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ラミン棒の利用法
2004/08/20

 ラミンという木材の名前を聞いたことのない方は結構多いのではな
 いかと思う。 ドア材、家具材、額縁の材料に長年多く使われてき
 ており、一見するとラワンと間違えそうな木目であり、最も多く生産
 されているのはインドネシアである。

 我々にとってこの木材がよく目にとまるのは丸棒に加工されたもの
 (左写真)で、直径数ミリから数十ミリ(但し太いものになるとラミン
 の板を貼り合せてから丸棒に成形したものが大半。)
までのもの
 が、長さ182cm91cmに切断した状態で販売されている。

 木の性質もラワンに似たところがかなりあり、木工ボンドによる接着
 性は極めてよいのだが、木目に平行な方向に割れやすく、このた
 めネジや釘を打つ際には十分注意が必要である。  

 プロの領域ではともかくとして、我々日曜大工レベルではこのラミン
 棒を二次加工することなくそのまま使う前提で考えた方が良いが、
 その範疇に限定しても便利な材料だ。 例えば、

  1.釘穴、ネジ穴を埋める材料として
  2.車軸に使用  (花車のプランターボックスなどはこの例だ。)
  3.太いものを柱として  (コーナーラックで支え用に使用している。)
  4.細い棒の先端に紙やすりを貼り付け、特製極細木工丸ヤスリとして
                             (右写真参照)


などが私が使用している例だが、ここでは1.の釘穴、ネジ穴を埋める材料として
の使い方について解説したい。

ネジや釘を使って接合する際にそれらの頭を隠す方法として、ネジ釘の頭を埋まるように打ち込みその凹みにパテを擦り込んで隠してしまう手があり、その上をペイントで塗りつぶすのであれば問題ないが、ニス仕上げをする場合にはパテで塗った部分が大きく目立ちネジ釘の頭以上に目立ってしまう。 こんな場合によりスマートに解決できる方法が、ラミン棒で隠す方法で、ニス仕上げにも適用できる。

スレンダースレッドネジの3.3φ 50mmまでのものは頭の直径が6mmある。 50mmの長さというと、後述する穴の深さを10mmと考えた時に、30mmの厚さを固定するのに適当である。 我々の作業で30mm厚以上の板を固定するのは稀であろうから、長さ50mmまでのネジを使う前提で説明を進めたい。  また釘の場合には頭の直径が6mmまでの物を使用すると理解してほしい。

 まずネジを打つ位置にの先端にネジが切られていない木工ドリル(例えばの木ダボ用など)
 で穴をあける。

 深さは深いほど打ち込んだラミン棒が安定するが、薄い板の場合それほど深く出来ないのと、ラミ
 ン棒は木工ボンドで固定するので、目安としては7-10mmを考えればよいだろう。 (左図参照)

 次に固定するネジまたは釘の先端をあけた穴の底中心にある木
 工ドリルの先で出来た円錐状の凹みに落とし込んでやる。
                          (右図参照)

 ここで使用するネジ釘の長さは通常の決め方(板厚の2倍から3倍)
 よりも穴の深さ分だけ短くしてやる。




 そうしたら電動ドライバーや玄翁で打ち込んでゆくのだが、垂直に
 もぐって行くよう細心の注意を払う。

 ネジは穴の底まで締めるのだが、底が見えないために締めすぎて
 必要以上にネジが潜り込まないよう注意したい。

 釘の場合にはM5 50mm位のボルトの先を釘の頭に当ててやれ
 ば底まで容易に打ち込める。  (左図参照)


 打ち込みが終わった穴に木工ボンドを少し垂らして、のラミン棒
 を長いまま手で差し込む。

 更にラミン棒の先を玄翁で叩いてそこに届くまで埋め込むが、底に
 到達すると叩いた時の音が変わるので、容易に打ち込み加減が
                   判るはずだ。   (右図参照)

 ラミン棒の打ち込みが終わったら、ノコギリでラミン棒の根元を横か
 ら払うように切断してやる。  (左図参照)

 このとき0.5mm-1.0mm程度切り残しが出るように切断しよう。
 さもないと本体表面に傷が付いてしまう可能性がある。

 ラミン棒の打ち込み量が浅い場合にはここで切断するとラミン棒が
 ぐらついてうまく切れないと思うが、そんな場合には木工ボンドが
 固まってぐらつきがなくなるまで待とう。

 またこの切断の際右利きの方は左手で支えて右手でノコギリを操
 作するようになると思うが、図のようにノコギリの刃先が右側にな
 るように切断することを薦めたい。
 さもないと支えている左手をノコギリで傷つける心配がある。

 最後に若干飛び出て残っているラミン棒をカンナで削って平らにし
てやれば終了だ。 この作業もラミン棒の打ち込み深さが浅い場合には、木工ボンドが固まってからやるようにした方が良い。  (右図参照)


以上が図と文章による説明だがこれでも判らない部分は次に載せる幾つかの写真で理解していただきたい。

実際の作業は思ったよりもよりも難しいところは少なく、唯一十分な注意を払う必要があるのは、
ネジや釘を穴の中心に垂直に打ち込むことで、これさえ出来てしまえば後は簡単であり、出来栄えはプロがやったように仕上がること請け合いである。




コーナーラック製作での実例。 このようにネジが穴の中心に且つ垂直に捻じ込まれないとうまくない。

叩き込んだラミン棒を切断しているところ。 ノコギリの刃が右になるように握り、左手の指で軽く支えてやると良い。

ラミン棒を切断後カンナで削ってやればこのようになり、ニス塗り出来るしプロ級の仕上のようになる。

これはミニハイバックチェアで、の穴をあけて釘を打ち込んでいるところの例。




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