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読者の作品 010
 
2004/06/04

 東京都多摩市にお住まいの寺様が作られた作品で、
 私が紹介した12cmバスレフタワースピーカー
 参考にされています。
 スピーカーユニットはFostex FF125Kで箱は20mm
 厚の集成材とのことです。 仕上げはウレタンニス3回
 塗りとしかなり鏡面仕上げに近い塗装との説明があり
 ましたが、写真の上のほうにある反射による写りで、
 艶があることがうなずけます。

 聴いている音楽は息子さんの影響?もあり、JAZZ、ロ
 ック、ポップス系が主とのことですが、DVDの再生に活
 躍することも多いようです。

 寺様は長年のオーディオ愛好家であり、その昔学生
 時代にパイオニアの20cmフルレンジにトウィーターを
 追加したものを板厚25mm80リットルバスレフの箱
 に組み込み、DENON(その当時はデンオンです。)
 DL-103カートリッジ(ムービングコイル型の名機中の
 名機ですが今でも現役です。)
との組み合わせで楽し
 んでいたそうです。  その当時はお隣が近くなかった
 ためガンガン鳴せたとのコメントもありました。

 私の場合最初にスピーカーの箱を作ったのは中学生
 時代で今を去ること48年前になりますが、ナショナル
 の6P-W1という16cmフルレンジをりんご箱をばらし
 た板材で作った怪しげなバスレフが最初でした。
 ドライブするアンプも真空管で5Wの出力しかないもの
 でしたが、あの時の衝撃的な感激は、その後格段に
 優れた部材の組み合わせで得られた音よりも遥かに
 高かったように思います。

 ところで寺様は興味深いことに聴く頻度の高いスピー
 カーは別項で紹介しているTQWT2のほうだとおっし
 ゃっています。 まとまりや素直さではバスレフのほう
 がよいと判っているそうですが、もしかするとFF125K
 独特の個性に影響されているのかな?と勝手な想像
 をしています。