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園芸用収納庫
2003/08/20

園芸用収納庫

花や植木などを手入れする場合にはそれなりの様々な道具が必要になりそれらを収納する場所が必要になります。 我が家では庭の反対側に物置(うなぎの寝床の物置)があるためそれらの物の出し入れが面倒でした。 また鉢の植え替え作業をする場所や植木鉢そのものを飾りたい場合も出てくるでしょう。

 そこで園芸用収納庫を作ることにしました。 左が取り敢えず描いた構想図ですが、あれっこれはどこか
 で見たぞ!と思うかもしれません。 そうベランダに作った物干し関連の収納庫の構造に大変よく似てい
 ます。 それもそのはずで、中に収納するものは多少水にぬれても差し支えないという点で共通点が多
 いため、構造的に大変合理的だと考えているこれと同じ考え方で描いています。

 違いは天板部分というか屋根部分は作業をしたり植木鉢を置くために平らにしたことと、その上に植木鉢
 を更に置けるような棚を付けた点にあります。

 上で構造が合理的と表現したのは、使用する材料が格安のワンバイフォー材を使えることと、箱構造で柱などでスペースを食われないので、内容積が十分に取れる点にあります。 

物干し用の収納庫を作った際、この構造は色々と応用できますよ!と申し上げた点はこんなところにあります。

 但し扉を取り付ける面の開口部分が大きい場合には、中の棚や上に重量物が乗る場合に、強度不足と
 なって左右に撓みやすくなりますので、気をつけなければなりません。

 一般家屋の構造は軸組み工法といわれる長い間日本の建築で使われてきた方法と、欧米から入ってき
 たツーバイーフォー工法の2種類が使われており、そのどちらが良いかは別として今回作るような箱型構
 造はツーバイフォーに大変良く似ています。
 ツーバイフォー工法で窓を作る場合、その位置と大きさにかなりの制限が出てきますが、これは窓のよう
 な開口部分が大きいと撓み強度が低下してしまうことによります。

箱型構造でも同じで開口部分が全くなければ極めて撓みの少ないものを作れますが、それでは収納することが出来ませんから、開口部分を作らねばなりませんが、一面が完全にあいたような図の一番左のような場合、上の面や中に棚を作って重量物を載せたりすると矢印方向に撓みが発生し、ひどい場合には壊れてしまいます。

今回作るものは上板を作業台として使ったり、上に植木鉢を飾るなど物干し用の収納庫よりも撓みが増加する可能性が高いので、撓み防止の補強をすることにします。  基本的には図のように上下か左右に板を追加すれば良く、今回は中央の構造を考えることにしています。

組み立てはスレンダースレッドネジで締め付けてゆくだけであり、難しいところは全くありません。  ホームセンターで材料を購入する際に切断も頼んでしまえば、残る組み立ては半日で十分終了すると思います。 塗装は木材保護のために絶対に必要ですが、屋外用のステイン系塗料で気楽に塗ればよいかと思います。



2004/08/27

若干の設計変更

 その後板取り検討に入ったところで、板取り効率を上げることと強度を増加させ
 た方がよさそうな部分が出てきましたので、詳細は省きますが、若干の変更を
 加えました。 左の図がそれによる寸法図で、右の図は扉を外した時の図面と
 構造が判リ易いようにと描いた側面の断面図です。
 図中黄色い部分は背面の板を表し、緑色の部分は切断面を表しています。
 また赤字のアルファベットは各部材ナンバーで、後述する部材寸法図や板取り
 図に対応しています。



使用部材は既にお知らせしたとおりワンバイフォー材で、標準の幅を89mm、厚さ19mm、長さ1820mmのものを27本使うという見積もりです。 ワンバイフォー材の売価は1本辺り\200.-前後ですから、材木の総費用は\5,400.-前後ということになり大きさの割には廉価に作れます。

 部材寸法図は左図ですが、EE'FJIを除きワンバイフォー材の幅そのままを使います。
 所定の長さに切断後二次加工を必要とするのはGで1箇所だけジグソーで丸めるように考えています。
 従って量は別として加工そのものは決して難しくはありません。

 板取り図は右図で、これを見せて購入するホームセンターに切断を依頼してしま
 っても良いと思います。 それを考えてパネルソーの切り幅が3mmまでは問題
 ないよう板取りを考えてあります。 縦に切断する部材も切り幅3mmを見越しているので、手引きノコギリで切断した場合には、切断後の板幅は約1mm広くなりますが、問題ありません。
尚板取り図中棚受けと記載してある部分は、中段の棚を受けるために現物合わせで最終切断しますので、切り残しとして取って置いてください。 全体的に無駄が非常に少ない板取りとなっています。

さて一挙に製作の様子を紹介と行きたいところだったのですが、この作品は屋外で組み立て1日で組み上げ塗装も済ませることを考えていたものの(組みあがると一人では持ち上げられない重量になるため)、ここのところの雨にたたられたことと平行して製作を進めたスピーカーとの作業時間の振り分けがうkまく行かず、製作開始できませんでした。



2004/09/03

製作詳細

折から台風16号が九州に上陸しそうな気配とその後東にずれながら北上の予報で、雨が降り続いています。  更に18号も後を追いかけるように接近しそうな気配にあります。 どう考えても丸1日雨が降らない日は暫くはなさそうなので、私が一人で持ち上げられるところまでは屋内で組み立ててしまうことにしました。

以下にお見せする作業は3時間ほどで終了しましたが、最悪の天候は写真撮影でも最悪でカラーバランスは電灯光と曇天の自然光がごちゃごちゃになり、補正不能の状態ですので変な発色についてはご容赦願いたいと思います。

所定の寸法に切断したワンバイフォー材を床の上に並べました。 量が沢山あって大変そうですが、ネジ止めだけで淡々と作業は進みます。

側板の組み立ては内側からネジ止めですが、固定されるB'AA'に対し19mmオフセット、BA'側だけ19mmオフセットされます。

これは右側の側板の手前側上の角で、AB'を裏側から2本のネジで固定したところです。 B'は19mm(板厚分)後ろにずらして固定します。 尚ここの直角出しは大変重要で、全体に影響を及ぼします。

B7枚とB'を隙間なく並べオフセット量を確認しながら全てネジ止めしました。 大変判りにくい写真で恐縮ですが、右側側版が完成したところです。

左側の側板も同様に組み立てました。

棚板を組み立てます。 E'FB'9枚を隙間なく並べネジ止めして、その上からEをネジ止めします。

ネジ止めが終わった棚板。 私は長いままのEE'Fで組み立てこの後それらを切断しました。

側板の内側に棚板受けの細い棒を現物合わせで固定しました。 この場合高さを3段に替えられるようにしてあります。

扉の組み立て。 1820mmの長さのままのIHを両側が19mmずつ飛び出るように固定しました。 HIがなす直角出しも大変重要です。 この後余分なIを切断しました。

前面に固定されるD 2枚、上面A' に挟まれるD 1枚を両側板からネジ止めしました。 前面のD2枚はオフセットされた窪みに嵌まり込みます。  棚板は先ほど固定した受け棒に載せてあるだけです。

2枚を立てかけたところです。 これ以上組み立てると渡し一人では安全に運べなくなりますので後の作業は天候の回復を待つしかありませんが、外は更に雨脚が強くなっています。 残りの部分の組み立ては1時間もあれば終わるのですが!


1日待てば天候は回復するだろうと思っていたのがおお外れ! 台風16号は予報以上に移動速度が遅く通過して影響が出なくなるのは8月31日の午後になりそうです。 正にブルシット!(直訳は牛の糞!で意訳はこんちくしょう!)

私はあまり気が長い方ではありませんから一人で運べなくなるのは承知の上で家の中で組み立てを完成することにしました。 そして塗装だけは屋外ですることにしますが、(使用予定の油性塗料は溶剤と防腐剤の臭いが強烈で、とても屋内では作業できません。) 乾燥が大変遅く塗装後丸24時間は雨に濡れてはまずいので、当分棚上げになる可能性が濃厚ですが、取り敢えず今週は組み立て終了までをお伝えします。

D1枚をA'の間に挟んでネジ止めします。

前方斜めから見たところ。 更にB'を固定します。 前側は前のDからB'にネジを打ち、後側はB'の下から後のDにネジ打ちです。

後側を見上げたところ。 B'Dに固定されているところがお判りでしょう。 これで天板の撓み防止の補強は終了です。

次にA'のトップの後面に沿ってDを挟んでネジ止めします。

A'の手前内側にGをネジ止めします。 このGは内側からもネジを打っておきます。

次にFを挟みネジ止めした後Jを挟んでねじ止めです。 これで上段の棚の撓み防止の補強が終わりです。

一番下の前後のD内側にFをネジ止めした上で、B' 9枚を落とし込みネジ止めしました。

前面が床面に接するよう倒し、残るD8枚をネジ止めします。 これで横方向の撓み(揺れ)はなくなります。

作業面トップと上の棚にCを固定して組み立て終了です。 もう一人で運ぶと床をこすって傷つけてしまう重量になりました。 邪魔にならないよう部屋の隅に寄せて、24時間内に絶対に雨が降らない日を待って外で塗装に入ります。

自慢にもなりませんが組み立てが終了して、各部材の設計寸法に全く間違いがないことが確認できました。 寸法違いで修正を必要としたところは1箇所もありませんでした。  但しワンバイフォーの元々の寸法が、89mm x 19mmからずれていると、大きな問題が起きてしまいます。 これはホームセンターによって仕入れ先が変わりますから十分ありうることで、この点だけはお気をつけ下さい。



2004/09/10

塗装と据付

連続した台風による雨降りの日が多い中で、今日は大丈夫だろうという日がたまたまあったので、塗装に入りました。
本体は運びにくいのと使う塗料の刺激臭が強いので屋外の設置場所の近くで、棚板と扉は別な塗料で白っぽく仕上ることにしたため屋内で作業に入っています。

ニス塗り作業と違いデリカシーは殆ど存在しませんから、とんとん拍子に進んでいますが、油性の防腐剤入りステイン系屋外塗料は一般に乾燥がかなり遅く(手に付かなくなるまで6時間は掛かる。 完全乾燥には1週間を見ないといけない。)、少なくとも24時間は雨が当らないようにしないとなりません。

水性の塗料であれば1時間もしないうちに完全に乾いてしまいますが、耐久性が悪くせいぜい1年しか持ちません。  今回使ったのは和新ペイントのガードラック(オーク色)とサンデーペイントのエコウッド(白)で、後者は可変棚と扉の横板部分に使っています。

翌日18時間後には台風が通過するという予報で、にわか雨が降る中をかいくぐりながら残りの塗装を済まし予定の場所に設置し養生シートを被せて完全乾燥まで雨が当らないようにしました。  台風18号が接近するのですが、その後19号も近づいています。 ほんに今年は台風が多い年です。

特に難しいところはありませんので以下の写真でそれらの経過をご覧ください。

設置場所の近くに移動しいよいよ塗装。 どんよりとしているが雨は絶対降らないだろう!との私の予報でスタート。

1回目が終了後にはなんと日も射してきた。 この調子なら問題なし。 本体前面は和新ペイントガードラック(ライトオーク)を塗装。 他社のものより木目の映え方が実に良くて気持ちいい!

奥内で塗装した扉と可変棚。 サンデーペイントエコウッド(白)だが、ライトオーク色とのツートンカラーに仕上げようという魂胆である。

扉を4枚のステンレス蝶番で固定。 台風が接近しつつあるので余り考えずに高さを適当に取り付けたが?

唯一塗り残していた底の裏側を塗り、脚の先にもたっぷり塗料を沁み込ませてやった。

収納庫の置き場作り。 4個のコンクリートブロックを並べただけの簡単なものだ。

家内の手を借りて所定の位置に移動した。 これで完了だが扉の位置は引く過ぎる。 修正したいところだが雨がぽつぽつ降ってきたのでやめた。

養生シートを引っ張り出して被せ紐で固定し、台風が今夜通過するので続きは翌日に持ち越し。

翌朝台風一過とあって晴れ。 扉の位置を上にずらし、一部を2度目の塗装或いは3度目の塗装を施し完成。

早速収納部分に雑多のものを詰め込み、作業台と最上段の棚に植木鉢を飾ってみた。 もちろん強度は十二分で扉の位置がずっと良くなった。 塗り回数の違いによる微妙なトーンの違いがなかなか良い?! 雨にたたられなければもっと簡単に終了したはずなのだが? とは言え次の台風も接近中だ!


台風と競争しながらとにもかくにも一応完成しました。 正直なところちょっと大きすぎたかな?とも思いますが、設置場所の周りにあった猥雑なものはこの中に収めて周りはすっきりとした感じになりました。

----- 完 -----
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