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エポキシパテの硬化に時間が掛かるため、後板だけを切り出して、ポート穴とスピーカーターミナルの穴をあけます。
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エルボは先端から13mmのところにマスキングテープを巻き、ジグソーによるまわし切りで切断します。
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切断したエルボは#60のペーパーの上で切断面を研磨し仕上ます。
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端材の板に後板内面を上に向けて置きエポキシパテを斜め(約60度)にこすりつけます。
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その上からエルボを所定の向きになるようにしてから底当りするまで押し込みます。
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次にエルボと穴の隙間にエポキシパテを指で詰めながら写真の程度にパテを盛り上げてならします。
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そっと持ち上げてポート内部にはみ出たエポキシパテを取り除きます。 エルボの縁についているパテを取り除く必要はありません。 それよりエルボを動かさないよう要注意です。
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このまま12時間以上寝かしてエポキシパテを硬化させます。(私は夕方終了し1晩寝かしてやりました。)
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残りの部材を切断し前板にスピーカー取り付け穴(赤線)をあけますが、スピーカー取り付けネジ位置(青線)も描いておきます。
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そしてスピーカー取り付け穴をジグソーであけます。 こうするとスピーカーの取り付け位置が正確になります。
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1ペアーのスピーカーシステムを作る板材一式です。
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こちらは吸音材を除いた残りの部材です。
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両側板のネジ位置に3mmドリルで下穴をあけました。 正確にネジ止めするには不可欠です。 写真にはありませんが上板、底板、前板にもネジ穴をあけておきます。
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上板と底板を前板に接合しました。 無論木工ボンド併用です。
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背板を接合しました。 背板の方向を間違えないよう注意します。 またエポキシパテは未だ完全硬化していませんから、エルボに無理な力を与えないよう注意します。
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左側板を接合しました。 角の直角出しと前板や背板の僅かなそりによる接合位置のずれに注意します。
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判りやすいためスピーカーとターミナルの取り付け、そして配線は済ませましたが、箱が完成してから取り付ける方が安全です。
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吸音材は相対する面の片側だけに貼り付けるのを私は標準としていますが、具体的に今回はこのように貼りました。
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吸音材を貼り終えたところですが、この上に固定する右側板には貼り付けません。
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組み立ての最後の作業となる右側板を接合しました。
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組み立てが完了したバスレフミニタワー。 ここまでの所要時間は慎重にやっても3時間あれば十分です。 すぐに音出しと行きたいところですが、木工ボンド及びエポキシパテが完全硬化するまでは音質がかなり不安定になりますので、更に24時間寝かせてからにしました。
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翌日試聴を開始しました。 ご覧のように正面から見るとTQWTミニタワーよりもふたまわり大きい感じです。
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写真ではお見せしていませんが替刃式ヤスリによる接合部分の段差落しが終了後、ネジ穴や窪みへのパテ塗りが終わりました。 文字ではあっさりとした表現ですが実際にはこれだけで10時間を要しています。
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前部のトップ角の部分。 接合部の段差は完全に無くなりまたパテで僅かな隙間も埋められました。
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左写真の枠内のアップ。 木口に見えるぽつぽつは導水管の穴ですが全てパテで埋まっています。
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接合部分が最も多くて目立つ天板部分。 上の丸い茶色の部分はネジ穴にパテを埋めたところです。
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左写真の枠内のアップ。 接合部分が最も複雑になったところで、木口の欠損もあったためパテを埋めて修復を図ります。
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ここから4枚の写真はパテが乾燥後表面を#240ペーパーで研磨後の写真で比較できるよう2つ上と同じ部分です。
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この部分は元々素性の良い部分で、導水管穴を完璧に塞ぐのが重要です。
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この距離からでは殆ど違いがわからないと思いますが?
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僅かな欠損部分(矢印)は綺麗に埋まりました。
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一方ネジ穴の方はというとご覧のようにパテの収縮で凹み、もう一度パテの擦り込みをしなければなりません。
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2回目のパテ塗りをして12時間放置してから研磨した状態。 ほぼ完全にネジ穴はふさがって平らになりました。 これでやっと塗装に入れます。
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台座に塗るウレタン着色ニスで120mlですが十分な量です。 色はけやき色を選びました。
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台座の裏側には厚さ18mmの合板の小片を両面テープで貼りました。 塗るときにこれを握ってやれば作業し易くなります。
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15%の薄め液を加えた着色ニスで台座を、透明クリヤーで本体を塗りました。 これで6時間以上乾燥させてからペーパーで研磨します。
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木口面は薄いニスを十分吸い込んで黒ずんでいます。 一部明るく見える部分はパテを塗った部分でニスを塗るとこのように目立ってしまいます。 ニスだけで仕上る時にはパテを使えない理由がここにあります。
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1回目の塗装が終わった台座のクローズアップ。 こちらはパテで修正していませんから均等に着色できています。 3回塗りで丁度良い濃さになるのではと想像しています。
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6時間経過してから#240ペーパーで塗装面をさすりザラツキを落として2回目を塗りました。 左が2回目塗装後、右は1回塗りですが、濃度が少し上がっています。
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左は更に6時間後ペーパーを掛けて3度目を塗ったもので白い筋は光の反射。 右はペーパーを掛け塗る前だが、左の写真に較べて白っぽく見えるのはペーパーを掛けた為。
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根気比べのようなものですが、台座の塗装は希望している濃度になかなかならず、結局5回塗りで納得できる濃さになり ました。 一方本体の方は変わり映えしないので経過の写真はお見せしていませんが、3回塗りで目がほぼ埋まって表 面は平らに艶がかなり出てきました。 これでこの後のスプレー塗料による塗装は着色が主な目的になります。
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間口が約90cmのバックヤードが塗装場所。 穴の部分はダンボールを切って嵌め込みカバー。 床面は塗料がかなり付着しますが両横への飛散は僅か! その方法は?
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横面への飛散が少ないのはスプレー缶を斜めに握り上下に移動して塗装するため。 この方法で周りの汚れを防止できるので、マンション住まいでもベランダで実現可能です。
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パールグレー色(マット:つや消し)2回塗りで完全に下地は見えなくなりました。 出来栄えはどうかというと75点位? 後述しますが下地不良を幾つか発見したからです。
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スピーカーユニット取付け部分周りですが、前面、側面、後面はほぼ満点といってよいでしょう。
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最も影が出るような位置で撮影したスピーカー穴横。 うーっすらと継ぎ目が見えますが、普通は発見不能です。
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バスレフポート付近。 これも完璧です。
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ここからが問題。 全てトップボードにありますが、木口の難、欠けの部分がちゃんと埋まっていない部分が数箇所出てきました。 ただネジ部分は完璧に埋まり穴跡は見えません。
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ここは最もひどいところ。 パテが全く埋まってなかったとしか言いようがなくがっくり! 前板と後板の継ぎ目に集中して作業したものの天板を忘れていたようです。
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幸い天板は150 x 150mmと小さいので再度パテを塗ってスプレー塗装のやり直しを後でやることにします。
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再度パテで潰してスプレー塗装のみやり直したトップ部分。
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最もひどかったところもこのとおり修復できました。
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ポートの延長パイプを内部に差し込んで(私は39mmの75Hzとしましたが、後からでも交換可能です。)、スピーカー端子盤、スピーカーユニットを取付け、台座に固定して完成です。
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スピーカー周り。 特にどうということはありませんが、ネジの締めすぎはフレームを変形しますので注意要。
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台座部分。 台座を塗ったウレタン着色ニスは艶があるので、本体が台座に反射しています。
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延長パイプの取付け位置が変わったのと塗装をして音が変わるはずですので、確認のため試聴しました。 塗装前より分解能が上がってきていますが、ニスにより箱の振動状態に変化が出てきているためと思われます。
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18mm合板の端材から切り出して上側の枠を接着。 後で角を落とすため釘やネジで固定できないのでハタ金で圧着保持している。
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次に5.5mm厚の合板で下の枠を作ります。抜き穴の隅の仕上には替刃式ヤスリを使うと効率的でシャープに仕上がります。
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スピーカーのフレームに当らないよう現物合わせで一部を削り取ります。
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スピーカー部分に当ててみて確認中。
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一方接着が硬化した上の枠は角を半径25mmの曲線で丸く落とします。
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角の加工が終わったら軽く面取りをしておきます。 これで上の枠は完成です。
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上と下の枠を接着します。 圧着保持のために今度はクランプを使いました。
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接着が硬化後スピーカーに当てて最終確認をしているところです。
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グリルのジャージーが被る側と木口部分だけを黒く塗装します。 ここではスプレー塗料を使いました。
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そしてジャージを貼り付けてグリルは最終的な格好になりました。 ジャージーの貼り方はこちらで詳細をご覧ください。
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グリル固定のプラスチックキャッチをグリル裏と本体に埋め込みました。 それぞれ8φの木工ドリル、10φのフォスナービットによる座繰り穴です。
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これは本体に付いたキャッチのメス側でちょっと柔らかいプラスチックで出来ています。
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こちらはグリルについたオス側。 硬いプラスチックの成型品で、何れも座繰り穴に圧入。
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全ての作業が完了し完成したバスレフ型ミニトールボーイスピーカー。 グリルが付いてぐっと引き締まりました。
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フロントグリルが付いた状態と、付いていない状態では表情ががらっと変わります。 私は無論フロントグリル付きが好きです。
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子のフロントグリルも見る角度によりフォルムが変わります。 この独特の曲線の組み合わせは奥行き感を与えてくれてなかなか良かったと思います。 光が強く射すとジャージーを通してうっすらとスピーカーが見えますが、このような状態ですと、音質に与える悪影響は無視できます。
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