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中型クランプ
   
2004/10/22

構想と製作

息子に依頼されているスピーカーを作るに辺り、クランプがあった方が良いとの結論に達し急遽製作しました。 基本的には既にご紹介している大型クランプと同じ構造ですが、使い勝手を良くしようと一部変更を加えています。

1年前に製作した大型クランプはその当時あった端材を使ったため、3枚貼り合せの真中は5.5mmの合板を使いました。 このためにズンギリボルト(全ネジ)M6の物を使ったのですが、ピッチが細かくて長さ調整のためにネジを移動するのに大変手間が掛か
ります。 クランプの機能としては全く問題なく、使用頻度もそれほど多くはないのでそのまま使っていますが、新たに作るとなると何とかしたいところです。

 幸い3重重ねのテーブルを作ったときに、脚を作るための長さ450mm、幅27mm、厚さ9mmの板が万が
 一を考えて15本ほど余計に切り出していますので、これをそのまま使って400mm位のものが挟める物を
 作る事にしました。 間の板も当然9mmとなりますので、M8W5/16のボルトが丁度良い太さになりま
 す。   W5/16は約7.94mmの直径となる。)

これですとネジピッチがM5より大きくなるのですが、更に締め付けネジは蝶ナットを使い反対側は袋ナットをエポキシ接着剤でがっちりと固定することにしました。 こうすると袋ナット側にソケットレンチを差込み電動ドリルドライバーで締め付けると言うことが可
能になり、作業性は飛躍的に改善されることになります。

ズンギリボルトの長さは購入した900mmをそのまま使いますので、約830mm x 400mmの大きさの物まで挟めることになります。

他にはとりたてて説明する必要もないでしょうから後に載せる写真をご覧願いたいのですが、この結果3組の中型クランプが出来ました。 既に作った2組のクランプに10本の300mmハタ金がありますから、まずクランプが足らない!というような状況は発生しにくいのではないかと思います。

材料は9mm厚の安い構造合板。 27mm幅で、450mm100mm30mmの長さに切り出して貼り合せる。

貼り合せは木工ボンドとネジの併用。 3組分となる6本を組み上げた。 この後接合面をカンナで平らにし、替刃ヤスリ(M-20GP)で面取りを含め全面を研磨した。

W5/16900mmズンギリボルトを通し、ワッシャーを通してから袋ナットを被せた。 袋ナットにはエポキシ接着剤を詰めてあるので完全固定となる。

反対側にもう1本の棒とワッシャーをかませてから、こちらは蝶ナットを通した。 蝶ナットは羽の部分を指先で叩けば回転しやすくネジ締めの作業が早くできる。

完成した1組の中型クランプ。 中型とはいうけれど結構大きな物を挟めるぞ!!

ご覧の通り300 x 600mmの工作台が楽々と挟める。 横方向は最大850mm位までOK!

----- 完 ----- 


 
  
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