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即席の塗装場所。 一週間近くはこのスペースを占領するようになるだろう。
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ブラックオリーブでダーク調にする理由の一つ。 安い構造合板だから面のあちこちが汚い。
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これもその美しくない汚れかしみのような木目。 これらをダーク調で潰したいわけだ。
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塗装する前に天板の木口にマスキングテープを貼って塗料の周り込みを防止する。 つまり裏側と脚を先に塗装しそれが終わったら天板と天板の木口を塗装するという手順だ。
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使用する塗料と刷毛、薄め液など。 刷毛は山羊の毛100%のもので、塗りやすさは最高である。
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塗り斑を作らない塗装手順。 先ず裏側の面を塗装。
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ここで標準的なニスの塗り方を動画でお見せしたい。 要点は、
・ 刷毛からぼたぼた垂れるほどニスを含ませないこと.。.
・ 塗装部分の端に行ったらすーっと抜くように刷毛を上げて、角の部分でしごいたりニスが角からたれ落ちな いようにすること。
・ 厚塗りを避け均等に薄く延ばすことに心掛ける。
にある。 ご覧になるにはこちらから! (Quick Timeが必要な方はこちら)からダウンロードされたい。)
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次に脚の内側の面を手早く済ます。
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ひっくり返して脚の表面を塗り、天板の出っ張った所の裏面と続く。
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塗料の周りこみでこんな状態になったら?
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すかさず塗りつぶさないと塗り斑(塗膜厚み斑)を作ってしまうので要注意。
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あせる必要はないがてきぱきと塗装を進めることだ。 上の写真のような塗料の周りこみが出来てもニスを薄めた場合に は致命的な塗り斑は出来ないが、早めに補修した方が良い。 CDラックも艶ありクリヤーニスに変更するだけで全く同じ 作業だ。 勿論艶ありクリヤーも薄め液を10-15%加える。
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赤矢印部分がちょっと緑色っぽいが、この部分だけありあわせのタモのテープを貼ったため(タモは赤味が少ないので緑に染まりやすい。)
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少々逆光気味で撮影したが艶はほぼゼロだ! 初心者は艶がないからと言ってこの状態で再び塗る事が多いが、それは最悪の仕上がりに繋がる。
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こちらはCDラックのトップ部分。やはり艶がないことが判ると思う。
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恥ずかしながら失敗例だ。 着色の段階で判るのだが、木工ボンド拭き取り不十分で着色がうまく出来なかった部分だ。 これの修復は不可能。
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第一ラウンド終了。 1昼夜このまま寝かして完全に乾燥させる。 そして2回目の塗装に入るが、3段重ねテーブルは暗緑色のニスを塗っているのにも拘らず未だ赤味が強い。 しかしこれは次の塗装でかなり弱まるはずだ。
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色味や濃度がこんなに変わってきたというサンプル。 左半分は塗装前、右上が2回目の塗装後で右下は一回目の塗装後だ。
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着色ニスの隠し技の紹介! 覚えているだろうか? タモの木口テープを貼った部分は一回目で緑っぽさが出ていたやつだ。 これを修正するのである。(中央のやや緑色っぽい部分)
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マホガニーブラウン色の着色ニスを5倍に薄めたものを塗りつけ周りと赤味を整える。(これをいきなり生地に塗ると赤っぽくなりすぎる。 最初にブラックオリーブを塗り、やや緑っぽくさしておいてマホガニーブラウンで丁度良くなる。 こんな芸当はステインでは出来ない隠し技だ。)
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二回目の塗装が終わった所。 どこにタモの木口テープが貼ってあったか色味ではもう判らない! バンバンザイの出来栄えだ。 (先週の一回目の塗装の終了後の写真と比べて欲しい。)
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艶の出具合を示す1カット。 未だ艶は不十分だが、一回目に比べると増加している。
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もう1カットお見せしよう。 本格的に艶を出すのはこれからだ! あせらないように。
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3時間ほど経ったらひっくり返してマスキングテープを剥がし、テーブルトップ部分と横木口の一回目の塗装に入る。
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既に説明した手法で一回目の塗装が終了だが、裏のごちゃごちゃした部分に比べるとはるかに簡単だ。
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そして2回目の塗装が終わった様子。 色の濃度が増し艶が増加している変化が御わかりいただけると思う。
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近くによって見ると場所により赤味が強い部分と緑の影響を感じる部分と微妙に変化している。 これは僅かな塗膜の厚さの違いで生じるもので、私はこれを期待してブラックオリーブを使った。 ステインでは出せない美しさだと思っている。(私だけがそう思っているのか?!)
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この写真は何を見せたい? よーくご覧頂きたい。 ニスが垂れた跡が全く見えない。 ニスが刷毛から垂れるようだと厚塗りになってしまう。 そうでなくとも、山羊の毛100%の刷毛は合繊の刷毛よりニスを含んでくれるので、垂らすような事は先ず起きないはずなのだ。 これは決して自慢話ではなく、結果として良い出来栄えの塗装に繋がるコツのひとつだ。
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重ね塗りの前の研磨の写真を入れるのを忘れていたのでここで紹介する。 使うペーパーは#400で、木片に巻きつけてさするように掛ける。
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ペーパー研磨が終わった後。 研磨屑の白っぽい粉が覆われて、こんなで本当に綺麗になるのか知らん?と心配になりそうだが、ご無用! 但し削りすぎは地肌が出るぞ!!
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そして天板も2回目塗りを施し、ご覧のように艶が出てきた。
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そのクローズアップで普通なら、はいご苦労様!で終わりなのだが、今回は未だ終わりではない。
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皆さんの参考になるようこの後、透明艶ありクリヤーを塗ったテーブル、透明艶無しクリヤーを塗ったテーブル、そして艶
ありクリヤーと艶なしクリヤーを等量混合したテーブルの3種類をお見せしようと思う。 それぞれペイント薄め液を10-15%加えたものを上面だけ塗っている。 それと塗る前のペーパー掛けは無論実施した。
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上から艶あり、半艶、艶無しの違い。 背面の家具の木口の白い部分の反射の具合が異なってくる。
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こちらは真上から撮影したもので左上が艶あり、左下は半艶、右半分が艶無しで、上はほぼ真上に蛍光灯がありその反射が強く、下ははやや斜めから蛍光灯の反射を避けたもの。 写真では判りにくいかもしれないが、艶無しはしっとりとして、木目の見え方によりデリカシーを感じる。
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一方CDラックの方だが、二回目は艶あり、三回目に艶消しニスを塗って終了とした。
台座については着色なしの生地そのままに艶ありクリヤーを三回塗ったものとし、乾燥後再びネジで本体に固定したが、ボンドG-17を併用して永久固定としている。
エメラルドグリーンの本体と白っぽいシナの生地そのままのコントラストが美しいと思う。 |
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冒頭の方でお見せした塗装前の3段重ねテーブルとCDラック(左)は、それぞれ塗装後には見違えるようなイメチェンを図った。(右) 塗装の最も重要な目的は木材の保護であるが、外観をより美しくし価値観を高めるという意味でも重要で欠くべからざる作業である。
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