分に無理な力が掛からないよう保管、使用に心がけねばならない。

 曲尺の使い方については直線を引く、長さを測る以外に日曜大工に使えるテクニックとして次の5つを覚えて置いたらよい。

直角を確認する
左手で曲尺の上の部分を木口に密着させないと何を見ているのか判らなくなる。

直角の線を引く
これも曲尺の上の部分を木口にしっかり密着させること。

45度の線を引く
曲尺角から等間隔で(ここでは100mm)板の縁に合わせてやれば45度の線が引ける。

等分する
等分する数の倍数の目盛間隔を板の縁に合わせれば等分位置が簡単に割り出せる。 ここでは3等分とし100mm250mmの目盛(間隔が150mm)を板の縁に合わせたので150mm200mmの所が3等分の位置になる。

円を描く
直径に相当する位置に隠し釘を打ち、曲尺の内側を両方の釘に触れさせながら回転させ、曲尺隅に鉛筆を当てれば円が描ける。(直径250mm迄OK)

深さを測る
先端部分に付いている短い目盛(下の部分)を使って穴の深さを測れる。

この他にも曲尺の板幅は正確に15mmあるから、内側を当てて採寸することもOKであることを覚えておくと良い。


ノギスについて
ノギスとは長さの読み取りを0.05mm刻みまで可能にする測定道具である。 こう書くと、そんな高精度の測定なんて日曜大工に必要ある訳ないじゃないか!!という声が聞こえてきそうだ。 そしてそういった声に私は20-30年前だったら反論しなかっただろうと思う。
私が始めてノギスを買ったのは30年前のことで、結婚して間もない頃のことだ。 手取りの月収が5-6万円だったと記憶しているが、そんな時に1万円以上をノギスの為に払ったのだ。 家内はちょっとため息をついていたのを覚えている。 たかが物差しに給料の20%は大きかった。

しかし今は小型の物で十分な高精度の物が\2000.-でお釣りが来る。 無論貨幣価値も随分変わったから懐の痛さ加減は比較にならない。

こう説明しても0.05mmの読取り精度が何故要るんだ!と拘る方がいるだろう。
そこで質問。

●ここにドリルがある。またはネジでも釘でも良い。 常に正確にその直径を曲尺などで測れますか?
  物差しなどで円柱状のものを測ると読み取り誤差が大きく0.05mm精度どころか1mm以上くるうのは常!

●ある板を削って0.2mm薄くしたいとする。 その削り加減をどうやって測りますか?
  これも0.2mm自体が読み取り誤差の中に入ってしまい物差しでは測れない。

●座繰り穴をあけたが深さを確認したい。 0.5mm位の精度で測定するには?
  大きな穴なら曲尺でも代用可だが、読み取り精度は高くない。

●ラミン棒(木の丸棒)がここにあるがどうも直径のばらつきがある。 どうやってそれを確認するか?
  断面が真円でなかったらお手上げで物差しではどうにもならない。(精度以前の問題。)

こんな場合にノギスさえあれば一発。 極めて精神衛生の良い作業が可能なのだ。 その為の\2,000.-の投資は一生物であることを考えれば決して高くはない。 怪しげな一見便利そうな工具を買うより遥かに価値のある買い物だと私は考える。

能書きはこの辺にしておいて、これまで色々使ってみた中でコストパフォーマンス抜群で、信頼性が高くて安いから機能を削ったり耐久性に不安がない優れものを一連の写真でご紹介しよう。 mini-Shopで販売しています。)

型番 SKM-100 税込\1785.-100mm小型ノギス。 勿論私の常用品。

お尻のAの部分で穴の深さを測れる。

Bが内径測定用、Cが外径測定用の部分。

裏側のDの部分で段差が測れる。

これが0.05mmの精度で読み取れる仕掛け。 下の副尺の0のところで先ず12.??mmだということが判る。 そして副尺と主尺の目盛が一致した所(矢印)の副尺の数値を読み取る。(この場合0.45と読む) 結果として??の部分は0.45mmで、12.45mmが読取り結果となる。





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