HOME
サイトマップ
アマ的手法
材料
工具
作品一覧
リンク
mini-Shop


アマチュア的方法 加工/塗装編 設計/検討編へ 情報/協力編へ Home Pageへ
 ●日曜大工の作業の場所
 日曜大工を実行するといっても屋外でやるとなろと色々と制限が出てきます。 まずマンションにお住まいの方はかなり難しく
 なるのではと思います。 更に天候の問題は深刻で、週末という限られた時間しかないのに雨に降られたのでは作業を中断
 せざるを得ませんし、それでは完成するまでにとんでもない時間が掛かってしまいます。 

 こんな所から私は作業の殆どを屋内でしました。 そうすることにより雨が降っていても作業が出来ますし、真夏の炎天下でふ
 うふう言うこともなく冷房を入れた環境で作業できますし、真冬の吹きっさらしの中で凍えることもありません。
 但しこの場合にも幾つかの問題が残ります。 

 1.部屋の中が汚れる?
   これが一番大きな問題です。 大量の木の切削屑が部屋を汚します。 絶妙なるアイデアは未だにないのですが、我が家
   は床がフローリング仕上げですので1日の作業が終わったら箒でゆっくりと掃いて切削屑をかき集めてポリ袋に入れた後
   に、掃除機をかけるようにしています。 面倒がっていきなり掃除機をかけますと、あっという間に掃除機のごみ袋はいっぱ
   いになってしまいます。 他にカーテン部屋の中の什器も木ぼこりで汚れますが、奥さんに協力願ってまめに掃除すると
   か、汚れて欲しくないものは一時避難する手を取るしかないでしょう。 

   いずれにしても趣味や道楽ではなく実益の作業ですから、奥さんの理解と協力は得やすいはずです。 

   またこの汚れの発生を最小限に押さえるため(特に木ぼこり)、ほこりを舞い上げやすい道具(電動丸ノコ、電動サンダー
   等)は一切使わないこととします。 私の製作の仕方でそのような工具の中で唯一電動サンダーはけたたたましい木ぼこり
   を舞い上げますので、この作業だけは外でやります。

 2.部屋のあちこちを傷つける可能性?
   これも大きな問題です。 ダンボールの箱をばらしたものを床やテーブルの上に敷く方法で傷をつけないようにしています
   が、作業上の不注意がなければこれで殆ど問題はないと思います。 万が一傷つけたら市販のかくれんぼうで傷を埋めま
   しょう。 正直言って床に不注意で何箇所か傷をつけましたが、言われなければ判らない程度修復できています。

 3.ペンキ塗りによる汚れ?
   これまた部屋を汚しやすい作業ですが、防止法としては古新聞を2枚重ねとして汚れて欲しくない床などの場所を完全に
   覆ってしまいます。 それでも万が一たらした場合にはうすめ液ですぐに拭き取ってしまいます。 汚した部分が布地でなけ
   ればこれで殆ど問題ないはずです。

 4.加工する作業台は?
   私は食卓のテーブルを作業台にしています。 大胆といえば大胆ですが、ダンボール箱をばらして敷き詰めることにより
   大きな問題はありません。 またノコギリで切断するときには食卓の椅子も使っています。(これも薄くて捨てても良いような
   座布団やダンボールで保護しますが)

   いずれにしても市販されている立派な作業台は使っていません。 価格が高いのと普段の置き場所に困るだけです。

 5.材料が部屋に入れられる?
   大型の収納家具ですと高さが240cm程度となり、板取りの有利さからシハチの合板が有力候補となります。 しかしシハチ
   の合板は大きくて18mmともなると重量もかなりあり、一人で取りまわすのは無理が生じ、部屋の中を傷つける大きな要因
   になります。 従って私は、事前の板取りの検討を充分にした上で縦方向を材木屋さんに切断してもらう方法を薦めます。
   こうすることによりカットされた部材は軽くなり、取りまわしや保管も楽になります。


●板と板の接合法


 板と板(ここでは殆ど合板同士)
 を接合するには色々な方法があ
 りますが、私はもっとも簡単なイ
 モ接ぎを採用しています。接合
 強度が低い点から、プロの世界
 ではイモ接ぎを避けてホゾ接ぎを
 始めとした複雑な接ぎ方を採用
 するケースが多いようですが、
 我々素人がそれをマジに受けた
 ら失敗の連続による材料と時間
 の無駄は必定です。 
 ひいては日曜大工がいやになっ
 てしまうかもしれません。 

 しかしイモ接ぎの低い接合強度
 だけは何としても克服しないとい
 けませんので、イモ接ぎでも問題
 のない接合方法について触れま
 す。 



板と板の接合の主役は木工ボンドですが、強化法により4種類に分けています。

・接合強度をかなり大きくしたい時

強度の高い接合  木工ボンドによる接合力にネジと木ダボを強化の為使用します。 強度測定をしたわけではありません
 が、重量物が載る棚などでもこれまで強度不足を感じたことはありません。 尚ネジは接着面の密着度
 を高める役目も果たしています。 ここで使うネジはタッピングビスで、18mmの合板の場合には、3.5φ
 35-40mmを、15mmでしたら3φ30-35mmの物を使えば良いと思います。 尚釘は締めつけ力が不充
 分になりやすいので不可です。 木ダボは、8φ30mmのものを半分に切断して使います。 この方法は
 15mm以上の厚みの合板に適しています。  左の写真をクリックすると、作業方法を見れます。


・普通の接合強度 1

 普通という言い方はあいまいで適切さを欠き恐縮ですが、棚板1枚辺り20kg位までの荷重がかかる場合を想定しています。
 (これまた強度試験をしたわけではありません。) 強度を上げるのにネジだけを使ったものです。 この場合もネジが接合面
 の密着度を高めます。 この方法も15mm以上の厚みの合板に適しています。 12mm厚以下の場合にはネジ止めで木口の
 割れが出やすくなりますので、次の普通の接合強度 2を採用したほうが良いでしょう。

・普通の接合強度 2

 上記より接合強度は落ちますが、30mmの木ダボを半分に切断して接合力強化に使用し、木工ボンドが固着するまで隠し釘
 クランプ、ハタ金等で接合面の密着度を高めます。 この方法のメリットはネジの頭が見えないことで、ネジを隠す為の表面
 処理が不要になります。 18mm合板では8φの木ダボを、12mm厚合板の場合には6φの木ダボを使えばよいでしょう。

・接合強度はあまり問題にならない

薄板の接合  荷重が低ければ木工ボンドの接着力だけで充分です。 この時に大事なのは、ボンドが固着するまで
 如何に接合面の密着度を高められるかがキーポイントになります。 
 その方法としては、隠し釘を使う仮釘を使うクランプやハタ金で接合面を挟む、が挙げられます。
 私はせっかちなほうなので、次の作業が早くできることと、大量の接着が可能などから、隠し釘や仮釘
 を使っています。 この方法は12mm以下の厚みの合板全てに適用できます。 実は私の作る引出しは
 12mm以下の合板の組み合わせでできており、接合は全てこの方法でやっておりますが、今の所強度
 不足を感じたことはありません。  左の写真をクリックすると、隠し釘を使った作業方法を見れます

 まともにネジを打ち込めない場合はどうするか?


 側板の同じ位置の両面に棚板を接着し
 なければならない状況が良くあります。 
 木ダボの使用は問題ないのですが、片
 側の棚に対し普通の方法ではネジを打
 てません。 

 このような場合は、スレンダースレッド
 言う特殊なネジ3.3φ50mmを使って、
 接合した棚と側板の隅から斜めにねじ
 込みます。 大変食い込み力のあるネジ
 ですから容易に作業できます。

 普通のネジでは木口割れを起こし易い
 ので、お奨めできません。 難点は高価
 なことですが作業性が抜群によく、効率
 アップの観点からかなりの部分で使用し
 ています。



Page Topへ
●丸穴をあける方法

丸穴をあける  丸穴をあけるには、ジグソーかまわし引きノコを使います。 ジグソーを使う場合には、曲線状に切断し
 やすい幅の細い刃を使用します。 ジグソーには円を切断する部品が付属していますが、直径が小さい
 場合には切断面がスリバチ状になりしかも切断半径がどんどん小さくなってしまいますので、円を書い
 てその内側をゆっくりと切断するほうが結果は良いようです。 いずれにしても切断する円を描いてお
 き、その円に内側で接触するような穴を12mm木工ドリルであけ、ジグソー或いはまわし引きノコで少し
 ずつ切断します。 切断面の凸凹は丸木工やすりで仕上ます。

               丸穴を綺麗に切断する方法について詳しい解説がこちらにあります。


●角穴をあける方法

角穴をあける  角穴の場合は、角4箇所の内側で接する丸穴を12mm木工ドリルであけ、ジグソー又はまわし引きノコで
 四角の各辺を切り落とします。 凸凹の仕上は平木工やすりで仕上げます。 四角の中にひとつだけ丸
 穴をあけ各辺を切り落とす方法もありますが、各辺の直線性が悪くなりやすく後の仕上げ加工で苦労し
 やすいので、4個の穴をあける方法をお奨めします。





●スライド蝶番の取付けと調整


 ・扉の穴加工と蝶番取付け

 扉側にあける穴と、本体側に取付ける座金の位置は、
 スライド蝶番取付参考図のとおりです。 
 35φの穴は専用のキリ可変ビットを加工したもので、
 深さ11mmとなるようあけます。 

 蝶番本体と座金を取り付けるネジは3.5φ15mmタッピング
 ビスで、座金側に3本、蝶番本体に2本使用します。 

 取付けは右の図を参考にして頂きたいのですが、取付け
 位置のずれが大きいと、蝶番自身の持っている微調範囲
 では修正できなくなり、扉の開閉がスムーズでなくなった
 り、きしみ音がでたりしますので、穴の加工や蝶番、座金
 の取付けは慎重に作業しましょう。

                 参考図提供:アトムリビンテック(株)

 ・扉の取り付け

 次に扉を本体に取り付けます。 左図のB部の切り欠きにA部の突
 起を入れて蝶番本体を押し込みます。 蝶番本体の後部の固定用
 レバーがカチッと座金にはまればOKです。 

 これで扉への取付けは終わりですが、続いて扉の位置調整をしま
 す。 これをやらないと扉の角を傷つけることがありますので、まだ
 扉を閉めないでください。







          参考図提供:アトムリビンテック(株)

 ・扉の取付け位置微調整                               扉の上下位置調整

 扉の調整は、1)上下の位置調整
          2)前後の位置調整
          3)左右の傾き微調
 の順にやります。 尚この順序は私の経験に基づいたものであるこ
 とをお断りしておきます。 


 1)上下の位置調整  (右図参照)
 蝶番本体に穴がありますが、ここにドライバーを入れて奥のネジを
 緩めます。 取付けた蝶番全ての同じネジを同様に緩めます。 
 こうしますと扉全体が上下に数mm動かせるようになります。 
 上下位置を決めたらこれらのネジを全て締めます。 この工程を何
 故先にやるかと言うと、蝶番本体と座金の上下方向取付け誤差を
 吸収したいからで、これをしませんと蝶番にかなり無理な力が掛か
 り、動きが渋くなります。

参考図提供:アトムリビンテック(株)



 2)前後の位置調整                                  扉の前後位置調整
 蝶番本体表面の2つのネジのうち奥の方が前後の位置調整ネジ、
 手前が左右の微調ネジですが、メーカーからの出荷状態では左右
 微調ネジがロックされているので、両方のネジを緩めます。
 (図では前後の位置調整ネジだけで調節できるようになっている。)

 (左右の微調ネジは一寸緩む程度とし大きく緩めないこと。) 

 これで扉は前後に数ミリ移動できますが、この状態で扉を閉め扉と
 本体の間に0.5mmから1mm位の僅かな隙間が出来るように扉を前
 後に動かし、前後固定ネジを締めます。

 (手前にある左右微調ネジは締めなくてよいです。)





参考図提供:アトムリビンテック(株)



 3)左右の傾き微調                                  扉の左右の傾き調整
 最後に扉の左右の傾き調整ですが、これだけはロック機構がなく
 ネジを回すことにより微妙な調整が可能ですので上下のネジを調
 整しながら、左右の傾きがなくなるようにします。 

 私の設計では、半かぶせ蝶番の場合、本体と扉の厚みは18mm
 で、扉が7mmかぶるようにしています。 その調整もここでします
 が、7mmのかぶり量は測るのが難しいですから、取付け面と反対
 側の木口にかぶらない部分が11mm残るよう調整すれば良いわけ
 です。 本体両面に扉を取付けた場合には、扉同士の隙間が4mm
 残ることになります。 

 全かぶせ蝶番の場合には、本体の取付け面と反対側の面と扉は
 面一(ツライチ)になります。 またインセットの場合には、本体と扉
 の間の隙間が1mm強となるように調整します。

 以上で調整は終了ですが、一度で全てがうまく調整できないかもしれません。 
 上記の作業を繰り返してみて下さい。  

 尚扉を外すのは大変簡単で、蝶番本体の奥のレバーを押せば外れます。
参考図提供:アトムリビンテック(株)


Page Topへ
●スライドレール取付け上の問題

 2段式スライドレールの場合、本体側のレールの固定には、手前、真ん中、奥と
 計3本のネジを使うことにしていますが、引出しが横に並び、レールの取付け
 高さが同じとなる場合には、左右の本体側レールの取付けネジが干渉しあう
 可能性があります。 

 ATOMの17シリーズでは本体側レールに計7個の取付け穴があいていますの
 で、うち3個を使うことにすれば干渉を防げますが、19シリーズではネジ穴は5個
 であり最低3本のネジで固定しようとすると、1箇所が干渉します。 

 フルオープンシリーズでは6個の取付け穴がありますが、横方向取付け誤差がもと
 もと厳しいために、3本のネジで本体側レールを固定するのは少々心もとない
 気がしており私は6個全てを使って固定している為、全部のネジが干渉しま
 す。

 これらの解決策としては本体側レールに追加
 のネジ穴をあけます。 3.5φのドリルで貫通穴
 をあけた後に8φのドリルで皿状に座ぐり、ネジ
を固定したときに頭が飛び出ないようにします。

 もっとスマートな解決法は、雌ネジを切ったパイプ状のスリーブと雄ネジを使い、右図のように、
 固定出来ればいいのですが、今の所これに合うような雌ネジ スリーブが見つかっていません。
 どなたか特注扱いでない入手法をご存知でしたら教えていただけるとありがたいです。



●パテの使い方

パテは塗装仕上げをする前に、製作物表面の凹み、傷、穴などを埋めるために使用しますが、出来映えを良くするためには結構時間がかかると考えたほうが良いです。 作業としては、

  1.ヘラでパテをこすりつけ凹みを埋める。 
  2.1昼夜完全乾燥のため寝かす。 
  3.サンダーやサンドペーパーでパテを塗りつけた面を研磨し平らにする。 

の3段階で一見簡単に終わりそうですが、1度で完全に平らになるのは凹み、傷の深さが極浅くその面積も小さい場合に限られます。 パテを塗り付けるときには平らにしたつもりでも、乾燥すると収縮するために窪んでしまうからです。 例えば3.5φのネジ穴を埋めるには3度繰り返さないとならない場合が多いです。 これを避けるためパテを盛り上げるように塗りつける手もありますが、その場合にはペーパーを掛けてもなかなか平らになりません。 無理をすると元々平らであった筈の板の表面を台無しにしてしまうことにもなりかねません。 よって辛抱強くやりましょう。 但しこの作業はいつでも簡単に出来るため何も週末が来るまで待つ必要はなく、平日の帰宅後の僅かな時間で実施できますから作業能率が低下することもないと思います。 いずれにせよ、塗装が終わってから「穴埋めが不完全だった。」と気が付いても遅いので、念には念を入れてやりましょう。 尚サンドペーパーで研磨した後の平らになったかどうかの確認は、指で触ってみるのが一番です。 指の感覚は肉眼で凝視するよりも遥かに高いと思います。

ところでニスを使って木目を綺麗に出そうという場合には、絶対にパテを使って穴を埋めてはいけません。 
これまでにステインが染みこみ易いパテなるものを使ってみましたが、十分ではありませんでした。 

よってニス仕上げの場合には、接合の仕方表面処理など細心の注意が必要であり、ペイント仕上げの場合に有効な、

"後から凸凹を埋めて平らにし塗りつぶす。"というゴマカシの手?!が使えません。

パテを使う作業については、こちらで解説しておりますのでお読みください。



●下地処理

私が仕上げの作業の中でもっとも手抜きしているのは下地処理かもしれません。 これをもっと丁寧にやれば更に綺麗な仕上げとなることは判っていながら、完成を急ぐあまりというか、意外と作業時間がかかるために家族の我慢も限界に近づき、だんだんいらいらしてくるのが判るので、「最低限のレベル?!でやっている。」、というのが実体で決して誉められたものではありません。 よってここで述べる方法を推奨するわけではありませんが、"実使用上、みっともないレベルではない。"程度にはなっていると思います。

・ ペイント仕上げの場合
シナ合板を多用しておりますが、その一番の理由は表面のきめが細かく目止めをしなくても済むからです。 とは言っても実際にはペイントを塗っても、木目の密な部分はペイントが余り染み込みこみませんから、よく見るとペイントで2度塗りしてもうっすらと木目が見えてしまうのが実状です。 本式には#240以上の目の細かいサンドペーパーで表面をならした上で下地塗りをし、ペイントの沁みこみ方が均一となるようにすべきですが、塗装全体の作業に時間が掛かるので、ほとんどの場合なにもせずにいきなりペイントを塗るという方法にしています。

・ ニス仕上げの場合
ニス仕上げの場合には、木目を美しく見せようと考えるのが前提ですから、木目そのものにニスが染み込みにくいのは大きな問題となりません。 但し殆どの場合ステインで着色してからニス塗りしていますので、着色作業が重要になります。 ステインには水性と油性の2種類がありますが、私は水性のほうが気に入っています。 一見油性のほうが乾燥が速くて作業性が良さそうですが、説明書を読むと1昼夜寝かせるようにとあり、水性でも乾燥時間での差はなく、刷毛を洗うにも薄めるにも水で済む水性のほうが経済的とも言えます。

ステインは刷毛で塗る方法とぼろきれなどに染み込ませてこすりつける方法とありますが、私は手が汚れにくいので刷毛塗りとしています。 着色濃度のコントロールはステインを薄めることにより可能ですが、濃く着色したいときにも薄めにして着色度合いを確認しながら何度も塗り重ねるほうが、一度に濃いステインで着色するよりも、着色ムラがでにくいです。 以上は端材などで試してみて着色具合を確認してから本番に入ったほうが良いでしょう。 またステインを塗る前には平らであった表面が何となく毛羽立ったような感じとなることが多いので、ステインが乾燥した後には#240以上の細かなペーパーで表面を軽く研磨してから塗装作業に入ります。

ステインで着色せずにいきなりニスを塗っても構いません。 この場合でもシナ合板の場合、表面のきめ細かさから砥粉で目止めをする必要は先ずないと思います。 ニスを塗った後は飴色(死語ですね!)の実に綺麗な感じに仕上がります。

1液性速乾ウレタンニスを使った詳細解説が、「まとめてニス塗り」としてありますので参照ください。


Page Topへ
●2液性ウレタン塗料
物理的、化学的に丈夫なことから2液性ウレタン塗料である日本ペイントファインウレタンU100を使用していますが、化学変化で硬化するため一定の時間内で作業が終了しないとなりません。 家庭用ペイントとは大きく性格が異なりますので、作業に工夫を必要となる部分があります。 塗装スピードを考えると、スプレーガンが使えれば有利ですが屋内の作業となるので養生が大変であり、機器の購入負担も含め現実的ではありません。 従って刷毛塗りとしています。

まずやらなければならないことは、塗料の使用量の見積もりです。 塗り面積を計算した後に、メーカーの提示している標準塗付量、130g/m2/回から必要なペイントの量を計算します。 塗装面積が小さいと必要量が少ないため計量精度が落ちますし、刷毛も使い捨てとしますので、出来るだけまとめて塗装することをお奨めします。 但し6時間以内に塗装するよう推奨されておりますので、それ以内にどのくらいの面積を塗れるかを検討し1回の塗装面積を決めます。 私の塗装速度ですと2kg位(面積で約15m2)がその限度ですが、細かな部分が多いと同じ時間で塗れる面積は当然減ってきます。

塗装開始直前に、重量で塗料原液9に対し硬化材1の割合で混合するのですが、1日当たり最大でも塗料の使用量は2kg前後ですので、計量には台所で使っている食材計量のはかりが適当でしょう。 ヘルスメーターでは読み取り精度が低くて使い物になりません。 両液を塗料バケツに注ぎ上に浮いている硬化材が塗料原液に完全になじむまで良く撹拌します。

5時間以内に塗装と推奨されていますが、実際の経験では混合後3時間を超えた頃になるとかなり硬化が進み粘度が上がり、混合直後に比べて刷毛目が大変出やすくなってきます。 これは化学変化で発生するので、家庭用ペイントのようにうすめ液を防止できません。 塗装開始後3時間以内になくなる量を、1度に混合する量とすれば塗りむらは避けられるのでしょうが、塗料原液と硬化材の計量精度が厳しくなってくるので痛し痒しです。   (私の塗装速度だと6時間の塗装時間で約2.2kgの塗料を使います。 従って3時間分というのは、1100gになるわけですが、110gの硬化材と990gの塗料原液を正確に計量すること自体がはかりの読み取り精度が低いため難しいのと、大きな缶からそのような少量をきっちりと塗料バケツに移すことが困難なのです。) 

ところで2回目の塗装の前に少なくとも1昼夜は寝かしたほうが結果が良いようです。(出来れば2昼夜) その理由は、2回目の塗装前にペーパー(#240以上の細かなペーパー)による研磨が必要であるからで、ペーパーを掛けずに2回目の塗装をすると、表面にざらつきが沢山発生して最悪の仕上がりとなります。 このペーパーがけは塗料が充分に乾燥(硬化)してからでないと、滑らかに研磨できません。 その為に充分寝かせる必要があるのです。 そしてこれも塗装工程に長時間必要となる要素となっています。 土・日しか作業できないとしたら、土・日で2回目の塗装を終了するのは無理で、塗装終了に2週間掛かることを意味しております。 

そんなこんなで、2液性ウレタン塗料の扱いに関してはまだまだ研究の余地を残しておりますが、最近1液性のファインウレタンU100が登場しました。 物理的・化学的性能は2液性にはかないませんが屋内用ではその性能差はほとんど出ないとのことですので、有力な選択肢になってきます。

2液性ファインウレタンU100を使った実技解説は、「まとめてペイント塗り」をご覧下さい。



●速乾ウレタンニス

1液性速乾ウレタンニスの場合は、上記2液性ウレタン塗料とは大違いで、扱いが楽であるのとともに仕上がりにも大変満足しています。  やはり1液性という混合の必要がないという点に最大のメリットがあります。 塗料バケツに容器から出す量は100-150gと少量にすれば、バケツの塗料が硬化する前に使いきれるますし、硬化時間は2液性ウレタン塗料より遥かに短いにもかかわらず、刷毛目が残りにくい点も優れています。 

べたつかなるまでの硬化時間は約15分と短いため1日のうちに2回目の塗装が可能で、1回目塗装が完全に硬化する4時間後に#240のペーパーで表面を研磨した後に、2回目の塗装をします。  一番やっていけないことは、塗り面を均一にしようと何度も同じ場所を塗らないことで、乾燥時間が早いだけにこれをやったときにはごてごてになってしまいます。 ピアノのような滑らかなつやを出したいと思ったら、3回以上の重ね塗りに挑戦すると良いでしょう。 この場合には重ね塗りの前に、#400のペーパーで水研ぎすれば完璧に仕上がります。 

2液性ウレタン塗装2回塗りの塗装面を水研ぎし、3回目をこのウレタンニスでやってみてはと検討中で、既に塗装終了したドアとか引き出し前板をその対象と考えています。(収納内部とは違って家具使用に殆ど支障が出ないため。)

1液性速乾ウレタンニスを使った詳細解説が、「まとめてニス塗り」としてありますので参照ください。



●スプレー塗料

スプレー塗料は、2液性ウレタン塗料では使用量が少なすぎる塗装面積が小さな場合に限って使っております。 所謂家庭用塗料でアクリル系が多いですが、物理的・化学的には2液性ウレタン塗料には及ばないため、その後に1液性ウレタンニスでおおって、その弱点をカバーする場合もあります。 更に塗り面積が小さい場合には、プラモデル用の塗料を使うこともありますが、これもまた物理的・化学的な強度は期待できないので、1液性ウレタンニスの助けを借りたほうが良いと思われます。
Page Topへ



Copyright (C) 2001-2017, Vic Ohashi All rights reserved.