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切り出したワンバイフォー材を使った部材。 切断には翔265で一部ソーガイド併用と電動ジグソーとし、電動ジグソーでの切断面はカンナと替刃式ヤスリで研磨し寸法出しをしています。
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AとCを50mmのスレンダースレッドネジで締結するとネジはこんな位置に収まります。 AとBも同様です。
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ネジ締結の最初の手順。 8φの木工ドリルで深さ25mmの穴を1箇所辺り2個あけます。 ドリルに巻いたビニールテープは深さを知るためです。
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4枚のA両端にこのように穴があきますが注意としては極力垂直になるようにすることです。
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穴の底の中心には円錐状の窪みがあるので、50mmのスレンダースレッドネジを入れて探り、中心に手回しで捻じ込みます。 鉄工ドリルであけると明瞭な円錐状の窪みが出来ません。
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そうしたら電動ドリルでネジが飛び出さない範囲で尚且つ中心を維持するよう締めこみます。
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この写真には見えませんが、C又はBにAをぴったりと当ててネジを完全に締めこんでしまいます。 これで締結が出来ました。 (木工ボンドは使いません。)
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続いてその穴に木工ボンドを少量垂らしこみます。
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その上で8φのラミン棒を差し込んで玄翁で底当りするまで打ち込みます。(約25mm入る筈)
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左側からのこぎりを当てて掃うようにラミン棒を切断します。 左からとしたのは右利きの場合、こうすることによりノコギリの刃先で怪我をする危険性が減少するためです。
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ラミン棒を切断後はこのようになります。 ラミン棒は僅かに突出していますが後で成形します。 同様に他の穴もラミン棒で埋めてしまいます。
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Aの上部角を電動ジグソーで丸く切断します。
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その後にラミン棒の突出面はカンナで削り落とした後に替刃式ヤスリ(M-20GP)で研磨して側板枠の組立ては完了です。
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次に底板EとFを45mmスレンダースレッドネジ4本で締結します。 木工ボンドは不要です。
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L字型に組み立てたEとFをこのように置き、その上にGを当てて4本の30mmスレンダースレッドネジで締め付けます。(Gの位置は端から120mm内側にずれた所です。)
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Gの反対側下にもう一組のEとFで作ったL型の部材を挟み込み、曲尺を当てて正しく直角に揃うよう調整した上で、ネジで固定します。
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最後に残りのEを中心に挿入して同様にネジで固定します。 これで最下段の台座部分が出来上がりですが、裏から見たのがこの状態です。
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ひっくり返すとこんな具合で、すのこ板のように見えますが上面に見えるネジの頭はFに固定した8本のみです。
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組み上がった台座部分に側板枠を当ててみました。 実は側板枠の接合部には極僅かなガタがあります。 これは材料の反り、加工誤差、組立て誤差をどこかで吸収させるために利用します。 側板枠を木工ボンド併用でがっちりと締結しなかったのはその修正ができるようにと言う意味でした。 後ほど内部に貼る棚板受けの接着でそれらを実行し全くガタのない物に仕上がる予定です。
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幅50mmの棚板受け(K 18枚)を貼り付ける位置を線引きしておきます。
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もうひとつの予備加工はトップの板(H 幅625mm)に補強の板(D)を接着し45mmのネジで固定しておきます。
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ところでMDFの木口にはネジや釘を安易には打てません。 最良の場合でもひびが入って締結力が低下し、最悪の場合
には割れてしまうためです。 次の作業で側板枠をHの木口に圧着保持しないとならないのでそのベストな方法を探る
べく実験をしました。 その結果を次の写真でご覧下さい。
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左上は36mmの隠し釘を打ち込んだ場合です。 太さが1.24mmしかないにも拘わらず僅かなひびが入っています。 上は45mm隠し釘の場合で、太さは1.47mmと僅かに太くなっただけですが、ひびの量は増大しています。 そして左は太さ3.3mm、長さ45mmのスレンダースレッドネジをゆっくりと30mmの深さまで締めこんだ例で、太いにも拘わらず36mm隠し釘と同程度のひびで済んでいます。
この結果では36mm隠し釘が最も安全といえますが、実際に締結に寄与するのは、36 - 5(頭の折る部分) - 19(ワンバイフォーの厚み) = 12mmしか残りません。 その点ではスレンダースレッドネジのほうが遥かに締結力があり、この例では30mm捻じ込んでいますが、もう少しネジこむ量を減らせばひびの量も更に減らせると考えられます。
そこで今回は45mmのスレンダースレッドネジを使うことにしました。(締結に寄与するのは、45 - 19 =26mmです。) |
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次の作業は確認しやすくネジも打ち込みやすいのでご覧のようにテーブルの上に載せてやりました。
側板枠を台座に仮固定します。 使ったネジはスレンダースレッドネジ50mmで黄色矢印の6本です。 木工ボンドは使いません。
その上でAの端上下(赤矢印先)が2枚の側板枠で完全に平行になっていることを確認します。
もし平行にならないようでしたら仮固定をばらして側板枠の下側の角の直角度を調べて修正する必要があります。
その結果OKとなったら更にネジを2本追加して(左下の写真参照)本締めとします。 この場合も木工ボンドは使いません。
尚真上から見ると側板枠は僅かにねじれていることを発見していますが、次の作業で矯正します。
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側板枠は合計で8本の50mmスレンダースレッドネジで台座に固定されています。 木工ボンドは使いません。
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予め組み立てておいたDとHを上部に木工ボンド併用でネジ止めします。 黄色矢印は50mm、赤矢印はMDFに締結するので実験結果の判断で45mmを使いました。
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完成した本体枠。 途中で発見した捩れは矯正されて殆どありません。 上部のDとHだけを木工ボンド併用したのは、MDFに対してネジだけで締結するのは経時変化で割れたり隙間が発生したりする可能性があるからです。 従って木工ボンドが完全硬化するまでは問題を起こしますから、最低でも3時間は寝かせてから次の作業に入る必要があります。
尚上部の補強(D)の挿入効果は絶大で、長手方向の撓みはかなり減少し実用性を損なうことはなくなりました。
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次は落下防止の幅30mmの板の切り出しです。 手間の3本と奥の3本は長さが違っていますが、実は奥の短い方は2本で長い方は4本が正解で、後で切りなおしています。
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棚受け板18枚を切り出しました。 これらの板の幅は正確に50mmでないと棚受けのがたが増大したり棚が出し入れできなくなったりします。
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H、H'、そしてKは何れも9mm合板で作りますが、替刃式ヤスリ(M-20GP)にて木口を丁寧に研磨しておきます。 他の方法で研磨するとシャープな感じが無くなりだれてきたりカマボコ状になります。
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予め線引きした線に沿ってKを木工ボンドで接着し22mm隠し釘で圧着保持しますが、棚板が挿入される隙間には写真のように15mmMDFの端材を差込み僅かな隙間が残ることを確認します。
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18枚の棚板受けを貼り付け終わった状態です。 外観的にはご覧のように横の面がすのこのような見え方になります。 尚Kの端は裏側はAの木口と同一面で、前面は写真のように若干(10mm)引っ込むようになります。
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Lの木口にHとH'を木工ボンドで貼り付け22mm隠し釘で密着保持します。 H'はLより幅が狭いですが?
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H'はLの両端から9mm引っ込めて接着します。 後で棚板を出し入れするときに棚板がAに引っ掛かるようでしたら、矢印の部分を僅かに斜めに削ってやります。
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組み立てた棚板は前面からこのように挿入できます。 こんな加工は面倒なようですがH及びH'は収納物の落下防止のみならず、棚板の撓み防止と棚の出し入れの際棚がAに引っ掛からないようなガイドの役目もする重要な役目を果たします。
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キャスターは設計時より1段小さな物を使いましたが、1個辺り最大荷重20kgなので強度上の問題はありません。 但し上背が56mmから50mmに減少するので、5.5mmの合板を切って高さ調整の下駄としました。
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取り付けは現物合わせですが、矢印先に約2mmの隙間が出るよう固定しています。
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もうひとつの壁も同様で車輪を回しても当らないよう約2mmの隙間を残しています。
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キャスターを取り付けた後の床との隙間は10mmしかありませんので実際にはキャスターは見えません。
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私が拘った部分のひとつ。 棚板のある高さで作業台(右側)と全く同じ高さになる所があります。
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それを利用すると材料を受ける助けになります。 このように材料を切断しても切り落とした材料が落下することはなくなります。
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こんな風に棚板を途中まで引き出せますので、作業中も道具などを取る、置く、いずれも使い勝手がかなり良いです。
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ワゴン型収納棚を作るのに使った道具・工具、材料などを全て載せてみました。 まだかなりゆとりがありますから十分実用になります。 実際にはこの状態でがらがらと押して、玄関横のクローゼットにそのまま入れてしまいます。(左下)
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私は皆さんに紹介するため常に写真撮影をしながら作業を進めるのと、今回は手持ちの材料を使ったため全て自前で切断しましたから、正味で3日掛かりましたが、材料をホームセンターで購入するのであれば切断してもらえますから、その場合には実作業日数は2日以内で作れるでしょう。