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フローリング用ニスの応用
2008/02/01

 mini-Shopで取り扱っている塗料は何れも私が使って確認した優
 良品ばかりですが、その中に水性フローリング用ニスという物があ
 ります。

 その名の通りフローリング(床材)用に求められる大変高性能な塗
 料ですが、実はその特性を生かした有効な使用法があります。

 最近この水性フローリング用ニスに中光沢が追加され更に利用価
 値が出てきましたので、ここで改めてその有用性についてご紹介し
 たいと思います。

 この水性フローリングニスは現在では一般の家庭用塗料として販
 売されていますが、その原点を辿ると業務用塗料「アクレックス
 No.3500 フロア」
にさかのぼります。
 この塗料は水性ウレタン系塗料で床用ですが、体育館、スポーツ
 ジム、武道館の床を塗装する目的で開発されています。
 こういった床用では一般家庭の床よりも塗料に対する要求は極めて
 厳しくなります。  それらの床で共通していることはゴム底の運動靴で強く擦られる機会が多く、耐磨耗性を高く求められるからです。  この床用塗料の補修用塗料も同時に必要になりこちらは「アクレックス No.3510 コーティングフロア」として開発されました。 「アクレックス No.3500 フロア」の補修用ですから勿論ウレタン系の塗料です。  そしてこの塗料と水性フローリングニスは全く同じ物で家庭用塗料として販売されています。
原点である「アクレックス No.3500 フロア」が何故家庭用塗料にないのかは、D.I.Y.で床の塗装を白木の状態からすることは先ず考えられない!という理由にあります。

以上が水性フローリングニスの生い立ちですが、一般の家庭用塗料にはない重要なポイントがあります。 それらは、

  ・ 国土交通省、文部科学省、厚生労働省、東京都環境局が定めた体育館を始めとする床用塗料に求める基準や食品衛生法
    に適合している。 (業務用塗料として公官庁、学校などで多くの実績を有する所以です。)
  ・ ホルムアルデヒドを始め環境や人体に影響のある物質を全く含んでいない。
  ・ 極めて広範囲の塗装面(油性・水性・ペイント・ニスなどを問わない)に対する密着性を有する。
  ・ 水性塗料に共通した早い乾燥により作業性が良い。


などが上げられます。  これらから一般家庭の床の再塗装にはもってこいですが、その他全ての家具の再塗装にも極めて有効です。 と言うのは、家具等に使用されている塗料が何であるかを特定するのは、業務用の実に多彩で高性能な塗料が使われている可能性が高く困難であるからです。 そうなると上塗りしても上手く密着するのかどうかはやってみないと判りません。

よく水性塗料の上に油性塗料を塗るのがOKかどうか? またその反対はどうか?などの論議がありますが、塗料が上手く密着するしないの問題は大変複雑でそう単純には物語れません。

その点で極めて広範な塗料に対して密着性が高いことが生きてきます。  更に家具以外で例えば幼児が使うオモチャなどの上塗りでは、密着するかどうか以外に安全性の問題も重要ですが、上記のように食品衛生法に適合していますからこの点でも安心して使えます。

具体的に上塗りする場合には塗装面の汚れ、油分を完全に拭い去った上で刷毛塗り或いはローラ刷毛塗り(床の場合など。)にて行います。 元の塗装面がペイントであっても透明なフローリング用ニスでの上塗りは有効です。 表面の汚れが洗浄程度では落ちない場合には、#240-#400のペーパーで地肌が出ないように表面を極薄く研磨してやります。 この時に艶がなくなりますが、水性フローリングニスが艶を取り戻してくれます。 また艶を抑えたいのであれば中光沢の水性フローリングニスを使えば良いでしょう。

ただ一点だけタブーなのはスプレーガンを使っての塗装です。 水性系の塗料は乾燥が速いために塗装面に塗料の細かな粒が付着する前に乾燥硬化してしまい上手く塗装できないからです。 従って刷毛塗りかローラ刷毛塗り専用と考えねばなりません。  もっとも一般家庭でスプレーガンをお持ちの方は非常に少ないでしょうし(私も持っていません!)、仮にあっても塗装しない部分の養生が大変なことになりますから、この点は欠点とはならないでしょう。

 ということで、「フローリング用ニス」という名称からフローリング・床専用と受け止める
 のではなく、むしろ一般の塗料よりも広範囲に上塗り用(再塗装用)として使えることがお
 判り頂けると思います。

 ところでそれだけ高性能であるなら塗り替えではなく、生地の状態から使えないの?
 という疑問を私は持ちました。  メーカーにこの点を尋ねたところ、補修用、上塗り用で
 あり生地に塗装することは余りお奨めできません!とのことでしたが、「プリンター置き台」
 の白木部分の塗装で試してみました。

 塗装したのは2005年の7月末ですから約2年半前のことです。 2回塗りしたその時点で
 の感想は、塗膜の厚みを稼げない!というものでしたが、それ以外に特別な問題はなく
 擦れに対する丈夫さ!、油性ニスにありがちな黄変が殆ど見られない!が現在の評価で
 す。  塗膜の厚みを稼げない!、という点はメーカーがお奨めしない!と言っていたの
 に符合しますが、塗膜自身はすこぶる丈夫ですから、意識して塗膜を薄くしたいのであれ
 ば逆手に取ったの使い方にります。

 私はフローリング用ニスに関してその多用途に使える観点から、常に手元に欲しい塗料と
 して評価していますが、艶を抑えたいのであれば今回販売開始した中光沢の選択で更に
 使用範囲が広がります。  是非とも水性フローリング用ニスをお試しください。

註) 既に他の塗料で仕上げた上に水性フローリングニスでオーバーコートしよう!という使い方がありますが、この場合密着性が
   悪いことがあり得ます。(プロの職人さんの言葉を借りると、油分があって載りが悪い!などと言います。)
   塗装後数年たち表面が如何にも油が抜けてきた状態でのオーバーコートのほうが十分な密着性が得られ理想的ですが、他
   の塗料の塗装直後でも塗装面を#240-#400のペーパーで研磨し表面がミクロ的に粗びた状態にすると密着性が改善される
   可能性があります。  


ここで紹介した水性フローリングニスこちらからmini-Shopにてお求めいただけます。



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