現在の充電環境はこんな具合になっているので今回作るエネループ使用の構想1.で、電池の充電をどのようにするかが問題になります。 上で説明した充電器を使うとなると、外部で使うときには2個持ち歩かないと面倒です。(1個の充電器では4時間近く経ったら電池を交換する必要が有り寝ている間に充電とは行かず2つの充電器が欲しいわけです。) そして充電器の大きさは103 x 63 x 27mmで体積は175cm3ありますので、2個となると結構かさばります。 またヘッドフォーンアンプから電池を外さないとなりません。 そこで仮にですが、専用の充電器を設計してみました。 絶対条件は動作が大変デリケートで安全性を確保するのは困難な急速充電は避け、単純に1/10Cで12時間充電とすることにしました。(充電時間が長くても一度に4本充電できますから寝ている間に充電するのでさして問題ないでしょう。)
左の図がその回路図ですが、入力はDC12Vのスイ
ッチングタイプのACアダプター、充電出力はヘッド
フォーンアンプに直接接続です。
右が基板レイアウトで、ケースは3mmの板ですっぽ
り覆う単純なものですが現在のサイズは64.5 x 41.6
x 17.8mm、体積は47.8cm3で、ケーブルを含んで
いないものの既存の充電器の1/3以下のコンパクトな物になりそうだとの感触があります。 この回路は以前考えた回路からDC-DCコンバーターを取り除いた物で、USB給電というと外部ではパソコンがないと充電できないので、12V ACアダプターを使うことに変更しました。
こんなことを考えて我が家にあるデジカメの電池を調べましたが、リコーのCX-1というコンパクトデジカメに使われているDB-70という電池は、外形が36.5 x 40.5 x 7.0mm、体積は10.3cm3と大変小さく電池電圧は3.6Vで容量は940mAHとなっています。 ヘッドフォーン3の消費電流は平均30mAと見積もっているので30時間以上持つ計算になります。