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読者の作品 011
 
2004/06/04

 東京都多摩市にお住まいの寺様が作られた
 ミニタワースピーカーです。
 使用ユニットは私もインテリア志向スピーカーで使った
 FostexFF85Kで箱の材料は12mm厚建築資材
 用でかなり安く押さえられたとあります。

 組み立ては木工ボンドとネジの組み合わせで仕上げ
 にはルーターも使ったとのことですが、面取りの部分
 でしょうか。  塗装は着色ウレタンニスでかなりダー
 クな色調に仕上がっています。

 送っていただいたコメントで是非とも皆さんに参考にし
 ていただきたい部分があります。 それは、

 組み上げて最初に聴いた時 「こりゃなんじゃ??」
 と思われたそうです。

 これはTQWTが持つ独特の癖でまるで風呂場で聴い
 ているような共鳴音に大抵の方はびっくりします。
 そしてその不要の共鳴を吸音材で押さえるのですが、
 やりすぎると死んだ音になってしまいますから、吸音
 材の材質、量、挿入する場所などかなり試してみる必
 要があります。

 寺様はここで熱帯魚水槽の濾過材として使われてい
 るポリエチレンウールとグラスウールを組み合わせて
 スロート部分の調整を、更に折り曲げ部とマウス部分
 に粗毛フェルトを使うことで満足の行く調整が出来た
 そうで、詳しくはこちらを参照ください。

 この吸音材による調整はTQWTを作る際には大なり
 小なり必ず必要で、しかも通常のボックス以上に吸音
 材の効果が大きく出ますので、根気良くやらねばなら
 ない部分です。 それ次第で、
 「こりゃなんじゃ?」「こりゃすごい!」に、間違い
 なく変わります。




右の写真は別項(バスレフトールボーイスピーカー)
紹介している作品とミニタワーのツーショットですが、
実際に聴いているのはこのミニタワーのほうが多いそうで、TQWT独特の魅力(八頭身の隙間無い美人では
ないんですが)
に魅せられているのかもしれません。

また現在製作中のバックロードホーンスピーカーの写
真も送っていただきましたが、写真を見ただけでも大変手の込んでいる労作で、完成したときが楽しみです。(使用ユニットは未定。)



 (写真をクリックで拡大します。)