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物干し台の製作
2003/06/18

製作構想 (問題点潰しの改造)

 我が家の洗濯物干しは省エネ、経済性を考慮して晴れているときにはベランダの物干し台、雨が降ったら
 ガス乾燥機としていますが、米国生活の際教えられた第三者にこれみよがしに見せない(或いは殆ど目立
 たない)
物干しをするようにしています。 

 現在使っている物干しはアメリカから戻った直後にイレクターを使ってパタパタと半日で作り上げたもので、
 もう14年前のことになりますが、幾つかの問題をかかえたまま今日に至っています。


 第一が物干し台が軽すぎて風で倒れてしまうことで、これは当初からの問題点でした。
 物干し台は矢崎のイレクターで作られており軽いのですが台座を工夫して安定して立つようにしましたが、
 風が吹くととても持ちません。 そこでコンクリートブロックを載せて倒れるのを防止しています。

 第二が事前検討不十分としか言えない部分で、物干し台には竿を3本載せるつもりで設計しましたが、
 ベランダの手前に540mmの空きが出るように考え竿と竿の間隔は170mmとしました。 しかし色々な状
 況下ではこの間隔は不十分でいつのまにか家内は竿3本をべらんだの手すりも利用し、写真と後掲の図のように変更してしまいました。 またこの場合単に手すりに載せたのでは風で竿が移動してしまうためロープで縛り付けており、元々考えた構造とは全く変わっています。

第三番目は物干しに使う様々な道具(大小の洗濯ばさみ、手桶、布団ばさみ、ワイヤーハンガーなどが雑然と置かれている光景です。 雨風で痛む物ではないので構わないといえばそれまでですが、これも何とかしたい所です。

第四は道路側から見て物干しが完全に見えない状態にはなっていないことで、もう少し遮るような工夫が必要です。

 イレクターで製作した場合一度接着してしまうとばらすことは不可能になるので再度作り直すしかなく、そ
 れはもったいないと考え騙し騙し使いながら14年経ちました。 

 その14年の年月でもうそろそろイレクター自身が痛んでいるかな?とあちこち点検したのですが、まだまだ
 現役で使えそうですので、作り直しではない改造も念頭において問題点の全てを解決しようというのが、今
 回のテーマです。  従って純然たる製作解説とは言えませんが、イレクターを使った物干し台を作る上で
 の参考にはなると思います。
 大まかな構想は左の図のようなもので以前の製作時の考え方、その後の変化、そして今回の改造構想と
 なっています。

今や設計や事前の十分な検討が重要だと偉そうなことを言っているこの私が、以前にはこんな検討不十分な物を作っていたわけで恥ずかしい限りですが、まあそれはそうとして価格が高めだなあと感じていたイレクターが、耐久性というファクターを加味すると決して高くないような気がしてきます。  その意味でこの部材を再評価しており、長期間使用することを考えた設計により高めの部材コストでも十分元が取れると思います。 なんと言っても組み上げただけで腐れがなく風雨、直射日光への耐候性が高いというはD.I.Y.にとって有難い材料です。

改造に当たっては物干し関連の用品を収納する箱を新たに作ることが含まれており、この箱が竿受けの一部にもなります。 
従って次の3つの部分を組み合わせることで対応しようとしています。

  ・物干し台
  ・収納ボックス
  ・遮蔽スクリーン



2004/07/02

物干し場の収納の製作

 物干し台改造の様子をお知らせしますと前回の最後に書いたのですが、よく考えると収納ボックスの製作
 が先に必要なことに気が付き、急遽設計開始しました。 出来上がった外観図は左のようなものです。

 材料としてはワンバイフォー(1x4)材のみを使いコストを押さえることにしました。 ワンバイフォー材は
 腐れなどに対する抵抗力が余りありませんが、先日プランターボックスを作った際に使用した屋外用塗料
 がなかなか良さそうなので、それで仕上げることにします。 
 2回塗りし十分に染み込ませれば多分2-3年は全く問題なく使えるはずです。 

 扉を外した状態での各部の構造と寸法は左の図をクリックして下さい。 赤字の部材記号は後ほど紹介す
 る部材寸法図や板取図に対応します。 
 屋根G 11枚)も当然のことながらワンバイフォーで葺くわけで、雨漏りの防止策を考えねばなりません
 が、収納するものは水に濡れても問題ないものが殆どですので、先日のポストのようながちがちの水漏れ
 対策は不要と構造を決定しました。

 具体的には葺いた後の繋ぎ目の部分をシリコーンコーキング剤で埋めてしまおうと考えています。
 壁部分はワンバイフォーの横貼りですが、継ぎ目の処理は特に考えません。

 強いて構造的に配慮したのは内部の床を接地部分から出来るだけはなそうとしたことで、現在の所約
 19cm上にあります。  このまま地面の上に置いても地面から上昇してくる湿気にやられる可能性も少な
 いでしょうから、園芸用の収納庫として使うことも可能だと思います。

同じ物を作ってみようという方は、部材寸法図板取図により、材料を切断してください。 ワンバイフォー材を何と29枚も使う計算になっており\5,000.-を越えてしまいますが、数回板取りと設計の作業をやり直した結果でこれ以上改善できないとなったものとなっています。  従ってこの寸法をいじったり或いは構造を変更して作るのはご自由ですが、ちょっと変えただけでも必要となるワンバイフォー材はドンと増えてしまいますので、ご注意ください。

さて組み立ての様子は例によって以下の写真でご覧下さい。 設計そのものはかなり時間と神経を使いましたが、切断が済んでしまえば組み立てはネジだけですからたんたんと進みますので、初心者でも十分取り組める内容です。

切断が済んだ全材料ですが、今回はホームセンターで板取図どおり切断してもらいました。

に一番下のをネジ止めします。 ネジは35mmスレンダースレッドネジで位置はの先端から89mm(ワンバイフォー材の板幅)で直角に固定するよう曲尺で十分チェックします。 一番下のだけ点線部分で切断しないといけないことが後で判ったのですが、後述します。

反対側のC'へはB19mm(ワンバイフォー材の板厚分)引っ込むようにネジ止めします。

全てのBC'にネジ止めし終わった状態です。

三角形のB'の最上部にネジ止めしますが、21mm突出するようにします。

B'C'側はB'の斜めの木口からBにネジを1本打ち込みます。 この後上にはみ出たC'B'の斜めの線に沿って切断します。

組み上がった左右の側板で、これはネジ打ちした反対側というか表側から見た所で、35mmのネジを使ったため表側からはネジが見えません。

前述の間違いを発見し最下部のBを外して19mm短くし再固定しました。 部材寸法図は変更していませんので、B 2枚だけは450mmあるものを431mmに切断しておき最下部に使ってください。

側板の前面にAEを固定します。 Aは先ほど19mm短くした部分に落とし込みます。 Eの位置は次の写真をご覧下さい。

Eの両端は左右のの表面と面一になるようネジ止めします。

次にそっと反対に返して最下部のAをネジ止めします。 高さは最下部のBと同一です。AC'の段差部分に落とし込みになります。)

そうしたら立ててF(矢印部分)Aの面より19mm下に固定します。

そのFに底板D 9枚を落とし込んでネジ止めします。 Dの間隔は2-3mmの隙間が出るよう目分量で調節します。

残りのAをネジ止めして背面の部分が出来上がります。

中段の棚を作るためのFを固定します。 手前側のF70mmのスレンダースレッドネジを2本ずつを貫通して左右から固定しました。

そのFの上にB 9枚を敷き詰めてネジ止めします。 このB2-3mmの隙間が空くように調整します。

 屋根板G 11枚をネジ止めして本体の組み立ては終了です。 以上の作業は難しい所は全くありません。 正確に切断し
 てあればゆっくりやっても2-3時間で終了すると思います。


一言お断りしておきますが、上下2段の棚板の部分には2-3mmの隙間が出来ますが、これは間違いではなく換気を考えて意識的に作った隙間です。 熱や湿気に晒される屋外使用ですので、防水対策もさることながら、換気にも十分意を払わなければなりません。




2004/07/09

扉の組み立てと塗装

本題に入る前に補足説明をしておきます。 板取図では長さ900mmEを2枚取るようになっていますが、まだ1枚しか使っていません。 残り1枚は補強として必要になると予想しているのですが、物干し竿を引掛ける後の工程で使用します。 またCC'、以外にFHも長さについては現物合わせとするため、長いままにしておき組み立てた後で切断という風に変更しています。(部材寸法図、板取図は変更してあります。)

さて今週の作業ですが扉となる板Iを9枚ずつHの上に並べてネジ止めしますが、IHの端から10mm飛び出すように並べています。 またI同士の間に換気のための隙間が3mmできるようにしてあります。(隙間無しですとHの寸法は設計どおりですが、隙間を作ったためHの最終的な長さは約24mm長くなっています。 これは好みで隙間無しで作っても構いません。)

長いまま(1820mm)Hに2つの扉を作ってしまうわけですが、この方が作業効率はよいと思われます。 飛び出たHの部分を切断すれば扉は出来上がりで、一応本体に合わせて確認しておきます。(扉幅を449mmとしているので、真中に2mm前後の隙間が出来るはずです。)

次にステンレス蝶番を取り付けますが、蝶番の背押しのくびれの部分の線と扉の端が一致するよう正確にネジ止めします。(さもないと扉が曲がって取り付いたり、2枚の扉がぶつかったり或いは真中の隙間が増大することになります。)

扉のロック機構についてはたまたまジャンクボックスの中に2連のスプリングキャッチを見つけたのでこれを使うことにしました。 キャッチ本体はプラスチックで耐候性上問題はないのですがスプリングは錆易いのでどうかなという気がしないではありませんが、購入したまま使わないでいたものですので試して見ることにしています。

取っ手はワンバイフォー材の端材を30 x 100mmに切断し裏から50mmのネジで友締めにした簡単なものですが、十分機能を発揮します。

塗装は現在テスト中の和新ペイント製水性屋外塗料の「ガーデンエコカラー」で、ライトオーク色を使いました。 この塗料にはヒノキから取り出したエッセンスが入っており、屋内で締め切った場所で作業しても臭いで酔うようなことはありません。 これを2回塗りしましたが、塗り面積が結構大きいにもかかわらず、水性塗料の早い乾燥時間のおかげで、半日で終了しています。 

これが乾燥後ベランダに据え付けて物干し竿の固定に関する実験までを済ませていますがその様子は以下の写真をご覧ください。

ワンバイフォー材を縦方向に割ったHIを9枚ずつ並べてネジ止めし扉を2つ作りました。

これは表側から見た所でIHから10mm出っ張って固定されています。

組み上がった扉を本体に当てて確認している所です。

交番の取り付けは背押しのくびれによる線の部分(赤線)が、扉と本体の端に一致するよう慎重に固定します。

ジャンク箱に購入したまま使わずにいた2連スプリングキャッチがあったので、それを中段棚下に取り付けました。

蝶番、キャッチ、そして取っ手が付いた扉、実際の使用では90度以上開くことはありませんが、この取り付け方だと200度位まで開きます。

塗装前の全景です。 底板、棚板、そして扉には3mmの隙間が空いていますから、換気は十分に取れると思います。

いよいよ塗装開始。 ニス塗りと違いデリカシーよりも木材保護が目的の塗装ですからあまり神経は使いません。

季節柄雨にやられるのが怖いため屋内でやっていますが、ヒノキの香りでアロマテラピー効果ありとの歌い文句?

 計算上の2回塗り面積が畳10枚分とたっぷりありましたが、水性塗料は乾燥が速いので2回目の塗装が連続して可能で
 すので6時間で終了しています。

ベランダの予定していた場所に据え付けました。 竿が収納庫に載っていますがこれは仮です。

改造計画どおりに物干し竿を配置してみました。

これは収納庫側から見たところで、竿をロープで固定する必要はなく、倒れ防止のブロックも取り除きました。

そのからくりは左手前に見えるイレクターのある部品の採用で、現在1個だけですがテスト中でこれに変更の予定です。 右上は従来の竿受けです。

イレクターを使った物干し台本体は作り直しではなく改造の方向で見込みが出てきました。 イレクター用に沢山用意されている部品の中で物干し竿をくわえ込むようにがっちりと固定できそうな部品を発見したためです。

但し竿の直径は30mmありイレクターのパイプの直径28mmより太いのでかなり無理が掛かり割れてしまう可能性もあり簡単な実験をしています。 イレクターのプラスチックはABS樹脂らしいので多分大丈夫だと思いますが、これが使えると問題が一挙に片付きしかも余計な費用が掛かりません。



2004/07/16

イレクターによる物干し台詳細

イレクターについて簡単に触れておきます。 イレクターは鉄パイプの外側をABS樹脂系パイプで覆った直径28mmのものですが、多数のジョイント部品を使って実に様々なものを製作可能です。 何が作れるかといったらそれは作者のアイデア次第、ユニットの形・構造は異なるものの子供に人気のレゴみたいな物です。(イレクターに関する詳しい情報は、矢崎化工(株)のホームページにてご覧ください。)

そのイレクターで物干し台を作ったのは今から丁度14前のことで、19007月に家族揃ってアメリカから帰国したときに必要に迫られてパタパタと作ったのを覚えています。

 今回もうそろそろ寿命だろうと勝手に決め付けて計画していたのですが、竿受けを改良するため竿受け
 部品J-129を外してかなりの力を入れて握ったところポロリと割れました。 これは強烈な直射日光や
 大きな寒暖の差という屋外の厳しい環境でプラスチックが老化していることを示しています。 しかし私が
 想定していた老化よりも遥かに低かったことも事実です。

 というのは、このJ-129をパイプから外すにはプラスチックをかなり開くような力を加えなければならないの
 ですが、その為に割れるようなことはなかったからです。 主材のパイプにいたっては芯に鉄パイプが入っていますから更に丈夫といえます。 こんなところからまだまだ使えそうなのでもったいないなあ?との判断で改良に留めた判断となったわけです。  私の勝手な推測では20年は問題なく使えるのではないかと思います。

以上は14年の使用実績があって初めて言える実感であり、無機質な質感に好みの問題は残るもののリーズナブルな販売価格を考えるとエクステリア全般でのD.I.Y.において、「実用性が高く超寿命のために結果としてCPも大変良い部材」と再評価しています。

ということで改造という道を選んだためリアルタイム製作記とは参りませんが、皆さんに参考になりそうな情報は極力入れることにします。
先ずサイズですが、今考えると実に合理的なサイズになっておりベランダに置く物干し台としては最高だと考えています。 その一番大きな理由は高さであり、全高1110mmでベランダの手すりよりほんの少し高く、地面からは最上端は見えません。 そして家内によるとシーツなどを干すときに床にシーツが触れないぎりぎりの高さだとのことです。

 最もそんなことを意識して作ったわけではなく偶然の結果にしか過ぎません。 左の図をクリックすると
 寸法図がご覧いただけますが、1台の物干し台は、定尺の1000mmのパイプを2本、500mmのパイプを
 4本とジョイント部材として、J-12B 2個、J-118A 4個、J-110A 4個、J-5 2個で構成されている極めて
 単純な物です。 図には示しておりませんが、物干し竿受けとしてJ-129 3個をパチンと嵌め込んで使っ
 ていました。 (ここで使ったジョイント部材の図面は最後にまとめて掲載してあります。)

 冒頭でお話したようにこの物干し台の唯一の欠点は自重が軽すぎて風で倒れてしまうことで、家内は
 コンクリートブロックで押さえた上に、ロープで竿を縛り付けて対処しておりました。
 今回物干し竿受けJ-129)J-13Bに変更し物干し竿を半固定してしまったことと、J-46で竿の一端を
 受けてそのJ-46を収納庫にネジ止めすることにより、風が吹いても倒れないようにとの工夫をしたわけで、この2週間の間に結構風の強い日がありましたが、実験結果は極めてうまくいっているようです。

但しJ-13Bに物干し竿を嵌め込んで半固定するというアイデアは、竿の太さがイレクターパイプの太さ28mmより2mm太いのでかなりきつく嵌まり込みますが、そのJ-13B自身が壊れないというメーカー保証はどこにもありませんので、ユーザーのリスクでやることになります。

と言ってもこのJ-13Bは1個\68.-が買値でしたから全てを入れ替えても(6個) \500.-以下であり、無理が掛かっているとはいえ少なくとも10年は持つでしょうから、大きな負担やリスクがあるわけでは決してありません。

というのが物干し台の詳細ですが、現物の最終的な状況は次の写真をご覧ください。

フリー竿受けのJ-129からJ-13B 3個に変更し、勝手に竿が移動しない半固定竿受けとした様子です。

直径30mmの竿を28mmで設計した受けに嵌め込むので若干無理はありますが、簡単に壊れてしまうことはないと思います。

こちらは収納庫の屋根に固定したJ-46で、これのお陰で物干し台の長手方向の倒れにくさは大幅に改善されました。

軽量なイレクター製でありながら脚の接地面積574 x 508mm)が大きいことと、半固定竿受けの構造で、以前コンクリートブロックで押さえていたのを取り除くことが出来ました。

倒れ防止の為にコンクリートで作った物干し台座や、使用時に水を入れて使う台座などが市販されていますが、2脚で\5,000.-程度の出費になってしまいます。 ほぼ同じ費用で収納庫を作り、竿の半固定で解決した今回の方法は合理的な解決策の回答のひとつだと考えています。 これで取り敢えず物干し台の改善したいところは完了しましたので、一呼吸置いてから目隠しの工夫に進みたいと考えています。

補足: 使用したジョイント部材の図面

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