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個室1の収納家具
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2002/04/30

構想と留意点

 我が家の2階にはプライベートルームが3部屋ありますが、そのうち2部屋は元々は子供の部屋でした
 が、3人の子供が成長し独立したため、1部屋を一番下の息子が使っているだけとなりました。
 その部屋には30年近く前に購入した組立式のクローゼットがあり収納スペースとして使われています。 
 しかしながら木製組立式の宿命というか、引越し、部屋の模様替え、部屋間の移動などの理由で
 組立・分解を計10回やったため、組立に使っている木ネジの締めつけ部分がゆるくなり一部はネジが効
 かなくなって来ました。  その為一部の扉はスライド蝶番を使っているにも拘わらず調整不可能で傾い
 たまま、引出しが奥まで入らない、全体的にぐらつきが増えてきて不安定など問題がかなり大きくなって
きています。  家内と相談した結果これを撤去し同じ設置場所に収納家具を作ろうという事になりました。  しかしよく考えなければならないことがあります。 それは、現在この部屋を使っている息子もゆくゆくは出て行くわけですから、そうなったときに矛盾が起きたり使いにくくなったりしないよう配慮しなければならないことです。  
かなり長い間家内と話した末に当面は、

・息子1人の洋服ダンス、整理ダンス、他の収納場所としての機能が満足させられれば良い。

 将来については、

・ゲストルームとして使えるような配慮を元に収納部分の柔軟性を持たせる。 収納部分に関しては、家内が大事にしている
 独立した子供たちの様々な記念の品物の保管を中心に、一部の衣類などの収納を考えれば良いのでは?

ということになりました。 後者の子供たちの記念品は、もうひとつの個室を家内の家事趣味の作業場として使っている部屋においてありますが、それを移動しようということです。

これらを元に例によってEXCELで第一案を描いてみました。 これは今後のテーマに載せていた物です。  しかし家内からかなりの問題を指摘されました。

 ・入り口から入ったら目の前にそびえている感じとなり、圧迫感があるのではないか?
 ・収納能力を重視しすぎているのでは? (特に整理ダンスの部分)
 ・奥行が全て600mmは圧迫感に繋がるのでは? 
 ・洋服ダンスを他の収納に転用できる配慮。
 ・ちょっとしたライティングデスク的な場所があると良い。

 以上に加え設置位置にTV、LANの配線が取れることも絡み合わせ最終的な構想をまとめこれなら良いだ
 ろうということで落ち着いたのが、最終外観図寸法図、そして新旧の家具比較図です。


 最終的なレイアウトをまとめるまでの経緯を以下に詳述します。

 1.洋服ダンスの収納量は、延べ幅160cm弱とした。 内40cmは丈の長いコートが入る。 延べ幅160cmは寝室のクローゼッ
   トの洋服ダンス部分の延べ幅が300cm強であることから考えて不足することはないと考えられます。 また洋服ダンスは、将
   来棚板を追加すれば通常の収納スペースとなるようあらかじめ棚受けのダボを埋め込んでおき、ハンガーパイプも簡単に外せ
   るように配慮します。

 2.整理ダンスの収納量は、約500リットルで第一次構想の場合より200リットル減っていますが、寝室のクローゼットの整理ダ
   ンスの容量(950リットル)に比較すると、一人用には十分な量です。しかもそのうち約130リットルは洋服ダンス内作り、傷を
   残すことなく撤去可能な構造を考えていますので、将来の収納量再配分がうまく出来るのはと思います。

 3.以上の1.と2.のブロックには洋服ダンスがありますから、奥行60cmは絶対必要ですが、それより左側は、圧迫感を押さえ
   るため下に幅100cm、奥行50cmのライティングデスクを作り、その上に天井まで奥行30cmの棚を設置することにしました。 
   ライティングディスクは十分なスペースとは言えませんが、ゲストルームとして使うには問題ないと思います。 テーブルの上に
   はTVチューナー内蔵の液晶ディスプレーを載せ、ゲストがテレビを楽しめるのと同時に、パソコンも使えるようにとのアイデアで
   す。 パソコン本体はミニタワーを引出し下の空間に入れようということで、スペースセーブを考えています。 この部分の引出
   しはコンパクトですが、A4サイズまでの書類は入りますし、ゲスト用の色彩が濃いので収納量はあまり問題にならないと思い
   ます。 またスペースセーブの観点からキーボードは引出し式とし、少しでもテーブル面が残るようにします。

 4.収納量を確保するため、天袋を左端まで延長するという構想です。 この天袋の下端の高さは190cmありますので、部屋の
   扉を空けたときに威圧感を感じることは殆どないと思います。 床から190cm迄の部分は、総幅が261cmとなりました。
   以前の構想時より12cm幅が狭くなっています。 ライティングデスクとその上の奥行を押さえたこととあいまって、入り口を入
   ったときの威圧感は相当軽減するのではと思います。

各部の寸法はこれまでに作った作品の寸法の再評価をすることにより、比較的簡単に決まりました。

洋服ダンス、整理ダンスの部分は横幅は別として縦方向の寸法は寝室の収納家具と全く同一です。 ライティングデスク部分の奥行は、LDルーム収納家具で作ったパソコンコーナーと同一の50cmですが、液晶ディスプレーを左の壁か上部の棚に固定し、ヒンジで使用位置に回転できる構造にすれば幅100cmをフルに使えますので、ライティングディスクに期待するスペースとしては十分だと思います。 またTVを見る、パソコンを使う、などの場合にはライティングディスクのスペースを食われますが、同時使用することはないはずなので問題無しと見ています。 このライティングディスクの上には高さ可変の棚が2段つきますが、将来は子供たちが大事にしていたぬいぐるみなどが飾られるのではと思います。
上の天袋は奥行が30cmありますから、棚板を外せばA3(297x420mm)の大きな本でも入りますので、子供たちが描いた絵などの保管も可能です。


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板取り検討と設計図修正

外観と各部の寸法の割り当ては一応終わりましたので加工図を描き、切り出さねばならない板材を一覧にします。 そしてそれに基づき板取り図へと進みます。 (最終加工図)   これらの作業は大変面倒と感じる方は多いかもしれません。 
実際私の場合夜間の作業とは言え2週間を費やしています。 しかし設計上の不具合、矛盾が発見されたりしますし、効率の良い板取りを考えると絶対に欠かせない作業です。

事実今回先ず加工図を描きそれから板取り図を描き出した際に、わずかな寸法の修正でかなり板取りが良くなる個所をいくつか発見し、設計図に戻って修正し、再び加工図・板取り図の修正という作業を4回やりましたが、結果として18mmシハチ合板8枚使うというのが当初の板取りであったのが、修正後には6枚のシハチ合板1枚のサブロクの合板で済むよう節減できました。  18mmシハチ合板は10,000円程しますし、サブロクは6,000円位の単価(何れも縦割りの加工代と配達料込み)ですので、14,000円位の節減となり全く無視できない値です。 

日曜大工において木材のコストは高い比重を占めますので(私の場合60-80%位)、効率的な板取は節減効果は大変高いです。 これらの板取検討作業は正式にはCADを使う所でしょうが、結果として精度上の問題がなく、加工・組みたて時の勘違いが起きなければ良いので、外観図・寸法図共々私は相変わらずマイクロソフトエクセルで描いています。 

加工図中アルファベットで示しているのは本体用部材で、寸法図の記号に一致します。 またカタカナで示されているのは、扉、引き出し、前板用部材で、これらは全て18mm厚シナ合板です。 尚*印のついた寸法は、現物合わせか寸法が異なっても良いことを意味しており、板取りを良くする検討の参考となります。 また両矢印の記号は、木目方向の指定を表します。 これも板取りで重要となります。 今回の場合全部で64枚を切り出すことになりました。

さて板取りですが、私の標準的な板取りのやり方を詳しく説明します。  (最終板取り図)
マイクロソフトエクセルのシートの全てのセルが正方形となるよう調節したブランクシートに1200 x 2400mmの長方形を描きます。 私は1マスの辺が5mmに印刷されているように調整していますから、12マス x 24マスを使って長方形を描くと、1/20の縮尺となります。 シハチの板材の実寸は1220 x 2430mmですので、それより小さいわけですが、後で述べる足りる足らないの問題回避を容易にするため、切りの良い1200 x 2400としています。

加工図を見ながら木目と直角の方向の幅が等しいものを集めてそれが大きいものから板取りを始めます。

板取り図の1.は側板A(600 x *2388)2枚を取りました。上部右端に(12)とありますが、これは幅が約12mmの細い棒が端材として出ることを意味しています。 この計算はどうしたかというと、1220 - (材料幅合計) - (ノコギリやカッターの切り幅 x 切断回数)で、ここの例では材料幅が1200mm、カッターの切り幅が4mmで2回切断しますので切り幅合計は8mmなる為、
1220-1200-8=12mmという計算結果です。  

板取り図の3.の場合には、材料幅合計は1200mmと変わりませんが、3回切断するので端材は8mmと狭くなっています。  
実は屋内作業で取りまわしを良くするため、長手方向の大半は合板の購入時に切断してもらいます。 ということは、後で自分で調節することは不可能ですから、縦方向をいかなる幅で切断するかを決めることはとても大事なことです。

私が購入している材木店ではカッターの切り幅は4mmといっていますが、どうやら安全係数を若干見込みすぎているようで、実績は3.5mm位で上がっているようですが、この誤差をとやかく言っても始まらないので、4mmをそのまま使っています。 もしも縦方向をノコギリで切り出すというのであると、ゼットソー265の場合は切り幅を1.5mmセットソー8寸目の場合には1mmの切り幅で計算すればよいでしょう。(何れも経験に基づく安全係数を含んでいます。)  皆さんがやられる場合には、加工してもらう材木店、ホームセンターであらかじめ標準の切り幅を確認してから板取りに入ってください。 普通はカッターの切り幅+0.5mm位になると思います。

尚斜線で塗りつぶした部分は端材を表します。  小さな部材はこの端材から切り出せる可能性があるのですが、それは後から検討します。 例えば3.では既にG、が描き込まれていますがこれらは後から埋めたもので、最初の段階では全て端材としてありました。

1.から3.迄の板取りは極めて単純ですが、4.の板取りを始めたときに考え込む事態が起きました。 実は天袋の扉であるの縦の寸法の当初設計値は*476mmでした。 しかしここで500mm幅から切り出そうとしたDHFの高さの合計は、2437mmとシハチ合板の長手方向の2430mmをオーバーしてしまいます。 これをうまく解決しないと同じ高さの合計8枚が絡み、相当な無駄が連鎖反応的に出る可能性があるため、の高さを詰める事にしました。 ここでは最大寸法の466mmとしています。 その理由は466mmとしたときのDHFの合計が2427mmとシハチの原材より3mm短くなり、ゼットソー8寸目の切り幅が1mmであるため、余り無しで切り出せるからです。 特にHについては678?とあるように、組立ててから現物合わせで切り出すものが未だありますので、466mmの値は更に小さくなる可能性があります。

さてこうすると天袋の扉の上には大きな隙間が発生しますので、これを埋めねばなりません。  この材料としては、1.2.の切り出しで発生する幅12mmの端材を使うことにします。 加工図の中で「上幕板長」、「上幕板短」と記されたものがそれらで、板取り検討中に追加されたものです。

また材木店には500mm500mm200mmの3枚を切ってもらい500mm1枚からL字型のA'を自分で切り出すつもりでいます。 その残りをここではB'2枚に使おうとしていますが、こうするとB'の幅は設計値の200mmより若干狭くなります。 
しかしB'はもともと天井に固定し側板を固定する目的で考えられており、奥行方向600mm全体を埋める構造ではないので、幅についてはかなりの自由度があり問題は発生しません。 

以上の検討・変更は端材発生を最小限に押さえ効率的な部材使用に大きく貢献しています。

5.の場合は縦方向の切り幅が、300200200507となり、計算上の端材寸法は1mmということですが、こんな切り方はいやがられるでしょう。 従って200mm幅をちょっと広げ端材無しの切り方に最終的には変更します。 尚5.に含まれるB'DI'C'は縦方向を自分で切り出さねばなりません。 この5.が今回最も端材が発生する板となっています。

6.については特に説明の必要もないでしょう。 32mm幅の端材が出ますが、これが後で流用できそうな気がします。 
またを切り出す縦方向が、1494 + 466 + 466 = 2426mmでゼットソーの切り幅が3mmありますから端材は1mmしか出ない計算となり、我ながら神業に近い?!板取りです。

7.については当初シハチで考えていましたが、上記で述べた設計の再検討に伴いサブロクで賄えるようになったという経過をたどっています。(  )内の165mmC'B'の幅には自由度があるため、端材が出ないようにこのように決めました。

8.は引出しに使う12mm厚の板取りです。 詳細は省きますが、かなり残りそうに表現された部分は、実際には引出し寸法図に描いてある内引出し2箇所に使う予定ですので、最終的には殆ど使い切ると思われます。

以上が板取りまでの経過で、この結果に基づき材木屋さんに出す切断依頼図面を描き、これを元に発注します。  これで1200 x 2400という大きな板を部屋の中で取りまわしたり、置き場所に困ったりしないようになるわけですし、自分でやらねばならない加工の量も大幅に減ります。

調達部材一覧の作成
板取りが確定しましたら購入部材をリストアップし、購入見積もりを作ります。 購入先や購入条件で価格は大幅に変化しますので単価を表には入れてありませんが、私の購入合計金額は消費税抜きで約10万円でした。

材料名 型 番 数 量 購入先 備 考
18mm厚シハチ両面シナ合板
18mm厚サブロク両面シナ合板
12mm厚シハチ両面シナ合板
4mm厚サブロク両面シナ合板
2.7mm厚ラワン合板
スライド蝶番 (半かぶせ)
スライド蝶番 (インセット)
2段式スライドレール
2段式スライドレール
ツマミ
ペイント
ペイント
水性ステイン
スレンダースレッドネジ
木ダボ
ニッケルダボ
ニッケルダボ
タッピングネジ
タッピングネジ
ハンガーパイプ
ハンガーパイプ受け
隠し釘
隠し釘

 
 
 
 
CR-100-9-6-RBK-32
CR-100-0-6-RBK-32
17S-DD-600
19S-RB-N-400

1液性ウレタンニス 1kg
2液性ウレタン塗料 4kg
和信ポアステイン 1kg
3.3径 x 50mm
8径 x 30mm
9径 メス
9径 オス
3.5径 x 30mm
3.5径 x 15mm
35径 ステンレス被覆182cm
 
36mm
22mm
6枚
1枚
1枚
2枚
1枚
28個
2個
6セット
1セット
21個
1缶
1缶
1缶
約200本
約40本
104個
48個
約15本
約250本
1本
4個
約150本
約200本
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
アトムリビンテック
アトムリビンテック
アトムリビンテック
アトムリビンテック
アトムリビンテック
ペイントのオカジマ
ペイントのオカジマ
近くのホームセンター
近所の材木店
近くのホームセンター
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
近所の材木店
切断・配達サービス込み
切断・配達サービス込み
切断・配達サービス込み
切断・配達サービス込み
切断・配達サービス込み
通信販売
通信販売
通信販売
通信販売
通信販売
通信販売
通信販売 (最少単位)
 
箱単位のまとめ買い
 
箱単位のまとめ買い
箱単位のまとめ買い
箱単位のまとめ買い
箱単位のまとめ買い
 
 
箱単位のまとめ買い
箱単位のまとめ買い

註) ここで使用した材料のうち以下の物はmini-Shopからお買い求め出来ます。 品名をクリックしてご注文ください。

  スライドレールスライド蝶番
  スレンダースレッドネジ   木ダボ
  隠し釘
  ニッケルダボ   ポアステイン  


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材料加工

 配達された部材を一応全てチェックします。 チェックポイントは傷や大きな欠損部がないかどうかで、特
 に扉やテーブル面に使われる部材(カタカナで記された部材とD)はニスで仕上げて木目を見せようとしま
 すから、傷、汚れ、節、大きな色むら等は修正が出来ませんから要注意です。 それ以外の部分はペイン
 トで塗りつぶしますから、傷や凹みがあってもパテで埋められますので問題はありません。




 板取図で赤のアルファベットで記されている部材を優先して切り出します。 私は慣れと採寸が楽なため
 ゼットソー8寸目を使って切ることが多くなってきました。 8寸目は大変切り口がきれいに上がります
 が、ノコギリが薄いので慣れないと直線が切りにくい傾向がありますので、ノコギリの扱いになれていな
 い方には256の方が扱い易いと思います。(価格も安いです。)  

 また左の写真は板を切断中のカットで、決して誉められたものではありませんが食卓の椅子が総出で板
 を支える台になっています。 これも近日中に何とかしようと考えているのですが。


 ちょいと脱線。(1歩進んだノコギリ選び)


 ノコギリの扱いになれてきた方や、家具のよ
 うに寸法精度が厳しい工作にはゼットソー8
 寸目
を一度使用してみることをお薦めしま
 す。 メーカー発表の仕様によると8寸目
 板厚は0.5mmで、2560.6mmです。
 このたった0.1mmの差が使った感じでは大
 きく異なり、8寸目はぺなぺなと曲がり易く、
 真っ直ぐ切りにくい傾向があり慣れが必要で
 す。 但し刃の大きさが256より一周り小さ
 く切り屑が細かくなり、切り口が大変きれい
 に上がります。 

 ところで8寸目の公称切り幅は0.66mm
 2560.92mmで前述の板厚より大きい値
 ですが、これはあさりと呼ばれる刃先を交互
 に外側へ曲げて切りやすくする仕掛けのため
 で、刃先の間隔が切り幅になります。 
 但し実際に切った時の切り幅は、メーカーが
 公表する切り幅よりも0.2-0.3mm程大きくな
 り、私の経験では8寸目0.8-0.9mm
 256では、1.2-1.3mm位です。 

 私は板材を切断する都度線を引くのでは余
 計な時間が掛かるので、切断すべき線を切
 断前に全て引いておりますが、8寸目の場合
 所定幅に切り幅を1mmとして加算してやれ
 ば、後でカンナで軽く落とすことによりドンピ
 シャ寸法になりますが、256の場合は1mm
 の切り幅では不充分で最終寸法が短くくなってしまいますから、1.5mmの切り幅として線を引かざるを得ません。 この1.5mmという中途半端な値を加えながら線引きするのは、勘違いが起き易いですし、切断後にカンナで落とす量も8寸目のときより多くなります。 

これらが私が8寸目を好む理由ですが、1枚1枚採寸しながら切って行くのであれば、256でも一向に差し支えありません。
ノコギリの扱いに慣れてきたら更に効率良い作業をするための参考としていただけたらと思います。

本題に戻りましょう。
AA'の高さ*2388は組立時に現物合わせで切り落としますからまだこの寸法で切断しません。 他の*印のついた部材も組立ながら最終寸法を決めて切断しますので、少々長めに切断しておくかこの時点では切断しません。

 全て切り出しましたら、接合される棚板の幅が設計寸法よりこころもち狭くなるようカンナで削ります。 
 この削る量はメジャーで測って目盛から少し短くなる方向にずれたかな?という程度です。 
 これはアマチュア的手法の設計/検討編で触れている、接合を重ねて行くと全体寸法が長くなって行くこ
 とを避けるためです。 この作業時に接合部の直角出しもしますので、写真に見られるような方法で直角
 出しをします。

 これが終わりましたらAA'に棚板等(B4枚、天井に取り付くのを除くB'4枚、C1枚、C''2枚、K1枚、L1枚、L'1枚)が接合される位置をシャープペンで引きます。 同時にニッケルダボの位置、スライドレールの取りつけ位置も記してしまいます。

次にこれらの棚板などとAA'が接合される部分に合印をシャープペンで書いてしまいます。 AAとかA1とか何でも結構です。 また棚板やAA'のどちらを前にするのか? どちらが上なのか? どちらが左なのか等も薄く書いておきます。 これらはペイントで塗りつぶすので最終的には全く見えなくなりますが、間違って加工したり、組上げないために大変重要です。 

 その後木ダボ穴をAA'木ダボ接合する棚板に7.5φ深さ8-9mm程の穴をあけます。(木ダボは30mm
 のものを半分に切って使いますので約14mmの長さになりますから、その半分より若干深めとしていま
 す。)  当然ですが合印と棚板の向きを確認し間違えないように進めます。 ニッケルダボはダボの直径
 より0.5mm小さな穴をあけた後オスをメスにねじ込んで、メスが板の表面より僅かに沈む位置まで叩き
 込みます。  (木ダボを使う位置と本数は左の図をクリックして下さい。)

 またスライドレールは取りつけ穴が合計で7箇所ありますが、一番手前は使いません。 残り6箇所のうち3箇所に3.5φ15mmのタッピングネジで固定しますのでその下穴をキリであけておきます。 ここで右から2番目のAには2箇所だけ両面からスライドレールが取りつけられますが、取り付け穴が同位置になると左右のネジが干渉しますので、ずらしてやります。

下のB'4本は端材を切ってAA'に固定した上から組立時に接着します。 これは組立を容易にするためとB'には大きな力が掛かる心配がなく、横幅がきちっと確定しさえば良いからです。 

以上の加工が全て終わったら木口と部材表面を電動サンダーで滑らかにします。 この時合印や方向を示すメモが削り取られて読めなくなってしまったら又書いておきます。   その後凹み、傷、木口の穴をパテで埋めます。パテの乾燥には1昼夜寝かしますので完全に埋めるには時間が掛かります。 それと本体を組上げてからでは作業しにくいのでスライドレールを取りつけてしまいます。 


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本体組立
 先ず既存の組立式家具を分解し処分しなければなりません。 無論収納されている物品・衣類などを一
 時的に他に移動せねばなりませんので、家内にも手伝ってもらい整理しました。 ここで改めて気づいた
 事ですが、この既存の家具(材料はパーチクルボードで20mm厚)は大変重く、2,200 X 500のパーチク
 ルボードを一人で抱えて階段を降りるのは辛い作業なのに、今回使う18mm2,400 X 600のシナ合
 板の取りまわしは一人でも無理なく出来るという違いです。 全重量こそ測れませんでしたが、これから
 作る物の方が大きいのにも拘わらず軽量になりますので建物への重量負荷軽減が図れます。 

ところで床にはカーペットが敷かれておりこれまでは家具を直置きしていましたが、自作家
具の設置部分はカーペットを切り抜くことにします。 こうする理由は家具の安定性を増すためと、カーペット張替えの時の作業が楽になるためです。 

左上の写真クリック及び右の図をご覧頂くとわかりますが、カーペットの端の固定に幅25mm厚さ6mmの板に釘が上向きに出るよう打った板を使っています。 それ以外の部分は下地のフェルトになっておりカーペットがそれらを覆うような構造です。 この構造のため
直置きにすると家具の奥は床から6mm浮き上がりますが、手前の方はフェルトがつぶれて薄くなるので、家具全体が手前に傾きます。  これでは地震のときには不安ですので
このカーペット固定板を撤去し、家具完成後に固定板を手前に貼り直すのがベストです。 

私はカーペット敷き込みの専門的知識はありませんが、業者によって色々な貼り方をしているのは間違いなく全ての場合に適用できるわけではありませんが、ひとつの参考としてください。

更に壁と床の隅の幅木を外しますが、家具が完成後家具が当たらない部分だけ切断して再度貼りつけますので壊さないように外します。

次に柱、間柱の位置の確認をします。 ここで釘位置探索器が活躍します。 左右の壁面と奥の壁の左から2mの範囲で家具が被る範囲の部分にある間柱、柱の位置を探し出し記録しておきます。 同様に天井も壁面から60cmの範囲で桟の場所を特定しておきます。 それらに家具をネジで固定し地震で転倒しないようにするためです。

最後に天井高を測ります。 側板が置かれる位置4箇所の手前と奥合計で8ポイントの天井高を計ります。 これで各側板の最終的な高さが決まりますが、天井と側板の間に2‐3mmの隙間が出来るよう側板上部を切断します。

 全ての側板と棚板の接合は「強度をかなり取る方法」で、ネジは3.5φ50mmのスレンダースレッド
 又は4φ40-50mmのタッピングネジを1箇所あたり5本(木ダボの間をネジで固定)使います。 コストは
 高いのですが、木口割れが出にくいのでスレンダースレッドネジの方がお薦めです。 写真をクリックして
 手順を確認してください。 右から3番目の側板Aを壁に斜めに立てかけ、それに右から2番目の側板を寄
 りかかるように立てます。 上部の棚板Bに木工ボンドを塗った木ダボを叩き込み、木口全体にボンドを塗
 って2枚の側板で挟み2/3ほどネジを締めこみます。 次に下の棚板Bを挟み込み同様にしてネジで固定
 しますが、側板2枚がほぼ垂直に立つよう保ちながら上下の棚板固定ネジを完全に締め込みます。 
 ネジの頭は側板表面から僅かに埋まり込むまで締めこんでください。 ここで出来る穴は後でパテで埋め
 てしまいます。 当然ですが棚板と側板の間の密着度が高いことが強度の点から重要です。 変な隙間
 が出ないよう注意します。

 組み上がった右端のブロックがひしゃげないよう注意しながら、右側の壁に移動します。 壁面のネジが
効く部分(あらかじめ釘位置探索器で探した場所)にスレンダースレッドネジで仮止めします。 下げ振りで垂直の出具合を確認してみます。 若干手前の方に傾くことが多いのですが、これは後で修正します。

 3番目の側板Aと棚板Bの接合も上のほうからやります。 今度は右側のブロックが仮固定されています
 から作業は楽にできます。 ネジを軽く締めた後に下の棚板を挟み込んでから全てのネジを完全に締め
 込みます。 右側からは斜め打ちの手法でスレンダースレッドネジを使い(この場合のみタッピングネジ
 は不可)
固定します。 

 以上で2ブロックが組み上がったわけですが、木工ボンドが固着する間に3番目
 のブロックの予備接合をこの間にします。

 CLC"3枚とFを写真のように接合します。 接合位置が正確になるようにする
 には、木工ボンドを塗って接合面を合わせた上で隠し釘で仮接合し位置を十分
 調整した上で、スレンダースレッドネジで固定します。 これらの接合には木ダボ
 併用はしません。 (右写真をクリックして参照下さい。)

 これら予備接合した2組と棚板Cを次の側板A'と接合が終わったブロックとの間
 に挟み込むわけですが、挟み込む物が3つだけにややこしくなります。 手順そ
 のものは同じで上から嵌め込んで行きますが、3人でやれば比較的簡単になり
 ます。 多分あちこちに木工ボンドがべたべたついてしまうことがあると思います
 が、濡れ雑巾で完全にぬぐえば問題ありませんので多少の力技!も交えながら工夫して固定します。
 尚上部の棚板右側からの固定は、スレンダースレッドネジの斜め打ちでやります。


 3ブロック構造部分がほぼ完成しました。 一部の側板は垂直が出ていなくて多少うねっていますが、後
 で調整します。 寸法図などでは構造が良くわからなかったと思われるテーブル周りについては左の写
 真をクリックして確認下さい。 実際には更にこの上に18mm厚のテーブルトップが乗りますので、その
 時点ですっきりとした外観になるはずです。










 組立てた3ブロックを家屋に固定します。 最初に右の壁と奥の壁に十分に密着させた後に手前への傾
 き具合をチェックします。 多分上のほうが数mm位手前にかしいでいるでしょう。 これを4枚の側板の手
 前側にくさびを打ち込んで修正します。(くさびはムクの板であればなんでも結構です。端材を利用すれば
 よいでしょう)
 その上で右端の側板を3.5φ500mmのスレンダースレッドネジで壁に固定します。 合計
 で5個所固定しました。 

 そうしましたらB'を右から固定して行きます。 図面ではB'を2枚ずつ各ブロックの天井に固定するように書いてありますが、手前だけの1枚にします。 B'の右端が側板に密着し、前側が両側板の前縁に一致する位置でスレンダースレッドネジで天井に固定します。 次に左の側板からスレンダースレッドネジをB'に打ち込みます。 これで側板の横方向のブレがなくなります。 同様に2番目のブロックのB'を固定しますが、右側の側板との固定は、スレンダースレッドネジの斜め打ちでB'に締め込みます。 C'の固定も全く同じ方法でやります。 これで家具の上部が天井に固定されたことになります。 

次に先ほど述べた残るB'2枚を側板の横方向のたわみ防止の為側板間の壁面に固定します。 無論固定したB'と側板の間はスレンダースレッドネジで締め付けます。 3番目のブロックは、LC"を壁にスレンダースレッドで固定することで、3ブロックが壁面にがっちりと固定されたことになります。 

そして下部ですが、これも右端からB'を側板に接合された桟にスレンダースレッドで固定して行きます。 この時くさびがずれて外れてしまわないよう注意します。 最後に側板を床に固定します。 側板手前の一番下にスレンダースレッドネジを斜めに床にねじ込みます。 左端の側板はその右側の側板との間隔が1000mmとなるよう調整した後同様に床に固定します。 

やり過ぎかもしれませんが天井、壁、床に家具を固定したことになり、地震に対して十分な転倒防止となります。
(説明だけでは判りにくい所は写真を良くご覧下さい。)

 左端の吊戸棚を組立てます。 まず左に残る空間の内寸を測ります。 その値を元にしてII'L'Kの寸
 法を決めますが、Kだけは1‐2mm短くしておきます。 予備加工としてKL'を木工ボンドとスレンダース
 レッドネジを使い接合してしまいます。 このとき右側が揃うようにしておきます。 最初にJを左の壁に固
 定します。 奥行が30cmしかありませんので、上と奥のほうの端にしか固定できる部分がないのです
 が、スレンダースレッドネジの斜め打ちで固定できるはずです。 

 次にI'を天井に固定します。 そのI'に右の側板からスレンダースレッドを斜めに打ち込みます。 そうしましたらKL'を接合したブロックを手前から挟み込んでやります。 先ほどKの幅を1‐2mm短くしたのはKの左端が壁をこすって傷つけない為ですが、それでも壁紙を傷つけてしまう可能性がありますので慎重に進めます。 左の写真の3番目は挟み込んで奥に押し込む途中です。 

これが終わりましたらスレンダースレッドでKJを下から固定。 Kに右の側板からスレンダースレッドの斜め打ち。 最後にL'を壁に固定の順序で家屋に固定します。

 構造関係の組立と家屋への固定はこれで終わりましたので、細部の加工へと進みます。 最初がハンガ
 ーパイプの加工です。 私は32φ1800mmの物を発注しましたが、これから2本を切断します。 先ず切
 断位置を768mmと設計上の内寸770mmより若干短かい位置にビニールテープを巻いて切断の目印と
 します。 

 切断は電動ジグソーでやりましたが金ノコでも構いません。 どちらにしても切断するパイプを切断が進む
 につれて、パイプを手前に回しながら常に切り口が同じ位置となるようにします。 こうするのがパイプを斜めに切らないで済む一番うまいやり方です。 切断が済みましたら切り口のバリをやすりで落としてやります。 尚このパイプは表面こそステンレスですがパイプの芯は鉄ですので、切断した時の切り屑はきれいにふき取っておきましょう。

このパイプを奥行600mmの洋服ダンス部分に取りつけるのですが、25mm奥にオフセットして固定しました。 こうしても背広の肩が壁にぶつかることはなく手前の方に50mm程の空きが出ますが、この空いたスペースに扉の内側に取り付けられたネクタイハンガーが収まりますので丁度うまい位置となります。 尚上下方向はパイプの下が上の棚より100mm下がったところとしましたが、これは身長154cmの家内が作業できる高さの上限として決めたまでで、上背がもっとあるのであればもうちょっと上げても良いと思います。

 テーブルのトップDを加工します。 最初に奥の取り外し可能とする板D'を内寸現物合わせで切断し嵌め
 込みます。 設計段階では58mmとしていましたが、加工の手間を省く為約100mmの幅そのままを使い
 ました。 Dの加工については*242 x 20の欠き取りからやります。 D'の幅が約100mmとなったため
 欠き取り部分も減って200mm前後となりますが、実寸を尊重して切断します。 そしてテーブルトップD
 嵌め込みます。 このままではDの手前が出過ぎますのでDの幅を40mm詰めることで調整しました。 
 また左角に緩いカーブをつけて切断しました。 これは部屋の扉を開けて入ってくる時にテーブルの角に
 引っ掛からないようにとの配慮ですが、視覚的な圧迫感を少しでもなくす為の配慮でもあります。 
ジグソーでこの曲線を切断した上で木工やすりでスムーズな曲線となるよう仕上げました。

A'Fの間にG2枚を挟み込みスレンダースレッドネジで固定します。 次にテーブルの下にキーボードテーブルのスライドレールを取りつけます。 ここで使った19S-RB-N-400は引出し側レールの取りつけ面と本体レールの取りつけ面との間隔は12.5mm以上とされています。 左右合計で25mm以上となるわけですが、若干広くする方がセーフティーサイドですので、内寸の実寸(設計値は700mmだが)を測りそれより26mm狭くなるようHの幅を調整加工します。 そうしましたら引出し側レールをを取り付け本体レールにセットします。 

その下に棚Eを載せるニッケルダボを打ち込みますが、この棚板の下に椅子がもぐり込むような位置を決定してダボを打ち込みましょう。 結果としてこの棚の上の空間は100mm強しか残りませんでしたが、空いた空間の有効利用が目的ですのでやむを得ない所です。

 高さ可変の棚板(計6枚あります)を念のため載せてみましょう。 側板にペイントを塗ると内寸が<ほんの
 少し短くなりますから、1-2mm幅が短くなるように棚板をカンナで削ってやります。 最後にテーブル奥
 の板とその下の棚板にケーブルが通る穴を空けますが、単なる穴ではプラグ等が大きいと通りませんの
 で、U字型の切り欠きとしました。 ここまで完了した状態が左の写真です。 出来るだけ判りやすくなる
 ようキーボードやマウスを乗せて撮影してあります。




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引出し/扉組立

本題に入る前にここで採用している木製レールの引き出しの構造については、LDルームの詳細説明でも触れていますので、そひらも参考にしていただけたらと思います。

 左の写真は合計で9個の引き出しを作る材料です。 テーブル下の引出しは小さいにも拘わらず部材の
 数が多いですが、これは木製レールを採用した為若干複雑な構造となる為です。 この部分にもスライド
 レールを使えば引出しは単に箱を作れば良いので簡単なのですが、スライドレールを取付ける為に引出
 しの幅が22mm狭くなってしまう為木製レールとしました。 




 先ず大きな引出しの枠を組立てます。 
 142536をロの字状に組上げるわけですが、木工ボンドで接合する際隠し釘で密着度を高めま
 す。  456の端に36mmの隠し釘を2本打ち込み反対側に先が1mm程度飛び出るようにしておきま
 す。 そうしたら123の木口に木工ボンドを塗り456にあてます。 接着位置が正しくなるよう調整し
 ましたら、456を押し付けてやると隠し釘が刺さり込んで位置がずれにくくなりますので、ここで玄翁で
 打ち込みます。 2本とも打ち込んだら中間にもう1本隠し釘を打っておきます。 


 こうしてコの字型の枠が出来ましたらそうっとひっくり返してもう一枚の456を接合し、ロの字状に組上
 げます。 この後この枠を床に寝かせて直角が出ているかどうか確認・調整をします。 
 また枠がゆがむと接合面が開いてしまいますので、もう一度確認し開いているようであれば玄翁で打ち
 込んでおきましょう。 同様6個の枠を組立てましたら、積み上げて1昼夜寝かします。 
 この接合部分の強度は低い為完全に固着するまで次の作業(底板貼り)には入らない方が安全です。



 小さな引出しの枠を組立てます。 4mm厚のシナ合板から47X458の板2枚と85X458の板4枚を切り
 だし、これに9101112を木工ボンドで貼りつけます。(これらの板は図面から漏れていました。)
 貼りつける方法は仮釘を使う方法かクランプ、ハタがねで締めつける等でやります。 写真ではそれらの
 方法をミックスしているのが確認出来ます。(写真の色温度が極端に狂っており見苦しくて恐縮ですが) 
 3時間ほど放置した後にそれらを78、に接合します。 大きな引出しの時と同様で36mm隠し釘を使って
 密着度を高めます。 ロの字状になったら角の直角が出ているかのチェックと調整をした上で1昼夜寝か
 せます。

 1昼夜寝かせた枠に底板を木工ボンドで貼りますが22mmの隠し釘で固定し密着度を上げます。
 4時間寝かせたら隠し釘の頭をを玄翁ではらうように落とします。 これで箱が完成したわけですが、木口
 を電動サンダー(ペーパーは#150)で研磨してやります。
 少しでもバリが残っていると布地が引っ掛かりますので丁寧に仕上げます。




 引出し側のレールを取りつけます。 レールには左側用(L)か右側用(R)の表示がありますので間違えな
 いように取りつけます。 因みに車輪のついている方が奥になります。 3.5φ16mmのタッピングネジ4本
 で固定しますが、底面だけでOKです。 レールには横の面にも固定できるような穴が開いていますが、そ
 ちらにはネジを締めこみません。




 小さな引出しの底板を貼ります。 要領は大きな引出しと同様ですが、一番上の薄い引出しはレールの
 高さが低く22mmの隠し釘では先が飛び出ますので、クランプによる接合とします。 
 これらも接合後4時間しましたら、電動サンダーで木口などを研磨します。





引出しの前板、上下の幕板、扉となる材料を切りだします。 これらの内、扉のの幅との高さは最終的な寸法を測った上で決定します。 

ところで、扉、引出しの前板の寸法調整について私独特のやりかたに触れておきます。 ここで作る扉は両開きの所謂観音扉と言われているタイプですが、左右の扉を閉めた状態で扉同士の隙間は0.3mm-0.5mmと非常に僅かな隙間としています。 既製の家具ではこのような狭い隙間は採用しませんが、見た目の精巧さというかキリリと引き締まった感じを出すには、この隙間はこすれないようにしながらも僅かな方が良いと考えています。 隣同士には4mmの間隔を与えていますので、離れてみた時にはこの狭い隙間と4mmの間隔の線がアクセントとなります。

同様に上下に多段積みされる引出しの間隔も0.3-0.5mmしかありません。 これらを実現するには現物合わせで寸法調整をカンナでする必要があります。 設計図の寸法で切り出すとそれらの僅かな間隔は考慮されていない為必ずこすれたりぶつかったりします。 それを削って僅かな隙間とするわけで極めて効率の悪い作り方をしています。  このようなやり方が面倒であれば、扉などの各寸法は1-1.5mmずつ短くしてしまっても良いのですが、僅かな隙間と4mmの間隔のコントラストを生かす外観は出しにくくなります。 

以上の理由があるので扉や引き出し前板を寸法どおりに切り出しても、木口の仕上げは未だしないでおきます。

扉となる板を並べてもっとも木目がきれいになるよう位置を決定します。 そして夫々の裏面には後で位置が測るよう鉛筆で薄くメモを書いておきます。 そして扉にスライド蝶番を取りつける穴を開けます。 穴の上下位置は扉の上下の端から80mmの所に1個ずつを、2個以上取りつけるロ(3個)とイ(4個)の場合は残りが等間隔となるよう取りつけていますが、右から2番目と4番目の側板にには両側に蝶番が取り付くためどちらかを10mmずらし70mmの位置として取りつけネジが干渉しないようにします。 使用する蝶番は殆どが半かぶせタイプですが、テーブル上の右側の扉だけはインセット蝶番を使う事になります。 また横方向の取り付け位置は半かぶせとインセット蝶番では位置が若干違いますので、スライド蝶番取りつけ参考図をご覧ください。 

 取りつけ穴を開けるのに私はもっぱらアトムリビンテック製の35φ専用きりを使って開けていますが、価格
 が高いので可変ビットを加工したものなどで代用可能です。 深さは11mm+αとしますが、深くしすぎると
 反対側にキリの先が飛び出てしまいますので気をつける必要があります。

 これが済みましたらスライド蝶番を3.5φ16mmのタッピングネジで固定しますが、
 詳しい固定方法はアマチュア的手法の加工編を参照願います。

                全てのスライド蝶番が取りつけられましたら取り敢えず本体に扉を固定します。
 この後の調整の仕方について比較的効率良い方法を説明します。

 1.高さ方向の調整
   スライド蝶番が取りつけられた位置の真下の扉のかぶり量が7mmとなるよう調整し高さ調整ネジを固
   定します。

 2.扉の前後調整
                  扉を閉めた状態で扉と本体の間に0.5mm位の隙間が残るよう前後の位置を調整し調整ネジを固定し
   ます。

 3.扉の横方向調整
   スライド蝶番が取りつけられた方の扉の本体へのかぶり量が7mmとなるよう調整します。 

   本体の加工・組立が正しければこれで扉の横方向は1直線となるはずですが、実際には製作誤差や
   撓みの為ドンピシャとは行かないでしょう。 その場合には、からをもう一度繰り返しながら、現物
   合わせでカンナで扉を調整し横方向の線が揃うようにします。

 4.観音開きの扉の隙間調整
   恐らく観音開きとなる左右の扉は閉じた時に互いにこすれあったりぶつかっ
   たりしますので、これも現物合わせでカンナで調整します。

尚一度に調整しようとすると削りすぎたり、線が揃わなくなったりしますので少しずつ全体への影響を確認しながら進めます。 以上は大変根気の要る作業となりますが、外観に大変影響する部分ですので念入りに落ち着いてやりましょう。

引出しの下に取りつけられる幕板を当ててやります。 当てるだけでまだ固定はしません。(塗装完了後固定する。) そして引出し前板の取り付けですが、スライドレール付の大型引出しは、以下の手順でやります。

1.前板に取り付けるつまみの位置に4mmのドリルで穴を開けておきます。 一番下の引出しのみ挿入
  し幕板の上に4mm厚の合板の切れ端を挟み前板をあてます。 左右の側板へのかぶり量が7mm
  である事を確認した上で、前板を3.5φ25mmタッピングネジで引出し本体に取りつけます。 そうしま
  したらこのネジを緩めて引出し本体のネジ穴を4mmのドリルで貫通させます。 そして再度前板をツ
  マミ2個で引き出し本体に取りつけます。

2.次に最下段の引出しを抜き最上段の引出しを挿入し前板と上の扉の間に4mmの合板切れ端を挟み、
  上記と同じ手順で前板を引き出し本体に固定します。 

3.右側のブロックは引き出しが2段ですから前板の取りつけはこれで終わりなのですが、上下の引出しの前板はおそらくこすれあ
  っていると思いますので、上の前板は底面を下の前板は上面をカンナで削ってこすれ合わないよう調整します。 
  目標は0.5mm以下の隙間です。

4.左側のブロックに付いてはまだ中2段が残っていますが、まず下から2番目の前板を最下段の前板に完全に接触するよう当て
  て3.5φ25mmタッピングネジで前板を固定します。 そして右ブロックの引出しの上の前板の線に揃うよう、最下段の前板の上
  面と下から2段目の上面と下面をカンナで削り調整します。 出来る隙間はやはり0.5mm以下が目標です。

5.左側の上からニ番目の引出しを入れます。 残る前板を当てます。 こすれながらでも入るようでしたらそのまま3.5φ25mm
  タッピングネジで固定し、ツマミで前板を固定してからカンナで上から2番目の前板の上面と下面、または最上段の前板の下面
  を削って調整します。 二番目の前板が当たって入らないようでしたら、こすれながら入るようにカンナで削ってから同様に調整
  します。

以上で終わりですが全体の隙間の出来方を眺めてみてバランスが崩れているような感じでしたら、前板の木口に木片を当て玄翁で軽く叩けばまだ0.3mm位の位置調整は効く筈ですから、間隔の微調整をします。

次がテーブル左下の3つの引き出し前板を取りつけますが、要領は大きな引出しと全く同じです。 但しツマミが1個だけですのでツマミのとも締めだけでは心もとないので、隙間の調整がすべて終わりましたら、前板に木工ボンドを塗ってツマミをとも締めし隙間の調整をしたうえで、完全固着させてしまいます。 密着度を上げる為にクランプを使うか、内側から仮釘数本を打ってやります。

最後がキーボードテーブルの前板ですが、これだけは前面から36mm隠し釘で木工ボンドを塗って固定します。

以上が終了しましたら離れた位置から全体を確認します。 扉と扉、扉と引出し、そして引出しと引出しの隙間は4mmのものと最大0.5mmの僅かなものが交じり合っていますが、それらが綺麗に揃っている事を再確認します。 うまく揃っていれば、きりっと引き締まったアクセントラインとなること請け合いです。

 最上部の幕板を取りつけますが、恐らく天袋の扉と天井の間の隙間は一定ではないので誤魔化し?の
 テクニックが必要になると思います。
 私の場合左端の隙間が26mm、その右の側板の上部で24mm、更に右の側板上部が20mm、次が
 21mm、一番右端の側板上部が25mmと、要するに天井が下に垂れ下がっている傾向にありました。 
 天袋の扉上面との間に4mmの隙間が出来るようにしたいので、左から22mm20mm16mm
 17mm21mmと幅が変化する厚み18mmのものを作れば良いのですが、手許にあった幅17mmの端
 材と幅5mmの端材、そして幅2mmの端材を貼り合わせ、幅の変化に近似したものを作り上げて木工ボンドを塗り36mm隠し釘で固定しました。 

ということは写真でも確認出来るように、変な隙間が所々に出来ます。 無論そのままでは見苦しいことになりますが、これらの隙間はパテで埋めてしまいます。 また上部の幕板は天井のクロスに近いペイントで塗りつぶしますので、幕板の高さが場所によって異なるのは殆ど気づかなくなってしまいます。 

同様な誤魔化しというか処理は他の作品でもやっており、決して面白いことではなく手間も大変かかりますが、家の建築における内装材の工事精度なんて結構いいかげんなものですのでやむを得ない所です。

 木工作業は以上で完了しましたので周り縁を貼ります。 家具で隠れた壁面部分には使いませんから
 大幅に余ります。  そしてカーペットを貼りますが、カーペットの端を固定する部材が足りません。
 計算上では、テーブルの左側の側板の部分(500mm x 2)だけ足らなくなります。 元々カーペット固定用
 として使われている6mm厚の板や長さ8mmの釘も手許にない為色々考えた末に、5.5mm合板に厚め
 の両面接着テープを貼って代用する事にしました。 フェルトのはみ出た部分やカーペット自身は大型
 カッターナイフで簡単に切れますが、端の折り返しの部分が充分に馴染むまでには若干時間が掛かりま
 す。

 残るは下地処理と塗装ですが下地処理は意外に時間と手間がかかります。 来週その説明をしますが
 多分下地処理だけで実働2日は掛かると思われます。 又塗装に実働4日は最低必要ですので、後3週
 間で完成というところでしょうか? ほぼ当初の見積もりどおりです。

 左の写真をクリックすると加工組立の完了した全景が見れます。 やれやれといったところです。




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塗装

塗装をする前の重要な作業は下地処理ですが大きく分けて二つの種類になります。

第一がニス塗りなど木目を生かそうとする場合で、第二が木目を塗りつぶしてしまう場合です。 第一の木目を生かそうとする場合に気をつけねばならないのは、板材の表面に大きな傷があったり木口に合板独特の穴が開いていても決してパテなどで埋めない事です。 理由は、着色剤のステインやニスが染み込みにくいため斑となって非常に目立ってしまう為です。 従ってそういった傷が出来ないよう細心の注意をはらって加工するとか、材料段階で選別するとか、ニス塗りを済ませてからかくれん棒などで丁寧に埋めるくらいの手建てしかありません。

第二の塗りつぶしの場合はそれらの傷はパテで埋めてしまえば完全に見えなくなりますので、慣れないうちは塗りつぶしを中心に考えた方が良いと思います。 今回の作品は扉と引き出しの前板そしてテーブルトップをニス仕上げとする事にしました。 他は2液性ウレタン塗料による塗りつぶしです。 ウレタン塗料が少しでも掛かるとニス塗りは出来なくなる為、ニス塗り部分を先に仕上げます。

どちらの場合にも表面が充分に滑らかになっておりませんと塗装した後の仕上がりには大きな差が出てきます。 従ってサンドペーパーによる念入りな研磨に充分な時間を掛けねばなりません。 これらの作業のため先週はアップデートしませんでしたが、2日間をフルにペーパー掛けに費やしました。

ところで組立が完成した写真をよく見るとお気づきの通り、扉と引出しのの表面の色や木目は様々に入り混じっており綺麗にそろっていません。 薄いシナ材で表面は覆われてはいるものの所謂ツキ板のような配慮はされていませんので仕方ないところです。 今回は明るい色調で仕上げようと考えていましたのでステイン無しでいきなりニスを塗る手も考えられますが、これらの色調と木目の不揃いが目立ってしまう為思案していた所、メールマガジンで触れた白のステインを見つけましたので、これに茶色のステインを少し混ぜ丁度ミルクコーヒーのような色にしたもので試してみる事にしました。 

最終的にはニスを塗らないと何とも言えませんが、期待通りの効果が得られたと思います。 家内の弁によれば「ファウンデーションを使ったみたい。」との事で、確かに木目は綺麗に残るものの、部分部分の木の色の違いは少なくなり、言ってみればシミ・ソバカスが消えたような感じになります。 このような感じはステインを薄めた時の効果とはまったく違った効果です。 

 因みに今回使用したステインは、和信ペイントの水性ポアステインで、ホワイト6に対しオーク1を混
 合し水で2倍に薄めた物です。  この水で薄めるのは塗り斑を避けるために絶対必要な事で、一度塗っ
 たら30分置き生乾きの所で又塗って、を3回繰り返しました。(回数を多くすると最初から濃いステインを
 塗ったのと同様になりますが、塗り斑発生のリスクは大変小さくなります。)


 着色し終わった部材の写真を見てもその違いはわからないと思いますので、端材に塗った物のサンプル
 写真を載せておきます。 かなり薄くしたものですが、好みによっては一度塗りでも充分です。 
しかし三度塗りするとファウンデーション効果?!が大きくなり部材の部分部分での色味の違いが潰されて目立たなくなりますが、木目はしっかり残ります。 それらの効果が判って頂けるでしょうか?

そうそう塗り斑回避でもうひとつ大事な事があります。 ステインは着色剤ですが顔料系であり染料系ではありません。 染料系はその溶液に溶けている状態なので保管中に下のほうによどむ事はありませんが、顔料系の場合は微粒子が溶液(ここでは水)の中に浮かんでいる状態と言って良く静止状態では底の方に沈んでしまいます。 

従って良く攪拌しないと底の方にはドロッとした顔料が、上のほうには色の薄い上澄み液が残っている状態となっていますから、ステインを容器から出す前にはこれでもかと言うくらい容器を振って攪拌せねばなりません。 ポアステインの容器の中にはビーダマ(懐かしい名前ですね!!)2個が入っており攪拌を助けてくれます。 同様の理由で混合或いは水で薄めたステインも時々混合しながら塗ってやります。 面倒なようですが塗り斑を起こさない為の鉄則です。

一方テーブルトップやキーボードテーブルはオーク色その物としましたが、こちらも原液を2倍に薄めて塗りました。 これら着色が済みましたら1昼夜寝かせてから塗装に入ります。

 ニスはおなじみとなった速乾性の1液性ウレタンニス速乾ドリームです。 今回は半艶のものとしてみま
 した。 塗り終わってから15分経てば指につかなくなる程度に乾きますが、2度塗りのためには少なくとも
 3時間間を置きます。 #400のペーパーで表面のざらつきを軽く落としてから2度目の塗装に入ります。  
 キーボードテーブルだけは両面をニス仕上げとするので1日で2度塗りをするのは少々工夫が要ります
 が、片面だけでしたら2度塗りは1日で終了します。 従来にニスではこのようなことは不可能です。
 それよりも作業性が良い為乾燥させる部材を一時寝かせる場所に苦労します。 

私の場合19畳のLDルーム全体に並べて何とかしています。 外で乾燥させれば良いのではと考えられるかもしれませんが、直射日光には当てたくないのと埃がもろに付着するので室内乾燥としています。 無論換気扇はフル運転とし、我が家のワンちゃんはシンナー中毒防止の為暫しの間追い出しています。



本体塗装

うっかり塗り忘れてたニス塗りが終わりましたので、引き出し前板を固定しました。 位置は既に決まっていますので、木工ボンドを塗った上でツマミで前板と引き出し本体を繋ぎ合せればおしまいですが、密着度を高める為クランプで3時間挟みました。 これで引出しだけは早くも使用できる状態となりました。 家族にその旨説明した所整理ダンスの3/4は埋まってしまいました。 当初の計算どおりでまずまずです。

その後本体のネジ穴など塞ぐべき所をパテで埋め1昼夜放置した上でペーパーをかけて平らにします。 作業時間はそれ程でないのですが、パテの乾燥時間が長いため以上の作業で先週は終わってしまいました。 

そして今週やっと2液性ウレタン塗料による本体、扉の裏側の塗装に入りました。 塗装前に塗り面積の見積もりを出したところ20m2を少々超える事が判りました。 私の過去の経験では1m2辺り110gの塗料を使っていますので、約2.3kgの塗料を使うことになります。 この量は大変多く休憩時間を含んで6時間程度掛かると思います。
 メーカーが推奨する、「6時間以内に塗装が終了すること。」と同じ時間であり、大変厳しそうです。

今までの大型家具の場合、殆どが1色の2液性ウレタン塗料であったため、本体の塗装と扉の塗装を一緒にするのは塗り面積が大変多く(30m2を超える。)、2回塗りをするには実働4日間必要でしたが、今回は左端の空間があることと、扉、引出しの前板を1液性ニス仕上げとした為6m2程2液性ウレタン塗料を塗る面積は減ります。 そこで「20m2強であれば多少無理すれば何とかなる。 これで遅れを取り戻せるかも!」 と開始しました。 ところがシャニムニ頑張って制限時刻となる6時に近づいた時気づいた事が2つ。 

「全て塗るには塗料が足りなさそうだ?!」 

「塗料が足りても棚板5枚は両面塗装する必要があり1日では完了しない。」 

の実に初歩的な問題です。 どうも塗り面積の積算を間違えたようで、後で計算しなおしましたら24m2もありました。 結局一番下の幅木の部分と棚板の裏面の塗装を残して塗料が無くなってしまい、The END。 2日間で塗装終了は夢に終わってしまった次第です。 もう無理しても始まりませんので、2日目は15m2分だけ塗り、残りは次回にする事としました。 

 全部の塗装終了時期はずれ込みますが、本体塗装と棚板塗装を優先することにより、早く家具を使える
 様にと配慮した結果です。 なにしろ本体の下部の塗装が完全に乾燥するまでカーペットを剥がしたまま
 にせねばならず住み難い事この上ありません。

 「慌てる乞食はもらいが少ない。」なんて事を思い出してしまいました。 何年経験を積んでも初歩的な
 ミスを繰り返すようでは学習効果無しで恥ずかしい限りですが、とにもかくにも完成まで今1歩の所までき
 ています。

写真では本体の塗装色は白に見えますが、実際には極淡いベージュで、他の作品にポピュラーに見られる色です。 ベージュをやや濃くした小麦色?!を引き出し前板と扉に採用そしてテーブル面には濃い茶色と3色を使いましたが、その内の2色の実際の感じがやっと掴めました。 写真をご覧頂きたいのですが自我自賛ながら落ち着いた温かみのある組合わせだと思います。



最終章

 やっと完成しました。
 当面の間この収納家具を使用する息子も待ってましたとばかり詰めこみ出しご覧の通りです。 可変棚
 の塗装は完全に乾燥していないためまだ全てが使えるわけではありませんので、彼の持ち物の大半は
 まだ収まってはいません。  写真を見て御分かりのようにこの作品は3色を使っています。 そのうち1色
 は塗りつぶしの白に近いベージュで、残り2色は木目を生かすニス仕上げですが、ステインで着色して濃
 いものと薄いものに分けています。 好みはあるかもしれませんが、落ち着いた暖かい感じに仕上ったと
 考えています。

 机部分のテーブルトップの木口は合板特有の積層板を美しく見せるよう仕上げました。 この手法は合板
 使用の作品に積極的に使う価値があると思います。 多少難のある木口でも濃い目のステイン着色で
 見違えるようになります。





    洋服ダンス、整理ダンスの部分は基本寸法が寝室のクローゼットと同一ですから特にどうと言う事はあり
    ませんが、整理ダンスの引出しは我ながら大きいなあと感じます。 スライドレールを使っている為奥行を
    目一杯に利用できるのがその原因だと考えています。

    大型の家具はこれで6作目となりますが、正直言って製作の勘所というか要領よく作る点ではかなり進歩
    しているように思いますが、暫しの間は大型家具から離れたい気持ちです。

[ 完 ]



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参考図:  外観図   寸法図   新旧の家具比較図   最終加工図   最終板取り図
  
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