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読者の作品 008
 
2004/01/18

 左は叩き彫の山田様が製作されたTQWTです。 
 スピーカーユニットには、口径10cmのフルレンジ、アルテック
 社の205-8Aを使われています。
 12mm厚の針葉樹合板を使ったとありますが、前面の板は1枚
 板でユニット周りだけ外せるようになっていない点が私の設計
 とは異なります。 (音響的には変わりありません。)

 山田様のコメントによると「再生レンジは狭いのだが5分も
 聴いていると、そのことは忘れて音楽を楽しめる。」
という
 ことで仕事場でBGM用に使われているそうです。
 アルテックのスピーカーというとその昔一世を風靡した劇場用
 スピーカーシステムのA7や、超ド級の38cm複合型ユニット
 604-8G、パンケーキの名前で親しまれた755などを思い出し
 ますが、ウェストコーストサウンドの代表でした。

 面白いことに「決してワイドレンジではないけれど十分に音
 楽を楽しましてくれる。」
屈託の無さがアルテックにはあった
 ように思います。 山田様のコメントもその意味で決しておかし
 くないように私は思います。 (真の音楽性?)
 山田様がやられている叩き彫に関してはこちらからお進み下さ
 い。

2004/02/20

その後山田様は更に改良されたTQWTを作られており沢山の写真を送っていただきました。 以下にそれらの様子をお伝えします。

最初に作ったTQWTのチューニング周波数は50Hzでしたが、60Hzで再設計し作ったBOXです。 前作で使ったアルテック205-8Aを移動しています。 箱のサイズは高さは低くなり、奥行きは若干伸びた 750H x 280D x 154Wとなっています。

その結果は低域の豊かさが増して来たと言われています。 一見理屈どおりではないようですが、ユニットの特性により合ったチューニング周波数であると想像され決しておかしくはありません。 また使用している吸音材の量が少ないのも低域の豊かさに繋がっている可能性があります。

アルテック205-A8のクローズアップ。 古い設計のスピーカーにある典型的なルックスですが、古い=音質も古くて良くない。という式は必ずしも当てはまりません。

205-A8の背面。 古い設計ながら随分大きなマグネットが使われています。 EVとあるのはエレクトロボイスのことで、現在はアルテックはエレクトロボイスで扱われています。

こちらはFostexのOEMユニットを入れて使っていたバスレフトールボーイにFostexのフルレンジFX120に置き換えた物です。 取り付け穴が合わなかったためサブバッフルを追加しています。 正に優等生的な音がするそうです。

一方こちらは205-A8が入っていた50HzのTQWTにFE127(旧タイプ)を入れたものですが、こちらも相性が良くなり好結果を得ているそうです。

FX120というとかなりハイグレードのフルレンジでご覧のルックスは往年の名器口径20cmのJBL LE-8T を思い出させる高級感が漂っています。

ユニットが派手なのでグリルを取り付けたとありますが、小さなお子さんがいる家庭では保護のためにも必需品でしょう。

こちらはつぃかしたサブバッフルの様子です。

FX120の背面。 大変巨大なマグネットがついており、見るからに良い音が出そうです。

短期間に改良ということでTQWTを中心にいろいろ手を加えられたようですが、それらの中で一番気に入っているのはというと、アルテックの205-A8を使ったTQWTだそうで、優等生とも言えるFX120ではないそうです。(FX120が悪いというのとは違います。)

いうなればこの辺りは音楽性の領域であり、単なる理屈ではない自作によって初めて味わえる部分です。 そしてそこで採用するTQWTという構造も自作のみによって楽しめ皆さんが気が付かれているように、意外にポテンシャルの高いシステムです。