2004/11/19
神奈川県平塚市の山崎様が作られたTQWTです。 折り曲げ回数を増やしてコンパクトに仕上げていますが、うまく共鳴しているようです。 以下に山崎様のコメントをそのまま掲載します。
8cmユニット(FE83E)を使用した小型
SPを作製しようと思いどんな箱にしたら
よいか迷っていたところ、貴殿のHPの
大変興味深いTQWTの記事を見つけま
した。
当初の構想がブックシェルフであった
ため、TQWT2を参考にさせていただき
ちょうどTQWT2をまた半分にり曲げた
構造(4つの短い管を2×2に並べたよ
うなイメージで音道出口は前方)の
20.5×16.5×33サイズのブックシェルフ
タイプTQWT?として試作しました。
板厚15mmのシナ合板使用でカットは
ホームセンターでお願いし、穴空けと
音道部のカット等自分で行ないました。
また一部ネジ併用ですが殆ど接着剤
のみの作製でデザイン上の変化を兼ね
てバッフル板は一部分を2枚重ねにし
ています。
作製直後の試聴では、低音にはかなり
びっくりしましたが不快な音が混じった
共鳴音で細部のニュアンスもかき消さ
れていて長時間聞くには耐えないもの
でした。
平行面の多い構造からして失敗作かと
思って半ば諦めかけましたが吸音材に
よる調整で「こりゃすごい」にかわると
書かれているのを信じ、チューニングを
再度試みることに。
吸音材の位置と量を調整し、ユニットに
もブチルゴム等でダンプ(キャンセルマ
グネット付加)をし、平行面には吸音材
を少量いれ調整を行ない、不快な共鳴
音はかなり減らすことが出来ました。
さらに家にころがっていた小さな球体の
木材(おそらくブナ材)3ケで支持して
みると思いのほか鮮明となり、コストパ
フォーマンスはなかなかのものです。
一ヶ月ほど経ちましたが今はほとんど
メインです。 自作真空管小出力アンプ
(1W+1W)との相性がよく小さな部屋
で小音量で聞く限りかなり満足してい
ます。
以前作製したFE83Eダブルバスレフとの比較では、低音が断然出ています。
(ダブルバスレフはユニットのドライブ能力が要求されるようで、SA/F80AMGに変更しています)
こんな小さなシステムで奥の深い低音とキレイな中高音が聞こえるとは思いませんでした。
このHPにはとても感謝です。
仕上げに関しては、セラックニス2回塗りにしてみましたが、色は良いのですが光沢等イマイチで、もう少し時間をかけて仕上げたいと思っています。
註) 写真上段が製作されたコンパクト
なTQWTのクローズアップ。 中段が設置状態でピアノとの比較でコンパクトさ が判ります。
右の図はちょっと判りにくいかもしれませんが、送られてきた箱の内部構造です。
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