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読者の作品 046
 

2009/02/06

東京都東村山市にお住まいの寺内様(D.I.Y. のホームページをお持ちでこちらからアクセスできます。)より寄せられたスピーカーシステムを紹介いたします。 構造的には私が製作した10cm全域型スピーカーを元にしたバスレフシステムになっています。

このスピーカーはスピーカーシステム製作の講習会用に設計したもので、材料は12mm厚シナ合板で3x6サイズの半裁で無駄なく作れることと、水道用の塩ビパイプを使いバスレフポートのチューニングが後からでも可能になるようにした点が特徴になっています。
私が作った物は本体は明るい灰色のペイント仕上げとし台座をメープル色に仕上げ、グリルは濃紺という色の組み合わせでしたが、寺内様は木目を生かそうとしネジを隠すために2mm厚のヒノキ板で覆うという方法を取られています。 特殊な工具を使わずにうまく見せる工夫だと思います。  以下の寺内様のコメントと写真をご覧ください。


ボックスの大きさは先生(Vicを指しているようです。)の作品と同一寸法で天板及び台座は集成材を使用しています。
箱の材種は12mmシナ合板を使用しました。 またユニットはFostex社のFE107Eをつかいました。



製作の上で考慮しました点は近くにDIY店がないため、3x6板の切断は自分で行いました。 先生が記載されています切断精度をあげるため丸鋸用冶具を作製し切断精度を上げました。  アルミ角パイプ貼り付けた簡単なものです。下片の半円は墨線の視認性を確実にするために設けました。

円をくり貫く道具としてジグソと思ったのですが、丸く切る自信が無かったので「自由錐」を使用しました。

吸音材の切断は家内が洋裁で使用している裁ちばさみが良好でした。

今回の一番問題点は木肌を出した塗装をしたい事にありましたのので、先生が施したパテ使用は不可、タボ埋めも考えたのですが、檜の薄い板でネジ穴を隠す手法を取りました。


先生考案のクランプで圧着中このネジ穴を隠す手法で大分悩みました。

考えついた檜薄板を貼り付けた状態です。 台座と天板にトリマで飾り溝をつけました。







マホガニーブラウンと赤ステイン適当に混合した
もので4回塗り、仕上げは水性ウレタンニスを3回塗って完成です。今回は特に念入りに下地を作りましたので、塗装面は左記の様に仕上がりました。


完成後の試聴風景

SPフロント生地は娘の破れたパンストを張りました。 ダクトエルボ(50Φ)カットせず使用しています。 延長パイプは50mmで切断し重なり 部分がありますので実延長は29mmです。 ダクトの共振周波数は約82Hzですかね?

AMPはパナソニックSA-CH750を使用音の出方は心地よいお腹で感じる程度の低音質感、明瞭な中・高音且つ音像位置が明瞭でした。良くも10cmの大きさでココまで聞こえるのには本当に驚きました。
先生 有難うございました。、



VICの一言

自作スピーカーで音楽を楽しむのはえもいわれぬ喜びがあります。 スピーカーの製作は木工作が大半で電気工作みたいな部分は僅かな半田付けしかありませんので、沢山の方に是非ともチャレンジして欲しいテーマです。 それにしても木目が生える仕上げはやはり素敵ですね! 写真で見ただけでもぬくぬくとしてほっとします。

ところで粗毛フェルトを切断するのに裁縫用のハサミ!というのはちょっとどうかと思います。 切れることは良くわかるのですが、粗毛フェルトには刃を痛める物質が混入されておりますので、肝心な洋裁の方でトラブル原因になりそうです。 因みに私は大型のカッターナイフを使っています。