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クリスマス飾り 2題
2004/11/19

「クリスマス飾り 2題」

後1ヶ月少々でクリスマスです。 最近は電気代が結構ばかに出来ないと思うのですが、屋外イルミネーションで飾るお宅も増えていますが、ここではもっとプリミティブなクリスマスデコレーションのアイテムを紹介します。 既に掲載したトナカイやソリよりも遥かに簡単に製作できます。 見方によっては大の大人がとおっしゃる方がおられるかもしれませんが、童心に帰って素朴なこれらを飾って楽しむのも心の選択かもしれません。

 2年前に一本足のワインホルダーの作り方を掲載しましたが、製作途上で撮影したファイルがいつのまに
 か削除されるというカメラのトラブルのため、お見せできる写真が大幅に減って解説が尻切れトンボとなっ
 てしまいました。 

 このワインホルダーは期待以上に安定性がよく、日本酒、焼酎のボトルでも安定に立ち、更にほぼ水平
 に立てられるボトルの場合には中身が減っていってもかなりのところまで安定して立ちます。  
 クリスマスデコレーションとしてもってこいなので、初心者でも作れる方法で再び作ることにしました。

斜めの一本足で立たせるための実験・分析など原理に関する詳しい解説はこちらからご覧ください。

 また組立て式でテーブルの上に飾るクリスマスツリーも併せてご紹介します。 
 こちらの原型は左の写真のような大変簡単な構造の物です。 収納時にはバラバラにするとかさばりま
 せんし、単純とは言え鮮やかな緑で部屋の中でのきらりとしたアクセントになります。

 但しこれをそのまままねをするのでは面白くないので、若干の変更を加えることにします。



変わったワインホルダー2の構想

構造は大変簡単で、木の棒に直径32mmの穴を45度傾斜してあけ、棒の下の部分も45度に切断すればよいわけです。 量産するのであればムクの棒に穴をあける為に大型のボール盤が必要になります。 また32mmのフォスナービット(通常の木工ドリルは不可)が必要になり、アマチュアが手軽に作るというわけには行きません。

そこでここでは電動ジグソー或いは糸鋸と通常のノコギリ、カンナ、丸棒ヤスリ、サンドペーパーなどの工具で作れる方法を紹介します。  材料としてはラワン合板、シナ合板、MDFなどの5.5mm厚のものを所定の厚さになるよう5枚を貼り合せて作ります。

それらを使った時の違いは完成後の外観上の違いとなります。  木目を美しく残したいのであればシナ合板やラワン合板を使い貼り合わせ面に木口テープを貼りニスで仕上げれば最高の出来栄えとなります。  また貼りあわせ面に木口テープを貼らなくても薄板積層の縞模様をデザインの一部と考える手もあります。 塗りつぶしにしてしまうのであればどの材料を使っても良いわけです。

今回はMDFを使った最も安く作れる塗りつぶしタイプと、シナ合板と木口テープを使い材料代は最も掛かるが木目が美しく映えるタイプの2種類をご紹介します。


ミニ クリスマスツリーの構想

 こちらも厚さは同じ5.5mmのシナ合板、ラワン合板、MDFのいずれかを使いますが、それらによる違いは外
 観に影響するだけです。

 木目を重要視するのであればシナ合板ということになりますが、艶消しの水性ペイントで塗りつぶすのが一番
 簡単でありシンプルさを生かせると思います。 その意味では安い材料のMDFが加工も簡単であり適当でし
 ょう。

 元ネタになったものよりもひとまわり大きく(200mm x 250mm)して、ロウソク4本を立てられるように追加加工
 を考えています。 型紙は既に左図のように一度描いていますが、ロウソクをどのように立てるかをもうちょっ
 と検討する必要があります。



2004/11/26

[ 製作 その1 ]

変ったワインホルダー2

使用した材料、道具について簡単に触れておきましょう。

材料: 5.5mm厚MDF、ラワン合板またはシナ合板 (大きさ 300 x 450mm)
     MDFは最も廉価(私の購入価格は\200以下でした。)ですが、ペイントで塗りつぶさないと美しくはなりません。
     ラワン合板、シナ合板何れも木目を生かせ、特に木口テープを併用すれば最高の仕上げになります。
     (その例は後ほどお見せします。)

道具: (括弧内は私の使用したもので、mini-Shopで販売しています。)
     替刃式ノコギリ(翔265か翔250)
     電動ジグソー(CJ-250に木工用円仕上げ切りのブレード)
     電動ドリルドライバー(FDD-1000に8-10mm程度の木工ドリル)
     替刃式木工ヤスリ(RL-330PとM-20GP)
     替刃式カンナ(KK-50またはKK-58)
     C型クランプ(A-50 4個)
     ソーガイド(岡田金属工業製)
     木工ボンド
     でんぷん質の糊
     塗料

作業手順:

 テンプレートはA4 2枚で出来ておりますが、テンプレートを印刷したら2枚のテンプレートを、
 「つなぎ合わせの線」にそって切り、その線を重ね合わせるように材料に糊で貼り付けます。
 全部で5枚の板を切り出しますが、一番下の板にある206mmの寸法が狂いなく出ていることを
 確認しておきます。

 糊が乾燥したら楕円状の穴を5箇所電動ジグソーで切り抜きますが、黒線の少し内側に沿って切
 り抜きます。(赤線に沿わせないよう注意しましょう。)  そのあと木工丸ヤスリRL-330P)で成
 形して正確な楕円に仕上げます。

 次に板材の両端を手引きノコギリで切断してから、各板を切り離して5枚の板とします。
 2番目から4番目の板はぬるま湯に浸してテンプレートを剥がし、糊を落として乾燥させます。
(最上部と最下部の板のテンプレートは剥がさないでください。)

 5枚の板を木工ボンドで貼り合わせますが、最上部と最下部はテンプレートを貼ってある面が外側になるようにして貼り合せま
 す。 クランプ4本で充分に締め上げて木工ボンドが完全硬化するまで12時間以上)そのまま寝かします。

 今週はここまでですが、それら作業手順の詳細は以下の写真でご理解ください。

テンプレートを印刷します。 2枚で1セットとなります。

「つなぎ合わせの線」に沿って切断し、ここが一致するよう材料に貼り付けます。 最上部の板にある206mmの寸法が出ているか確認します。

白の楕円内に8-10mmの木工ドリルで穴をあけます。

電動ジグソーで黒線のやや内側に沿って切り抜きます。 低重心設計のCJ-250はコントロールしやすくもってこいのジグソーです。

こうして5箇所の楕円穴を切り抜き終わったところです。

木工丸ヤスリRL-330P)で正確な楕円穴となるよう削ります。 厚さが5.5mmしかないので加工難易度は低いです。 

成形が済んだところ。 このようになれば完璧で他の4個の穴も同様に仕上げます。

次に材料の長手方向の両端を手引きノコギリで切断します。 これも板厚が薄いので、直線性を保つのは容易だと思います。

切り離した5枚の板を並べました。 左端が最下部になっていますがこのあと間の3枚のみぬるま湯に浸けてテンプレートを剥がしてしまいます。

そして木工ボンドで5枚を接着しクランプ4個で締め上げます。 最上部と最下部の板は、テンプレートが外側になるようにしておきます。

貼り合わせが終わった棒の楕円穴部分。 上が最上部の面から見た所、下が最下部の面から見た所ですが、MDF版(上)とラワン合板版(下)の二つを作っているため、両面を同時にお見せしています。



2004/12/05

変ったワインホルダー2 製作の続き

いよいよ穴加工の最終段階に入ります。 使用する工具は丸棒ヤスリで、私はここでも替刃式丸ヤスリRL-330Pを使いました。 その名の通り丸みの直系が約30mmですので、32φの穴を作るにはもってこいです。

テンプレートには赤い線で記したより大きな楕円の線が引かれておりますが、ここまで丸棒ヤスリで削ってやればよいわけです。  そして正しく削り取れば、穴の中にあった段々はなくなるはずです。 面倒そうに思えますが意外に淡々と進みます。 20分も経てば終わると思います。 むしろ削りすぎるとみっともなくなるので、その点を注意し時々両面を見て赤い線を越えていないか確認しましょう。

最後にワインの頭を挿しこんできつくなく約45度の角度で出し入れできればOKです。

次に45度切断をします。 ここではソーガイドを使った45度切断で説明しますが、マイターボックスを使う方法、或いは45度の線を引いておいてノコギリでいきなり切断する方法何れでも結構です。

但し切断面は正確に45度の角度が出ていてしかもその面が平らにならないとなりません。 特に平らな面となっていないと安定して立つ範囲が極端に小さくなってしまいます。 その意味でソーガイドは容易に正確な切断を実現してくれます。

45度切断ができましたらワインまたは日本酒の4号瓶でちゃんと立つか試してみましょう。  瓶の頭を挿しこむ量を前後に調整すると重心の位置が変りますので、最も安定して経つ位置を見つけてやれば良いです。

残る作業は仕上げです。 貼りあわせ面をカンナで削り平らに下のち替刃式ヤスリで研磨しペイントで塗装するか、木口テープを貼ってニス仕上げをすればよいでしょう。

以下の写真ではMDF版はペイント仕上げ、ベニヤ板版は木口テープを貼ってニスで仕上げる両方をお見せしています。

穴の中を削る前の状態。 穴の中に見える5.5mmの合板を重ね合わせた段々がなくなって赤線の楕円まで削り込みます。

替刃式ヤスリRL-330P)を使いこんなスタイルで削り込みます。  面を削るのではなく角落しですからどのんどん削れます。

5-6分作業しただけでここまで削れています。 赤線の楕円をオーバーしないよう更に削り込みます。

削り込みの作業が終了しました。 これは上側から見たところです。

こちらは下側から見たところで、穴の内部の段々がほぼなくなっています。

ワインボトルを挿しこんでテストちゅう。 ボトルとホルダーが約45度の傾きになればOKです。

次に貼りあわせ面をカンナで削り平らにした上で替刃式ヤスリM-20GP)で研磨します。 

45度の切断線を曲尺を使って引きます。 棒の縁に100mmの目盛りを合わせれば45度の線となるわけです。

そうすると型紙に引かれた上面(右側)と下面(左側)の切断線に一致するはずです。 これに沿ってノコギリで切断しても良いのですが、正確な切断を必要とします。

正確な切断を容易に実現するためソーガイドを使います。 ソーガイドを45度切断用に組みこのようにセットします。

ノコギリ翔265を差込み、刃先下側が切断線に一致すればOKで切断開始。

後はソーガイドを信じてひたすらノコギリを前後に操作するだけで、このように45度の傾斜で切断ができます。

こうして出来上がった2種類のワインホルダーです。

早速立つかどうかの実験。 手前はワインボトル、奥は日本酒4号瓶ですが何れも問題なし。

ぬるま湯に浸けてテンプレートを剥がし合板タイプは貼りあわせ面に木口テープを貼ってやりました。 木口テープを貼る方法はこちらをご覧ください。

2種類のワインホルダーを塗装中。 左は合板タイプにマホガニー色のニス塗りでゴージャスな感じに、右はMDFタイプをスプレー塗料で塗りつぶしシンプルに仕上げています。

飾ってみたワインホルダー。 手前のような首の長いボトルの場合重心が後に行き過ぎうまく立たないことが稀にあります。 そのような時には棒の穴を更に1mmくらい削ればバランスを取りやすくなります。

ちょっとした応用例。 サンタクロースのキャンドルを載せたクリスマス用の飾り方。 火をつけても大丈夫ですが、決して目を離さないように!!

こちらは一足早くおめでとうございまーす! 日本酒4号瓶が丁度バランスよく立ちます。 吟醸酒を使えばぐっと高級感も増してくる??



ミニ クリスマスツリーの製作

 こちらも同じ材料で作りますが、安くて加工が楽なMDF5.5mm300 x 450mm)で製作手順
 を説明いたします。 またロウソク立てを付ける場合には写真解説の項を参照ください。
 木の形を切り出すための手プレートは左の図のような物ですが、ワインホルダーと同様無料頒布
 いたしますので、この項の最後をご覧ください。  使用する道具は以下の物です。

  ・ 電動ジグソー(CJ-250に木工円仕上げ切りのブレードを使用。)
  ・ 替刃式ヤスリ(RL-330PとM-20GP)
  ・ 金工用平ヤスリ(3-4mm厚の板にサンドペーパーを巻きつけてもOK)
  ・ でんぷん質の糊
  ・ 塗料

 作業手順

 ワインホルダーに比べれば遥かに簡単な作業で、作業量も少ないです。 テンプレートを印刷し
 て材料に糊で貼り付け、糊が乾燥後電動ジグソーで線どおりに切断し、2枚の板を互いに差し込
 む切れ目を5.5mm + α幅となるよう成形すれば後は塗装するだけです。

但しこれだけでは面白くないので、ロウソクを立てられるよう塗装前に追加加工しますが、その様子は次週お知らせします。
作業の手順は以下の写真をご覧ください。

テンプレート(1セット2枚)を材料に糊で貼り付けます。

電動ジグソーで切り出しますが、このように最初に大枠を切り落とした方が作業が楽です。

そして線に沿って切断してゆきます。 テンプレートの線は滑らかな曲線になっていないので、適当に丸みを持たせます。 中央の切り込みは必ず線の外側を切り、幅が広くならないよう注意します。

切抜きが終わった2枚の板。 この後切断面をRL-330PM-20GPにて滑らかに成形します。

中央の切込みだけは金工平ヤスリ3-4mmの板にサンドペーパーを巻き付けたものでもOK。)で幅が5.5mm + αになるよう慎重に仕上げます。

2枚の板が互いにスムーズに挿し込めるようになったらOK。 この後ぬるま湯に浸けてテンプレートを剥がし乾燥させます。

原型となったクリスマスツリー(右)とツーショット! ご覧のようにひとまわりからふたまわり大きくしてあります。 このまま塗装して完成としても良いのですが、ロウソクを立てる追加加工を次週にお知らせします。



2004/12/05

ミニ クリスマスツリー製作の続き

簡単にロウソク立てを作る方法として今回はバルサの丸棒を使いました。  バルサとは天然の木材の中では最も比重が低く軽い材料で、それこそカッターナイフさえあれば切断・加工が簡単に出来ます。 ホームセンターで直径10mm、長さ60cm\80.-で購入し、これに直径6mm深さ8-10mmの穴をあけてから15mmの長さで切断します。 柔らかいので穴が広がりやすく4個作るのに2度失敗しましたが、材料としては十分ありますし簡単に加工できますので、多めに作ってその中から4個を選び出せばよいでしょう。

但し加工が楽な分このロウソク立ては簡単に割れてしまいます。 それで面白くないので油性ウレタンニスを含侵させることにしました。

方法は簡単。 油性ウレタンニスのキャップに少量のニスを取りそれに薄め液を20%程度加えて攪拌します。 その中にバルサのロウソク立てを入れて浮き上がらないよう落し蓋をして3-4時間放置すれば、バルサの中までニスが沁み込みます。

ウレタンニスの含侵なんて面倒なことをしたくないのであれば、もう少し硬い材料(例えばファルカタ、桐でもバルサよりは硬い。)を使ってやれば、含侵させることなくより強度が取れます。

含侵させてる間にツリー本体の塗装を済まします。  ここではつや消しの水性塗料を使いました。 耐候性がどうのとか、こすれに強いかどうかは関係ないテーマですし、乾燥も速いのでこんな目的には便利です。

ツリー本体の塗装が乾燥して3時間後ロウソク立てを取り出し、ロウソクが入る部分に溜まったニスを吸い取り、ポリエチレンの上に置いて乾燥させれば出来上がりです。 完全乾燥するとかなり丈夫になります。 これを合成ゴム系の接着剤か瞬間接着剤でで枝の先に貼り付ければ完成です。

直径10mmのバルサの丸棒。 大変軽くて柔らかくカッターナイフで容易に削ったり切断ができます。

の木工ドリルを使い深さ8-10mmの穴をあけます。 その後15mmの長さに切断します。

柔らかすぎるのも失敗が多くなりますが7本ほど穴あけしてその中から4本まあまあの出来栄えのものを残しました。 

それを20%の薄め液を加えた油性ウレタンニスに浸し落し蓋を乗せて3時間放置し、取り出してポリエチレンの袋(普通はビニール袋と呼ばれている。)の上で乾燥させます。

ロウソク立てが乾燥するまでの間にツリー本体の塗装を済ませておきます。 一度に両面を塗れませんが乾燥が速いので両面を塗装するのに3時間もあれば十分です。

ツリー本体の一番下の枝の先にゼリー状瞬間接着剤で固定しました。 ロウソク立てはニスを充分吸い込み丈夫になっています。  

小さなロウソクは太さが約5.5mmでデコレーションケーキ用がぴったり合います。 これが完成したスタイルです。

赤いテーブルクロスを敷いて置きロウソクに火を灯しました。 なかなか雰囲気が出ます。


テンプレートの無料配布について

ご紹介している「変わったワインホルダー2」「ミニ クリスマスツリー」のテンプレートを差し上げます。
例によってマッキントッシュ用には使えません。  ご希望の方は「変わったワインホルダー2用テンプレート」または「ミニ クリスマスツリー用テンプレート」とはっきりと明記の上こちらからお申し込みください。


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