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投資効率の高いテーマ
 
2006/07/07(以前D.I.Y.雑談に含まれていたものを再編集しました。)

D.I.Y.、日曜大工に血道を上げている私だが、何でもかんでもそれらの対象にしているのかというとそんなことはない。  この点非常に投資効率を考えているつもりである。 ストレートに言えば極めて打算的なのだ。 私の人生観そのものは決して打算的じゃないし、掛かる費用を全く無視した(といっても湯水のように金があるわけじゃないが)趣味も持っている。  しかしこのサイトで目指している実用的な日曜大工となると、徹底して投資効率を考えている。 それじゃどんな場合に自作した方が投資効率が良い(作る価値がある)のか? というと概ね次のような場合である。

1.大量生産されていない物。
  大量生産されているものは裏返せば沢山売れるものであり、市場競合もかなり厳しい。 従って量産しやすい構造・設計を積
  極的に取り入れ、加工の手間を極限まで落とそうとするし利益率も薄いから販売価格に占める材料費の割合が高くなりなが
  ら、その材料費も大量に購入するから安い。  こんな類のものを自作しようとしたら、材料費だけでその商品の買い値以上に
  なってしまうことすらある。 因みに材料費が50-60%を超えるようになると、自作しても殆ど旨みがなくなると思う。 その様な
  場合に同じ材料を我々が買ったら、その1.5倍から2倍の材料代が掛かるからである。(購入量が圧倒的に少なすぎるのだ)

  量産されていないものはこれらの反対で、材料の大量購入はないので材料費自身結構高くなるから、自前で材料を調達して
  も上記のような大きな差にはならない(それでも自前購入のほうが割高だが)。 量産を考えないから、機械でじゃんじゃん自
  動的に出来あがるなんていう手法も取らないから、手間賃が結構価格に含まれている。 また少ない販売量であることと競争
  もそれ程ひどくないので利益率も高く取ろうとする傾向がある。 よって売価に占める材料費は10%台なんて事になり、こんな
  商品は、基本的に手間賃とか利益を計算しないD.I.Y.や日曜大工のテーマとしてのメリットが出る格好の対象だ。

  私の実例で言うと、全ての大型の作り付け収納家具はこの類に入るであろう。  私が大型の作り付け収納家具製作にこだ
  わる理由のひとつである。  また日曜大工からちょっと外れるが(D.I.Y.ではある)、リフォームする際に家の中の電灯線以外
  の配線を全部自前でやってしまった。 対象としたのは、

  ・家庭内のパソコンネットワーク(LAN)の配線(RJ-45の壁コンセントを11箇所)
  ・VHF/UHF/FMの8箇所への分配と配線(ブースターと分配器の設置込み)
  ・TAのアナログ3出力を3箇所の部屋に配線
  ・屋外からの配線用のコンジットチューブの埋め込み(BS、CSディジタル、CATV等)
  ・インターフォン用の配管・配線
  ・アナログ電話回線用の配管(NTTのルールにより配線は出来ない。)
  ・AVサラウンド用のスピーカーワイヤーの配線

  全て表面からは見えない隠蔽配線である。 またお断りしておくが、何れも工事のライセンス無しで出来る作業だ。
  そうしてしまった理由は、電気工事業者の見積もりが法外に高かったから!と言える。 私がざっと見積もった所では材料
  費は10万円±1万円だったが、業者からの見積もりはなんと100万円を超えた。  私が感じた高すぎる理由を業者に詳しく説
  明したのだが彼らの本音は、滅多にないというかやった経験のない工事を要求されたために安全係数を極めて高く取った見
  積もりにあるようであった。 そうであるならば、高いばかりでなく私の要求することを未消化のまま工事するに違いなく、決し
  て良い結果が生まれないだろう! と考え自分でやることに決めた。  結果として材料費は10万5000円程度で済んだため、
  業者見積もりの10分の1の費用で出来たことになる。

  一般的でない工事というのは、非量産の商品と同じでありD.I.Y.のメリットが十分に出てくる例である。

2.特注以外では手に入らない物
  量産されていなければ特注という手があるが、場合によってはその見積もり額が金のない我々庶民にとって天文学的な数
  値?になることはよくあることで、その見積もりが納得できなければ自作するしかない。 また特注も出来ない場合には高いか
  どうかの比較判断のしようもなくこれまた無条件で自作するしかない。

  この範疇に入るテーマも、D.I.Y.や日曜大工のメリットを生かす大きなテーマになりうる。 アイアンセンサー折畳式脚立
  小型ではあるがその範疇に入るし、特殊サイズの額縁もそうである。 ポピュラーなサイズ(A3とかB3など)であれば、数千円
  でまずまずのものが買える額なのだが、アスペクト比を替えたい為に特注するとなるとそれだけで軽く1万円を超えてしまう。
  収納しようとしている物の量に合わせた効率的なものを作ろう!などという発想も既製品では対応不能だからこの部類だ。

  オーバーな表現を敢えてするならば、生活空間の収納から見た空間デザインに関する個人の主張を安く実現しよう!
  と思ったら、絶対に自作である。  例え自作の結果として外観に多少の見劣りがあっても、
  「使いやすさと実用性がその弱点を上回り愛着の持てる生活の道具となりうる。」と、私は信じている。 
  無論一介のサラリーマンであった私にとって「特注」という、とってもじゃないが受け入れられない高額な見積もりそのものが
  自作に踏み切る大きな要因になっているが。

3.木工で実現できそうな物
  D.I.Y.や日曜大工に際し殆どの部分が木工作業で実現できるテーマかどうかは重要なポイントである。 
  金属加工板金加工ガラス加工左官電気配線等の部分が増えると急激に難易度は高くなるし、専用の工作室や
  そのような部屋を必要とする工作機械を持たずに実現しようとしている私にとり、以上のような加工作業は少ない方がよい。
  これは大事なポイントであるしそういった領域は手間賃を払ってでも専門のプロに任せてしまった方が良いと考えている。
  (趣味性が強いのであれば話は違うが?)  その意味で私がお付き合いしている材木店にはそういったプロを紹介してもらう
  ことで大変お世話になっている。 とにかく木工作業が主体で実現できることは重要なことだ。 私の実例では、屋外に作った
  唯一の作品である細長い物置がそうで、屋根、水切りなどの板金作業は職人さんにお願いした。 

  プラスチック成形品は当然ながら日曜大工には馴染まないテーマであり、それを木工で実現しようとしても、重量が重い、厚み
  を薄くしにくい、水濡れに弱い、曲面などの加工はほぼ不可能、コスト的にメリットなし等の理由で買ってしまったほうが絶対に
  良い。  私のテーマのなかでは例外に近いがカメラ・レンズ用の防湿庫というのがある。 この市販品のケースに使
  われる材料は鉄板かプラスチックでありそのままでは日曜大工に馴染まない。 単純に合板などにおきかえると、湿度に対す
  る諸問題が出るので結構構造には工夫がいる。 それでは何故そんなものにチャレンジするのかというと、市販品のコストが
  非常に高く感ずるからだった。

最後に私の作った作品がどのくらいで作れたか? そして特注或いは市販品で対応したらどのくらいの費用が掛かるのかを一覧にしてみた。 私の作品の材料費は記録を元に殆どの場合1万円単位に丸めた。 また特注の見積もりに付いては、特注家具をビジネスとしている知人に写真を見せて感触として言われた1万円単位の数値であり、厳密な見積もりではないが、構造が複雑だったり加工の手間が多そうなものは、高めの数値が出ている傾向がある。

(以下は大型リフォーム終了後の1998/01-2003/10に渡って製作した作品の集計です。)

作品の名称 製作費(材料のみ) 特注見積り又は市販価格 コメント
LDルームの収納家具
家事スペースの収納家具
冷蔵庫周りの収納
寝室のクローゼット
書 斎
大型本棚
廊下の収納家具
納戸
うなぎの寝床の物置
AVコーナー
回転式CDラック
釘位置探索器
折畳式脚立
個室1の収納家具
個室2の収納家具
ミシンの椅子
リフォーム時の屋内配線
その他の収納3箇所
120,000円
100,000円
30,000円
110,000円
110,000円
70,000円
50,000円
80,000円
180,000円
220,000円
6,500円
700円
2,000円
100,000円
90,000円
端材のため無料?
105,000円
180,000円
600,000-800,000円
500,000-700,000円
150,000-250,000円
500,000-600,000円
800,000-1,000,000円
300,000-350,000円
200,000-250,000円
300,000-350,000円
800,000-1,000,000円
1,800,000-2,300,000円
15,000-20,000円
市販にはない
12,000円
500,000-700,000円
400,000-600,000円
4,000-5,000円
1,100,000円
900,000-1,200,000円




複雑で手間の掛かる構造




複雑、高精度要の手間の塊


市販品は金属製




複雑で手間の掛かる構造
合  計 約1,360,000円 約8,900,000-11,000,000円  

ところで上記自作の場合の材料費合計1,360,000円中、木材(殆どがシナ合板)が約72万円、通販の特殊家具金物35万円塗料関連が7万円電気材料16万円、残り6万円はホームセンターなどで買ったその他の材料である。 如何に木材の占める割合が高いかが判り興味深い。 また136万円の出費は4年間の累計値なので月辺りの平均出費は3万円位になる。 
この出費が大きいと見るか或いは小さいと見るかは、人によって様々であろうがひとつの参考例としてご覧願いたい。
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