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錆び難いノコギリ替刃
2012/09/28


今回御紹介するのはこの写真に見える替刃です。 良くご覧になると、TRY・US 共通替刃と記載されているのが判りますが、柄の方は右下の写真にクローズアップを載せましたが、私が主力に使っている『翔 265』の柄です。
翔265は『ゼットソー265』の互換品として生まれましたが替刃の材料にスェーデン鋼を使っている事もあってか刃持ちが大変良く満足度が非常に高いですが、現在はこの新しい互換の替刃を使っています。

少々脱線しますが丁度3年前に私は尿管癌の手術のために4ヶ月間入院生活を余儀なくされました。 その入院直前は大工道具の手入れをするなんていう心のゆとりなどありませんでしたから、ほったらかしのまま入院生活に入ったわけです。 無事退院してから使っているノコギリ(翔 265と翔 250)を取り出したところ替刃の表面には錆が浮きだしているのが判りました。

通常であれば使用後にCRC 5-56を含ませたぼろきれで刃の表面に防錆膜を形成させていましたから錆の発生は無いのですが、上のような次第で手入れを怠ったため出た錆です。  これは翔265に限らずまともに切れ味を訴求しているノコギリであれば全て同じで錆びやすいです。  但し錆びの程度はまだ低いので刃を交換する必要は無かろうと暫く使っておりました。 

その後問屋さんから新しい替刃を紹介されました。 265、250、300の3種類があるのですが、取り敢えず265を試しに使ってみませんか? とサンプルを置いて行かれました。 私の使っていた翔265は上で触れたように錆び始めたのでこのサンプルの替刃に交換して使い始めました。 そして1年半経った最近になってその替刃が全く錆びていないことに気づきました。 何故今頃になってそんなことを思い出したかというと、上で触れた250は偶々出番が無く、265と220を使っていたためなのですが、全体が真っ赤に錆びた惨めな姿に対し、265の法は全く錆びていない!という違いが強烈だった為です。

そこで、『この替刃は何で錆びないんだ?』という疑問が生じました。 約1年半の間はCRC 5-56での手入れもサボっていましたから十分に錆びる可能性があったのです。 これはもしかすると新しいステンレスの素材で出来ているのかも? とパッケージをもう一度点検した所、『表面にクリヤー塗装を施し錆び難くなっています。』と記載してありステンレスではありません。

因みに台所で使う包丁などでは錆びないことを謳ったステンレス製の刃物が多く見られます。 この点についてノコギリメーカーに尋ねてみたところ、『ステンレスで作ったノコギリは刃持ちが悪くて使い物にならない!』と言われたことがあり、まともなノコギリの世界ではステンレス製はないようです。

そこでこの替刃のメーカーさんに確認したところ、『大変丈夫な塗装を施し錆び難くしてある。』ということが判りました。 一方ノコギリで一番肝心な切れ味も1年半を経過していますが、交換時期になったような切れ味の低下もありませんので、一応合格点が付くと思われます。 無論プロの視点から見たら色々とケチが付くかもしれませんが、『手入れの手間を省ける!』という意味で使わずに寝かせる時間の方が長くなるアマチュア用には十分価値があると考えています。

以下に十分に御理解いただくための比較写真をお見せしますが、近い将来この替刃の販売を開始する予定でおります。

最初の写真は上から約1年半手入れ無しでほったらかしにした翔250、未使用新品の翔265、そして1年半以上手入れ無しで使ってきた『新替刃 (TRY・US 共通替刃)』の比較で、お恥ずかしい次第ですが翔250は無残な姿ですが、TRY・US 共通替刃には錆が全く見えません。

上は未使用の翔265の写真で右半分は刃のクローズアップです。 下はTRY・US 共通替刃の同様な写真です。 白っぽい小さな物が沢山付いていますが、埃などをぬぐわないまま撮影した為です。 何れにせよ錆びは全く見えません。

TRY・US 共通替刃の文字が入っている側には何も問題になりそうな部分がないので、反対側を見ました。(実際に使う時の左側の面です。) 左側がそれで、右は未使用の翔265です。 なにやら縦方向に白っぽい擦り傷のようなものが見えます。

その傷の部分のクローズアップです。 これならはっきり判りますが、表面に塗られた塗装膜に付いた引っかき傷です。 しかし塗膜がまだ残っているらしく錆びはまだ出ていません。

TRY・US 共通替刃を隅々まで調べた所、先端の所に塗料溜まりを発見しました。 これで刃の表面が塗膜で覆われていることが判ります。 この塗料溜まりの左側の刃の先端部分のエッジにも塗料が少し溜まっている様子が見受けられます。 正攻法で見るとこのような状況は切れ味を悪くする方向に影響します。 よってプロなどは決して良しとしないと思いますが、私は切れ味が落ちたとは感じることなく使ってきました。

どのくらいこの錆の防止効果があるかですが、ノコギリの使い方、切断する材料(硬いか柔らかいか?)で相当幅が出る可能性があります。 ただ私自身の使い方(合板の切断が多い、使用頻度は週1から週3位、ソーガイドとの併用が10%位)で1年半経過して上記のような状態であり錆が出ていない!というのは事実です。
この中でソーガイドとの併用はソーガイドの金属部分との擦れがあるので、塗膜の寿命には相当影響すると思われます。

以上が錆び難いノコギリ替刃(TRY・US 共通替刃)の報告です。  繰り返しますが塗装することで替刃の表面は厚み斑が出来たりシャープさが減少するなどがあるでしょうから、ノコギリのデリケートな切れ味を求める方にはお奨めしません。 翔265、翔250の純正の替刃の方が基本特性が優れていると思われます。 またTRY・US 共通替刃は錆が絶対に出ない!という補償もありません。 メーカーもはっきり表示しているように、『錆び難い替刃であって、錆びない替刃ではないからです。』 但しアマチュア用には道具の扱いが容易な方が合理的ですので、この替刃(TRY・US 共通替刃)は好適な物ではないかと思われます。



ここで紹介した錆び難い替刃はmini-Shopにて販売開始しました。 こちらからお進みいただけます。


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