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切り出したふたの部分を除く全ての部材。 合計7点しかありません。
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左の写真の右下にあったロールペーパーを受けるアーム部分を上から見た。 角は替刃式やすりで丸めて最後にスポンジ研磨剤の細目(#240-#320)でつるつるに磨き上げた。
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同様に左は横から、右は先端方向からみたところ。 丸め具合は適当だが表面はロールの芯とこすれ合うため余計な摩擦が出ないようにすることが肝心。 すべりを良くするため仕上げの段階でニス塗りしてから床用のワックスを塗ることを考えている。
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12mmの板と5.5mmの板を貼り合わせます。 左右では穴の位置が反対になりますので、間違えないよう注意が必要です。
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5.5mmの板はこのように9mmの背板を当てたとき僅かに突出するよう(矢印部分)貼り合せるほうが仕上がりが良くなります。(この部分は見えなくなるが?)
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木工ボンドが完全に硬化したら貼り合せた木口面を粗目ヤスリ、替刃式やすりにより所定の寸法と曲面になるよう削ります。
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そしてボーズ面ビット(BZ-10G)を使って表側は片ギンナン面、内側はボーズ面で切削し、スポンジ研磨剤(細目: #240-#320)でつるつるに磨き上げました。
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研磨した片ギンナン面のアップ。 この段差がひとつあるのが片ギンナン面と言われますが、段差は約1mmあります。 右はそれを真横から見たところで、片ギンナン面(上側)とボーズ面(下側)の違いが判るでしょう。
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と、ここまでとんとん拍子に進んできたのですが、何とロールを受けるアームが納まる切抜きの高さが10mmも低いことに 気が付きました。 設計図面の寸法値を間違って37mmと記載したのが原因ですが、貼り合せてしまった為ノミで10mm 削りだすという余計な作業が入りました。 猿も木から落ちる! 弘法も筆の誤り!のお粗末です。 (設計図の寸法は修正をしてあり正しくなっています。)
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蝶板は幅が20mmの小さなもので、ネジ止め不可能でしたのでエポキシ接着剤で貼り付けました。 間違っても回転軸に接着剤がつかないよう要注意です。
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固定位置はこんな按配です。 回転軸にエポキシ接着剤がつかないようアームの角を若干落とし回転軸が1mmほど突出するようにしています。
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そしてそのアームを即板内側の溝に固定しますがこちらも蝶板にエポキシ接着剤を塗って貼り付けました。 これも回転軸に接着剤がつかないよう細心の注意を払います。
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アームの片面は溝にぴったりと接し、しかも垂直に立つように固定する必要があります。
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更に背板を木工ボンドで固定し曲面のふたを除いて完成しました。
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ロール受けアームは下から指ではじいても自重でこの位置に収まっています。 回転軸が渋いとこうはなりません。
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真正面からみたところ。 左右のロール受けアームはほぼ1直線になっているようです。
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どうということはありませんが背面です。 この板にネジ穴をあけて壁面に固定するようになります。
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一応使えそうなところまで出来上がりましたが、まだ若干の改造と言うか調整が必要でした。
市販品のペーパーホルダーでは回転軸にコイルスプリングを取り付けて常にアームが水平になるような力を加えていま
すが、その機構を真似るのは難易度が高くなるので代案として考えたこの簡単な機構では、アームが確実にロールの芯
に嵌り込むという点でいまいちの状態でした。
原因はアームが水平になるための復元力不足で、こうなる可能性は考えておりましたので改善の手を打つことにします。
1.アームを水平方向に押す力を加える。
何らかのスプリングを側板の溝に取り付けアームが水平方向に倒れるような力を与えてやります。 僅かな力で良い
のでスポンジゴムをスプリングとして使ってみることにします。
2.アームの自重を増加させる。
1.をやっても不十分な場合にはアームの自重を増やして復元力を増大させます。 特に先端が重くなれば効果が
あるはずですので、先端に穴をあけて釣に使う板鉛を巻いて差し込んでやる方法が考えられます。
その改良策を実施したところ1.だけで十分安定した動作をすることが確認できました。 従って2.については試しており
ませんが、蝶番が軽やかに回転しない場合には2.の対策も必要になるかもしれません。
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適当な大きさに切断して貼り付けたスポンジ。 これは梱包の緩衝材として入っていたものを流用しましたが、スポンジタワシとほぼ同じ発泡の程度です。
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正面から見ると側板より僅かに突出しています。 アームが上に上がるとスポンジを圧縮するためアームを下に押し下げる力が働く!というごく簡単な機構です。
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完璧な動作をするトイレットペーパーホルダーが完成しました。 ペーパーもスムーズに引き出せます。 残るは曲面のふたをどう作るかですが、これなら!という純木工のアイデアがありますので、次回にお知らせいたします。
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大型カッターで切込みを入れているところです。
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切り込みが終わったところです。 ところでこの板は実際の寸法より大きいまま加工しています。 最後に現物合わせで寸法調整をします。
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切り込んだ断面のクローズアップ。 深さは目検討ですが3mm強に揃えています。
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その切込みを入れた部分の表裏を水で濡らし十分に沁みこませます。
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そうしたら何らかの曲面(ペーパーロールの直径より若干小さいものがベストでガムテープのロールの直径が115mmと好都合でした。)に当ててクランプで中央を固定し更に紐で縛って曲面に沿わせてやります。
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それを内側から見たところ。 ガムテープのロールの外周に密着しているのが判ると思います。
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3時間経って表面が乾燥したらガムテープは外しますが、内側は濡れているので、紐は外さないまま完全乾燥のために8時間ほど寝かせました。
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一旦紐を外してペーパーロールに当ててみました。 曲げた板は若干開いてこんな感じになればOKです。
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次にその状態を保てるよう再び紐で外周を縛り上げます。
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そうして20%の薄め液を加えた油性クリヤーニスをたっぷりと沁みこませるように塗ります。(塗装というよりも切り込んだ隙間の接着が目的ですから、塗装の常識とは違ったやり方をしています。)
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3時間経つと指触乾燥状態になりますが、再びたっぷりと塗って3時間後にもう一度塗装と3回塗ってから12時間放置して 完全に乾燥させます。 内部に沁みこんだニスまで乾燥しないとその後の作業で切れ込みの部分がはがれてしまう心配 があるためです。
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カバーは蝶番を使って本体に固定しますが、販売されている蝶番そのままではどうもうまくありませんので改造しました。 そうする理由についてはこちらに図解しましたのでご覧下さい。 尚改造には万力(バイス)と玄翁を使いますが、作業そ
のものは決して難しくありません。
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小型の蝶番ですが左が市販品そのままで、右が改造後のものです。
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改造の方法。 バイスで蝶番の羽をこのように羽の根元までくわえます。
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そして当て板(小さな4mm合板を使った。)を蝶番回転軸に当てて玄翁で叩いて曲げます。
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曲げ終わったところを横から見ています。 この写真の上の方から叩いて曲げています。
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実際に取り付けるときの位置関係。 この写真の上は実際の上、左方向が前方になり、この状態はカバーが下に降りている状態。
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カバーを跳ね上げたときはこんな感じになります。 折り曲げた羽でオフセットされているので、カバーの後端が当たりません。
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隙間を少なくするためにカバーには回転軸部分が入るよう削り込みをしました。
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カバーの厚みは4mmしかないのでネジ止めするとネジが飛び出ます。 そこで蝶番をエポキシ接着剤で貼り付けました。
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蝶番の反対側を本体に固定しました。 ここはネジ(10mm)が飛び出ないぎりぎりで使えます。 尚この写真はペーパーホルダーを上下ひっくり返して見ています。
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カバーを固定後前方上から見たところです。 カバーの後端に出来る隙間は大変少なく収まりました。 蝶番回転軸だけは見えますが、これも見せたくないとなると製作が困難な構造にしないとなりません。
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独立型のトイレットペーパーホルダーが完成しました。 無論塗装作業が残っていますが、それはもうお好みの範疇です。
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次回にはメモ用具収納と一体化したトイレットペーパーホルダーの製作に進みますが、この独立型で経験したことや知恵が更に生かせると考えています。Copyright (C) 2001-2019, Vic Ohashi All rights reserved.