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読者の作品 052
 

2010/06/18

千葉県にお住まいの並河様が作られたLEDフラッシュライトです。 外観的には取っ手を利用したハンドルのデザインが異なる程度で、よくぞここまで私の製作したものを再現していただいた! と感心することしきりでした。

以下に送っていただいた写真に簡単な説明を付しましたが、「LEDフラッシュライト製作記事」も併せてご覧ください。


千葉の並河です。何時もお世話様です。
昨年、大橋様が発表されました「LEDフラッシュライト」を何とか製作したいと思い取りかかりやっと完成しました。 写真添付(ファイルが一寸大きく恐縮です)しましたのでご覧下さい。

1.困ったこと
定電圧電源が無く製作しました。電源トランスを特注しました。
電子部品が秋葉原へ行っても手に入らず通販で取り寄せました。
取っ手がどうしても見つかりませんでした。
木製筐体のトリマー加工が数回の失敗後何とか使える物が出来ました。 何カ所か妥協の上・・・

2.使用感想
非常に使い勝手が良く満足しています。家族にも好評です。
照射角が広く明るい。
接触不良で明るさが変わらなく安定している。
5時間以上の連続使用が出来る。(マツモトキヨシ販売のアルカリ電池で中国産) 4時間51分で警告LED点灯5時間13分で消灯しました。  三脚穴が便利です。

3.気になるところ
LEDランプユニット部分の防水が一寸心配です。

大橋様の製作記事は再現性が100%で安心して製作出来ます。これからも製作記を期待しております。
お体無理をせずご自愛下さい。
塗装前の全ブロックの様子のようで、左上から右へ順に、[本体]、[電池仕切り板]、[電池押さえの蓋]、[LEDブロック]、[前面カバー]、[スイッチブロック]です。

本体の塗装前の状態で、材質は私と同じアガチスのようです。
私が製作したときにはこのLEDブロックが出来上がるまでに約5ヶ月を要しています。 そのLEDブロックを横から見た所で、スイッチブロックからの4本のワイヤーを接続するコネクターも同じ物を使われています。

LEDブロックの背面側。 

LEDブロックの前面側に固定される部材。 反射板もまだ未塗装のようです。

これは電池の仕切り板で、横に見える板の上下に3本ずつ電池が入ります。

それを背面側から見た所。 6本のネジが電池に接触します。 また中央の鬼目ナットが蓋を固定する雌ネジになります。

裏蓋を内側から見た所です。

電源スイッチのブロックです。 電池の寿命を知らせる赤のLEDが見えます。

左下が私が製作したものですが、違うのはハンドルの大きさと形くらいなもので、実にうまく再現されています。



VICの一言

 木工・金工に電子工作が絡んだ細かな細工を要するテーマというのは製作難易度が大変高くなります。
 このLEDフラッシュライトも実用性のみならず形にも拘りを持ったためどんどん作り方が難しくなってしまったテーマのひとつです。
 製作が終了した時に、「もう2度と作りたくない!!」と思ったくらいです。  従ってそれを製作しようなんて考える人がいるので
 さえ驚く中で、実に忠実に再現しているのですから、もうそれはひたすら敬服するしかありません。

 大型収納家具の製作はこのような難易度の高い物に比べたら段違いに容易です。 小さいからといって決して軽く考えないようご
 注意ください。  そういった意味から並河様の技量は並大抵のものではないことが確実です。

 ところでこのフラッシュライトはニッケル水素電池で駆動した時に過放電を防止するため、1本の電池が1Vになった時点で自動遮
 断するようになっています。  但しその状態になるまで明るさが全く変わらず遮断時期が判らないので、20分程前に赤いLEDが
 点灯して電池寿命を知らせてくれます。