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地震対策金具 感震くんII
2007/04/13

 また大きな地震が発生しておりますが皆さんは地震対策をどのように講じられて
 おりますでしょうか? VIC's D.I.Y.が取り上げるテーマには家屋の構造部分に
 手を加えるようなものは取り上げておりませんから、地震対策とはいっても家具の
 転倒防止とか、扉の中の物が地震により落下して生じる被害を抑える!というよう
 なテーマが地震対策としての提案になりますが、後者に属する目的で改良されて
 且つ大幅にコストダウンされた部材をmini-Shopで販売開始いたしましたので、
 ご紹介いたします。

 それは「感震くんII」という名称で実は同じ目的の金具「感震くん」という商品
 をこれまで販売してきましたが、モデルチェンジされて「感震くんII」となったという
 わけです。 どこが変わったか? というとロック本体が薄くなり受けも短くなって
 コンパクトになったこと、ロック解除機構が改善されていること、そして価格が大幅
 に下がったことなどが挙げられます。 (次はそれらの比較一覧です。)

モデルチェンジにより変更になった点
項目 感震くん 感震くんII
最大占有スペース 50mm(幅)x 68mm(奥行き)x 42mm(高さ) 53mm(幅)x 60mm(奥行き)x 30mm(高さ)
ロック解除の方法 開いた扉を一度バタンと強く閉めてやると開く時にロックピンを定位置に戻す。 開いた扉を閉めるだけでロックピンは定位置に戻る。(強く扉を閉める必要無し。)
やや黒っぽいベイジ色 明るいアイボリー色
販売価格 \567.-/セット(取付けネジ含まず。) \460.-/セット(取付けネジ含まず。)

外観的な違いはこんな感じです。
底から見たロック本体。 左が旧型、右が新型で、厚みが減少しています。 また扇形の磁気吸着板がなくなりました。

上から見たところ。 新型では不透明プラスチックで密封され中のスチールボールは見えません。

こちらはロックピンを受ける部分を上から見たところですが、手前の新型では全長が短くなっています。

どちらにもマグネット板が斜めに仕込まれていますが、旧型と新型では飛び出す方向が全く反対になっています。

旧型感震くんの取り付け方や動作の詳細はこちらで解説しており、似たような方法で使うことが可能ですが、変更点をひととおり調べましたので以下に解説いたします。  (メーカーの技術資料はこちらです。)

1.地震感知のメカニズム
  感震くんの揺れを感知する方法は2個のスチールボールの転がりによるものでした。 この構造は感震くんIIにおいても同じで
  す。  但しロック本体は不透明のプラスチックで完全に密封されておりボールが転がっていることは音で確認できますが、
  2個使っているかどうかまでは判りません。 私の想像ですが本体の高さがかなり低くなっていますのでスチールボールは1個
  に減っている可能性はありますが、簡単な作動テストではこれが感知能力に影響はしていないように思われます。

2.ロック解除機構
  モデルチェンジにより一番大きく変わったのはロック解除機構です。 (右の図をクリック。)
  旧型では下がってロック状態になったピンを定位置に戻すためには、開いている扉を強めに
  バタンと閉めることによる反動で、受け部に組み込まれたマグネット板が飛び出して本体に貼
  られた金属板にくっつき、その後扉をそっと開ければロックピンが定位置に戻るという2段動作
  でコツのいる操作が必要でした。
  新型においては、下がってロック状態になったピンを定位置に戻すには開いた扉を閉めてやる
  だけで、バタンと強く締める必要もありません。 つまり「扉を閉める!」という単純な1動作で
  済んでしまいます。

  私の家では「感震くんオリジナル」を12個台所の吊り戸棚に使っていますが、吊り戸棚が柔に出来ており吊り戸棚の振動に
  より感震くんが動作して扉がロックされることがあります。 これを解除するのにバタンバタンという音が結構不快です。
  これの原因を感震くんに求めるのは酷な話で、吊り戸棚自身が簡単に揺れないようになることが重要ですが、その改善は決し
  て容易ではありません。  従ってそのような時にバタンと閉めることなくロックを解除出来るのは大変ありがたいことです。
  こう申し上げると、実際の地震の場合にそれでは扉が開いてしまうのでは? と心配される向きがあるかもしれませんが、
  ロックが解除されるのは扉を閉めた時であり、そこで地震の揺れで再び扉が開きそうになればピンが降りてロックしてしまう
  はずで問題ないと思います。

3.販売価格
  旧型の感震くんのmini-Shopでの販売価格は1セット\567.-でした。 巧妙な機構を考えるとやや高めながらリーズナブル
  な範疇に入ると私は判断しておりましたが、「感震くんII」ではなんと1セット\460.-20%近くも安くなりました。
  これは無論製造コストが大幅に下がったことを意味しているのですがメーカーにその辺りを打診したところ、旧型感震くんが大
  変好評で計画以上の販売量になっていることから、ロック解除機構の改善機構全体の簡素化販売計画の増大、の3
  点を基に再設計した結果!のようです。

私が使っている「オリジナル感震くん」12個のうち数箇所は新型の感震くんに置き換えて実際の使い勝手などを実験する予定ですが、短時間に結論を下すのは早計ですのでそれについては追ってお知らせする予定です。  求め易くなった地震対策の金物を試してみては如何ですか?    こちらからmini-Shopでお求めいただけます。



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