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1次加工(3 x 6 から切り出し)の終わった全部材。 パネルソーを使ったため、寸法精度は±0.2mm以内に切断でき、直角度の精度も申し分ありません。
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STEP 1: AとBの部材をこのように木工ボンドで貼り合せハタ金で圧着保持します。 最低2時間このまま寝かせます。
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少しの狂いの集積で最後にはどうしようもない誤差になる可能性がありますから、接合時には接合部分の段差が出来ないよう充分調整してハタ金を締めます。
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STEP1が終わりです。 スピーカー1個辺り3組必要ですので1ペアーで6組作りましたが、ハタ金を8本しか持っていない私の場合4時間掛かっています。
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STEP2: Bの反対側にもう一枚Aを接着します。 要領はSTEP1と全く同じです。 これをスピーカー1個辺り2組作ります。
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2時間放置してSTEP2が終了。 このように平らな面において隙間が出るようであれば失格!です。
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STEP3: STEP2で作ったコの字の枠にCを貼り付けます。
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この部分が正確に67mmになっていないとなりません。
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また直角が正しく出ている必要があります。
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こうして中仕切り1が出来上がります。 同じ物をスピーカーボックス1個辺り2個作ります。 STEP3終わり
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STEP4: 中仕切り2をSTEP1で作ったL型の部材にCを貼り付けてやります。 スピーカーボックス1個辺り1個必要です。
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STEP5: この作業は上の貼り合わせて乾燥中に済ませます。 DとEに所定の穴を電動ジグソーであけて、ヤスリで仕上げます。 加工精度はそれ程シビヤーではありませんが、0.5mm程度小さめに切断できれば後で修正可能です。
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STEP6: Dに中仕切り1をこのような位置関係となるよう貼り付けます。 完成後の前から見た所で、写真の上方が完成後も上になり、中仕切り1の層は第2層(中間層)となります。
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左上から見下ろした所ですが、接着時に十分精度を出す必要のある部分があります。
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その部分のクローズアップで、矢印の先の接合部分に段差が出ないよう、赤線のように1直線となるように充分に調整しておきます。
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Dに中仕切り1を貼り終りました。 これをもう一組作らないとなりません。 STEP6の終了です。
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STEP7: STEP6で作った物の上にEを貼り付けます。 この写真の上は実際の上を指し、前方左から見た様子です。
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真上から見るとこんな風です。 下が前方になります。
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ひっくり返して真後ろから見るとこんな按配で、写真の上は実際の上です。
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このステップは組立て精度を保つ上で慎重に調整しなければなりません。 平らな所において曲尺を当てどのようにおいても直角が出ていなくてはなりません。 出ていなかったら接合位置をずらして直角になるよう念入りに調整しないと全く意味がなくなります。(直角度を測る位置は16箇所あります。)
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前の方法で直角度調整が完了すれば、このように曲尺を当てた場合も同様に直角が出ます。(この場合は直角度を測る位置は8箇所です。)
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STEP7の終了で第2層が完成しました。 この前後に第1層と第3層が更に追加されることになります。
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接合を開始して以来ここまでで累計20時間以上掛かっています。 その間寝ないわけには行かないので実際には2日間費やしました。 但し大半は木工ボンド硬化の為に寝かせる時間ですから大変な作業ではありませんが、いびつな箱にならないためには充分に慎重に貼り合わせる必要があります。 尚
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STEP8: STEP3で作った中仕切り1をこのようにE面に接着します。
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これは左の写真の矢印方向から見たクローズアップですが、赤線の面に段差が出来ないよう十分注意します。
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STEP8の終了で前方左上から見た所です。
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こちらは左横上方から見た所。
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そしてこちらは右横上方から見た所です。
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STEP9: 裏側(Dの裏面)にSTEP4で作った中仕切り2をこのように接着します。
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これは左側上方から見た所です。
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STEP9の終了。 真後ろから見るとこんな具合です。
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スピーカー背面から出た音がどのように前方に戻るかご覧下さい。 この写真は後側から見ています。 前方から真っ直ぐ後に来た音は上に上がって左に折れ、このように螺旋状に進んでゆきます。
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こちらは前方から見た様子で、上の写真の続きです。 更に螺旋状に進みながら第三層→第二層→第一層と移動し、最後は前左下の隅から外部に放射されます。 この間の音道の長さは2,145mmで増強される中心周波数は約80Hzとなります。 構想段階では隔壁の厚みをゼロとして計算しましたが、実際には隔壁の厚みは12mmあるため音道長が若干短くなっています。
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STEP10: 不要な中音を吸収したいのと音道内部で音の反射や共鳴を起こさせたくないため、吸音材として音道内面全てに粗毛フェルトを貼り付けました。
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中央の後に突き抜ける音道にも無論貼り付けてあります。
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STEP11: 左側板(I)を接着しますが、ハタ金では中央部を圧着出来ないので36mm隠し釘を圧着保持に使いました。
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STEP12: 右側板(I)の固定です。 この後音道面で後で貼れなくなってしまう部分を良く確認の上貼っておきます。
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STEP13: 上板(H)を接着しました。 密着保持にはやはり36mm隠し釘を使っています。
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STEP14: 底板を同様に接着しました。 この後IとHの内側でまだ吸音材が貼られていない面にフェルトを貼り付けます。 (この写真は前方からですが上下が逆さです。)
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STEP15: 前後の板の2次加工をしました。 裏板の穴は直径が40mmとかなり曲線切りはしんどいのですが、低重心設計のCJ-250は難なく切断してくれました。
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前板を載せてみました。 結果はドンピシャ寸法で、これまでの作業が正確に出来た証拠であり、スピーカーユニットもうまく収まっていそうですが??
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ユニットを外すとこんな感じでスピーカー背面はかなり狭そうです。 ユニット背面からの音があまり障害なく音道へと導かれそうにない気がします。
このまま続けてしまうとせっかく苦労して組み立ててきたのが、根底から台無しになる可能性もありそうです。 暫しどうしようかと考えましたが、作業を中断して簡単な分析をすることにしました。 |
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STEP16: コロ付き角面ビットで角を45度の傾斜に成形しました。 高価なビットですが短時間で成形は終わります。
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STEP17: 前の板の内側に吸音材を貼り付けました。 接着面に吸音材がはみ出ないよう十分注意します。
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そして前板を貼り付けハタ金で締め上げました。 中央部分や音道隔壁部分には隠し釘で圧着しています。
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STEP18: こちらは裏板です。 吸音材を接着面にはみ出ないよう貼り付けておきます。
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箱組み立ての最後の工程です。 ここでもハタ金と隠し釘を圧着に使いました。
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本来なら音出しが出来るのですが、この後スピーカー取り付けの下駄部分の加工と固定に進みます。
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12mm厚のMDF(奥の方の4枚)とシナ合板(手前の2枚)から切り出したドーナッツ上の下駄。 こんなサイズでは低重心小型ジグソー(CJ-250)が使いやすくて作業性が良く、1時間ほどで終了しています。
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そして50mmクランプを使って3枚ずつ貼りあわせました。
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周りを木工やすりで成形し接着面の段差を落としました。 仕上げは定番の(替刃式ヤスリM-20GP)で研磨しました。
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そして本体全面中央に接着。 これまた定番となった自作中型クランプで圧着しています。
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スピーカーユニット(FE-87)と端子盤を取り付けて配線し試聴が出来る段階になった小型音響迷路型スピーカー。 しかしこのままではどう贔屓目に見ても美しいとは言えない、デベソルックスです。
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リモートスピーカーセレクターを使って帯域バランスの標準(必ずしも音がベストという意味ではない)としているFW-127の2-Way、小型音響迷路型スピーカー、ミニタワーTQWTと左から並べ、比較試聴しました。 結果は箱の構造や製作途上で予測したことが当たっていましたが、それ以上!!でした。 詳しくは次をお読みください。
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