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2008/09/05

塗装作業は日曜大工の中ではかなり敷居の高い作業というのが一般的な認識のようです。 私自身塗装に関しては長い間お茶を濁すような、その場その場での思いつきで処理していました。 本格的に真剣になって少しでも良くしようと考えたのは、僅か10数年の前のことです。  とは言っても本を読んでも良く判らないことが多くそれこそ試行錯誤の連続でしたが、現在では何とか人様に見せてもおかしくない程度にはなったという気がしています。

ここでのテーマ、「塗装」はそういった塗装技術そのものに触れるのではなく、折角作った家具に塗装する際のヒントを提出し、少しでも敷居を低くしてやることを目的としています。(塗装技術そのものはこの一連のコラムで取り上げるには余りにも奥が深くて不適切だからです。)


1.ペイントとニスのどちらを選ぶか?
  ペイントとは塗料に顔料が含まれており塗ることにより容易に木目が見えなくなる(塗り潰す!)タイプの塗料です。
  一方ニスは木目を見えなくしてしまうような顔料が入っておらず、かなり塗膜が厚くなっても木目が透けて見えます。 ニスの中
  には着色が同時にできる着色ニスというものもあり、この場合には着色が目的の顔料が含まれますが、極めて微粒なために
  かなり塗膜が厚くなっても木目は透けて見えます。
  同じように透明なので木目が透けて見える塗料としてラッカーがありますが、極めて乾燥が早く塗り斑を作りやすいことと塗膜の
  丈夫さでは以下に紹介するニスには遥かに及びませんのでここでは省きます。

  木工作業が主である日曜大工では完成した作品の木目を美しく見せたい!と思うことが多々あります。 このような場合には
  絶対にニスを採用すべきですが、使った材料が例えば、MDF、OSB、パーチクルボードなどの場合には基本的に木目がなくニス
  塗装による見え方はあまり良くありません。スライドトップ式テーブルではMDFをニス仕上げしていますが、見え方を良くするた
  めにかなり手間をかけています。)
  このような場合にはペイントで塗り潰してしまった方が簡単に作業が進むでしょう。

  もう一つ考えておかねばならないのはネジを使用した場合で、木材面が折角綺麗な木目を見せていてもそこに使ったネジの頭
  が見えてしまうと外観が台無しになってしまうことがあります。 こんな場合にはネジを埋め込んでその穴を木の丸棒で塞いだ
  上でニス塗装をするかコーナーラックはそのような作り方をしています。)、穴をパテで埋めてペイント塗装とするか?を考えね
  ばなりません。  同様に消すことの出来ない傷や凹みがある場合にもニスで仕上げるのはちと無理で、ペイントであればそれら
  の傷や凹みはパテを埋めて消し去ることが可能ですが、ニスの場合には暗い色に着色したりなど目立たなくする程度のことしか
  出来ません。

  こんなことから私が作ってきた大型収納家具では本体部分は全て明るいベージュ色のペイントで塗り潰し、扉、引出し前板、幕
  板などはペイントにするか着色後ニス仕上げで変化を与えるというやり方をしています。 そうすることにより本体の組立て時に
  発生する粗(ネジの頭、傷、木目の美しくない部分など)を簡単に隠せますし、ペイントの塗り面積が非常に大きくなるので、販
  売単位の大きい業務用塗料を採用しやすくなります。 (通常油性ペイントの色調合はホームセンターでは出来ないようですが、
  塗料専門店では任意の色の調合が可能です。)


2.水性塗料か油性塗料か?
  最近環境を大事にしようという意識が急速に高まり、水性塗料の需要がどんどん伸びているようですし、水性塗料が発生する
  臭気は油性塗料の発生する有機臭よりも少なくてきつくないため、無条件で水性塗料に飛びつかれる方もおります。
  但し塗料に求められる一番大事な(如何に木部を高温、低温、水分、擦れ、汚れなどから保護出来るかの性能)という観点で
  考えると疑問を感じてしまう水性塗料が多いのも事実です。

 私自身の経験が全てを網羅できているわけではありませんが、水性のペイントで油性並に優れた物理特
 性を持っているものに巡り合ったことがありません。 従ってペイントを使う場合には私は無条件で業務用
 の油性タイプとしています。 こういった塗料は業者向けの塗料専門店でしか購入できませんし、販売単位
 も大きくなりますが、色に関して希望の色に調合してもらえますので、高性能共々満足度は高いです。
 同じ油性ペイントでも家庭用とされているホームセンターで販売されているものは色の調合は出来ません
 し、物理性能も悪く結果として満足度は低いというのが正直な本音です。

  一方ニスの分野では水性タイプでも油性ニスに匹敵する物理性能の物が出てきています。
  mini-Shopで販売している水性ウレタンニスがそれですが、ニスの専業メーカーが業務用に開発した
  油性ニスと同等の高性能を誇りながらアマチュアでも使いやすいよう少量販売も可能にした商品です。

  また得体の知れない「自然塗料」などと違って、食品衛生法に適合という客観的に安全性の高さが
  証明されており、乾燥時間が早い、臭気が殆ど無いという点も含めて、文句無くイチオシの塗料です。

 また有機臭が余り気にならない、乾燥時間が遅くても問題ない!と思われる方でしたら油性ウレタンニス
 の方が価格が安いのでお奨めです。 この場合次に述べる問題でも水性ニスよりも有利です。

 私自身油性ウレタンニス、水性ウレタンニスの使用頻度は5分5分といった所です。 一時は全て水性ウレ
 タンニスに置き換わるかな?と想像もしましたが、色々なシチュエーションでそれぞれの持つ良さを実感し
 た結果そうなっています。

3.乾燥時間について
  塗装作業が嫌がられることのひとつとして、乾燥時間があることにより作業終了までにかなりの時間を要することがあります。
  油性塗料ですと3-4時間で指触乾燥、完全乾燥には6時間以上掛かるのが普通です。
  水性塗料においては指触乾燥が30分-1時間、完全乾燥が3時間程度とかなり短縮されますので、重ね塗りをしても総作業時
  間は大幅に短縮されますので、この点でも水性塗料を良しと考えられる方もおります。

  但し乾燥時間が早いということはその裏返しとして、塗り斑を作り易い!!ということがありますので、それを考えた使い方をし
  なくてはなりません。 簡単に言ってしまえば、水性塗料の場合の塗り無しや修正のために一度塗った部分をもう一度その上か
  らなぞるのは、塗り斑や刷毛斑を作り易いということです。 勿論油性塗料においても同じ場所を何度も何度も塗るのは塗り斑、
  刷毛斑を作る原因になりますが、比較上水性塗料の方が塗り斑を作りやすいです。

  私はこの問題を解決する方法を色々実験中で、最近ではこうすれば良さそうだ? との感触を得つつありますが、まだ公に出来
  る段階ではありません。 何れにせよ乾燥時間が早いことが全ての点で優位性があるとは言いかねるので、(特に塗装技術を
  会得していない場合。)
注意が必要です。

4.再塗装に使う塗料
  本項目の主題は家具を製作した後の塗装にありますが、再塗装に関しても少々触れておきます。  その場合に一番気になる
  のは塗料が上手く載るかどうか?だと言えます。  よく水性塗料の上に油性塗料は上手く載るか? またその逆はどうか?
  などの議論がありますが、結果としては塗料の載り具合はそんなに単純なものではなさそうです。

 「塗料の油っ気が抜けてしまえばどちらもOK!」とか、「塗装して1年以上経っていれば、表面を
 ペーパーで研磨してやればどちらでもOK!」
なんていう話を塗装の職人さんから聞いたことがあり、
 この考え方はかなり正しいようです。  しかしmini-Shopで販売している水性フローリング用ニスは、そう
 いった既塗装面の塗料の種類を考える心配がなく良好な載り具合、密着具合を得られるので、補修用、
 再塗装の目的には絶好です。  上塗りに際しては表面を洗ってから、また塗装面がかなり汚れていたり
 細かな傷がある場合には、#400ペーパーで磨いて汚れを落とした上で塗装すればOKです。


材料の選び方 板取の勘所 基本構造検討
接合方法 木口の処理法 スライド蝶番/レール
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