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ポアステイン チェスナットで着色したカウンタートップと下の幕板(幅木)部分。
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3度塗りしたためかなり暗めとなりスピーカーグリルのクロスとほぼ同じ色に仕上がりました。
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カウンター木口部分のアップです。 カウンターは真中でつぃないでいますがこの位濃い目になると繋ぎ目は目立たなくなります。(ニスを塗ると暗さが増します。)
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引き出し前板をスカイグレイ色で着色中。 但し黄ばみの為にむしろ緑色っぽくなってきています。
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同じく木口部分を刷毛で塗っています。 木繊維の断面はかなり吸い込むのでたっぷりと染み込ましています。
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2回目以降は更に20%の水を加えて3回塗り、引き出し前板を塗り終わりました。 さあ扉に移ろうとしたところ?
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実はスカイグレイ色のパステカラーは、130mlが1本しか手許にありませんでした。
130ml1本は約畳1枚分で引き出し前板を塗るには丁度良いサイズでしたが、扉部分は畳2枚分あります。 近くのホームセンター(車で約10分)で買ってくればいいや! と考えたのが大間違い。 そのホームセンターに行った所以前には置いてあったパステカラーが全くありません。 仕方なく更にそこから車で15分離れたホームセンターに行ったのですが和信ペイントの商品がおいてありません。 業務用塗料を扱っているオカジマでも和信ペイントのものは扱いを止めたようなので、以前日曜大工教室でお世話になったビーバートザンのある厚木まで(車で約1時間)行きました。
ここにはパステカラーが置いてあるはずなのですが、スカイグレーだけが在庫切れ。 扉を他の色に変えたくなかったので何とか同色を手に入れなければならないためサービスカウンターでお願いした所、大変親切に調べて頂きビーバートザンの小田原店にはあることが判りました。 しかしまさか車で1時間は掛かるであろう小田原まで行くわけにはいかないので、取り寄せてもらうことにし、扉部分の着色は次週にずれ込むことになってしまいました。
容易に手に入るだろうと甘く見てたのが大失敗の原因ですが、ちょっと特殊な物になると販売の動きが遅いせいか取り扱いを止めてしまったり、扱っている店が極めて限定されてしまう現実は実に不便きわまりません。
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こちらは着色前のTQWTスピーカーの角。 かなりつるつるになるまで研磨してあるのが判ると思います。 また接合部の段差は0.1mm以下でしょう。
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木口の無い側面を先に着色します。 若干縁から垂れるステインが木口に染み込んで塗り斑が目立たない為です。
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次に前面か後面を着色し乾燥させ1時間後に残りの側面と前面か後面を着色。 最後にトップを着色という手順で塗り斑は最少に押さえました。
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立てて乾燥中のTQWTスピーカー。 よく見るとまだ乾かない部分が残っていますが、その方が最終的な色に近いです。 更に水10%で薄めたステインを2回塗りました。
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こちらはワインホルダーの着色。 ドキッとするような強烈な赤ですが丸穴断面を先ず着色。 かなり表面ににじんでいますが、これが顔料系のステインであったら大変な塗り斑になってしまいます。
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手早く表面の着色に移らないと塗った境目が塗り斑になってしまいます。 これらの写真は全てセルフタイマーで撮影している為結構ひやひやしながら作業しています。
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最後に外周部分を着色して1回目は終了。 1時間後に2回目を実行します。
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水10%を加え薄めたステインで2回目の着色作業中。境目の斑がかなり消えますが、完全に判らなくなるのは3回目が終った時でした。
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台無しになるような失敗こそありませんでしたが、扉の部分の着色が遅れてしまうのは予想外。 ともかくもイメージ通りの色に仕上がったと考えています。 ワインホルダーの緋赤は全くのチャレンジ色で、家内はかなり首を傾げています。 TQWTスピーカーは生地仕上げの台座に載せてみました。
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ニス塗り後の乾燥第1会場。 個室2の収納のカウンタートップ、下部幕板。 TQWT。 TQWTのスピーカーバッフルボード。 ワインホルダー連結棒が対象。
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第2会場は寝室のベッドの上を占領。 2枚重ねの新聞紙を引き4-5cm厚の本を敷いた上に扉を載せています。 また同様にワインホルダーもこちらで乾燥。
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第2会場は個室1で。 床に新聞紙を敷きその上に引出しを並べて乾燥します。
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前準備のひとつで刷毛先をしごいています。 安い刷毛(400-500円)は毛が抜けやすいですが、充分しごいて予め抜けそうな毛は抜き取っておきます。
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註: VIC's D.I.Y. mini-Shopオープンに際しリーズナブルな価格でありながら山羊の毛100%使用の上記の物より優れた 刷毛を調達できました。 こちらからご覧いただけますが超お奨め品です。
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私の1回分のニスの使用量。 上に見える塗料容器から塗装バケツに移しますが、この程度(1-1.5cm)の深さです。
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TQWTの台座裏面からスタート。 台座裏は1回しか塗らないのでこれが最も合理的な塗装順序。
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補足1: 乾燥時間を考慮したTQWTの塗装順序
1.台座底面(1度塗りしかしないため) 1時間寝かして次に進む。
2.側面と前面か後面 1時間寝かして次に進む。
3.残りの側面と前面か後面。
4.立てて台座表面と木口。最後に上面。
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ワインホルダーの場合は抜いた丸穴から。 ステインと違って表面・裏面にニスが垂れないよう充分注意!
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続いて表面を塗ります。 このときも周りにニスが垂れないよう注意します。 この後1時間乾燥
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補足2: 乾燥時間を考慮したワインホルダーの塗装順序。
1.抜いた丸穴を塗装。
2.引き続き表面を塗装。 1時間寝かして次に進む。
3.裏面を塗装。
4.続いて周りの塗装。
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補足3: 実際の3作品の塗装順序
TQWTスピーカーとワインホルダーは表裏塗装があるため上記のような塗装順序の工夫が必要ですが、個室2の収納
家具の場合はそのような配慮が不要ですので、TQWTスピーカとワインホルダーの乾燥時間の間を縫って個室2の収
納家具の塗装ということで、休むことなく作業することになります。
3作品を一度に塗装したのは塗り面積がある程度大きくないと捨てる刷毛の本数が増えて無駄が大きくなるので、塗
り面積を確保したかったからです。 因みに今回の塗り面積は計算では8.2m2で1回目には約900gのニスを使用しま
した。
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4時間乾燥後まず#400ペーパーで抜き穴を研磨します。
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次に表面を研磨、裏面を研磨、周辺を研磨し、最後に角を軽く落とします。
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研磨後のもの(上)と研磨前のもの(下)の違い。 こんなに細かな研磨屑(粉)が出ます。
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こちらはTQWTの側面を研磨中です。
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研磨後濡れ雑巾で研磨屑を拭った面のクローズアップで塗り斑の無かった良い面の例です。
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同じ倍率で塗り斑のある面を削った後のアップ。 白く見える部分がぶつぶつのあった所で、ペーパーで削り落とされています。(シナ合板中に残っていた水分が気泡の原因となったようです。)
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補足4: ぶつぶつが出来る原因
ニスの塗装面にぶつぶつが出来る件に関しまとめておきます。
経験上ですが、ぶつぶつが出来やすいのは、1回目の塗装が殆どで2回目には余り発生していません。 またシナ合板のように表面の柔らかい材料で起き易く、比較的硬い材料(タモ、栂、楢)では少ないようです。 これらの原因は全て塗膜内に出来た泡が消えないまま残ることによります。
ニスを塗料バケツに移した際よく見ると細かな泡が沢山見えます。 この泡はニスの粘度が低くさらさらなうちは塗った後壊れて塗膜内に残りませんが、塗り厚が大きいと泡が潰れる前に塗膜表面が乾燥し泡はつぶれないまま残ってしまいつぶつぶが出来る原因になります。
また表面が柔らかい材料では材料にある隙間(ここに空気が入っている。)が沢山あるわけで、これらの空気が泡となって同様の原因となります。 従って柔らかい材料ですとぶつぶつが出来やすいと言えます。 更に木材が含む水分が多いと同様のつぶつぶが出来やすいと塗料屋さんで教えられました。 速乾ドリームは水分との化学反応で硬化するのですが、その過程で泡を生成するのかもしれません。
私の経験したぶつぶつはどうやら後者の原因で出来ているようです。 そう断言できるのは2回塗りの際に同じようなぶつぶつが生じていないからです。 また後者の中でも使用木材がシナ合板であることが原因の大半ではないかと想像しています。
これらは極めて乾燥時間の早く性能が優秀な速乾ドリームの唯一の泣き所かもしれません。
その意味では乾燥時間は遅く2回目の塗装は少なくとも6時間以上乾燥する必要があり性能も速乾ドリームには及ばないものの、和信ペイントの床用ニスであれば、もっと楽に塗装が可能だと思います。(ペイント薄め液で希釈し泡が塗膜乾燥前に潰れる環境を作りやすい。)
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接合面の塗装前の作業が適切だった例。 ボンドの沁み込みが全く無く、ステインとニスが均等に沁み込んでいます。
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裏板なので実際には目立たないものの、接合面に白い帯状の浮きが見えます。 (接合時のボンド拭き取りが不完全でステインもニスも沁み込まない為起きてしまったもので、救済策はありません。)
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以下に続く写真は2回目塗りを済ませた後の写真ですが、ここまでに述べた着色・塗装不良の具体的な例をまず示しました。 格好悪い写真といえばそれまでですが、私にとって塗装は継続的に敷居の極めて高い作業でありいつかは克服してやろうと思いながらも、克服しきれないでいる作業です。 従って反面教師としてそれらを見ていただければと思います。
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縁の部分にニスが盛り上がっています。 これは周辺の塗装時の刷毛が含むニスの量が多すぎた為に起こります。 さらに多いと垂れてきます。
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これは着色斑です。 穴の縁から右の方へ濃い色のにじみが残っています。
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反射する光が入らないよう撮影すると特にどうということは無いのですが?
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同じ部分に光を反射させてみるとはっきりとした塗り斑があります。 斑を直そうと何度も刷毛でこすってしまった為発生しています。
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TQWTのトップ。 これは失敗例ではありませんが、写真下のほうに2箇所隠し釘の穴がうっすらと見えます。 ニス塗りの場合これを消す妙案がありません
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これも良い例で前にお見せした1回目でぶつぶつが出来た部分の超接写です。 うまく削り落とせた為2回目では見えなくなりました。
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このように全体的にはTQWTの塗装具合が一番良かったですが、前に触れたボンドの不十分な拭き取りによる斑が前後面に若干あります。
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TQWTの台座付近。 ここだけ見ると限りなく100点に近いのですが?
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ニス塗りの終った3点の作品。 何れも完璧な出来栄えには程遠く自己採点では60点位でしょうか? 塗装技術はまだまだ勉強が必要です。
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TQWTの全景。 下部ポート内部はこの後艶消し黒で塗りつぶします。
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前述のワインホルダー塗り斑は実は連結棒のある内面の方にありますので実際の使用時には判りません。
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極めて派手な赤ですがなかなか良さそうです。 連結棒は差し込んだだけですが、本文に戻って組立の説明に進みます。 -- ワインホルダー解説に戻る。--
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個室2の収納家具の問題はステインが少々濃すぎたことと、ステイン着色斑が残っていることです。
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カウンターと引き出し部分。 半艶消しのニスを使っていますが、この程度の艶が出ます。 僅か夏や斑がありますが、完全に乾燥後ワックスで磨いて調整する予定です。
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引出しから左方向を見た所。 下部幕板部分の引き出しスピーカー等が自然な感じで収まったと思いますが、着色濃度斑があることが判ります。
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引き出し部分のアップ。 毎回感心するのですが、小さなツマミが全体をきりりと引き締めてくれます。 外観上大切な部材だとつくづく思います。
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ということでまとめてニス塗りは2回にわたって3作品を通してご覧いただきました。 塗り斑を作りやすいなどのハードルは低いとはいえませんが、木工での仕上げはやはり完成後の価値観・木目が見える温かみという点でニス塗りに軍配が上がります。Copyright (C) 2001-2019, Vic Ohashi All rights reserved.