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クランプのありなし
2008/04/18

いきなり4枚の写真をご覧頂きたい。 写真中に矢印が入っているがそれは後でご説明するが何れも今製作中の幼児用歩行器の製作過程で思い立って撮影したもので、ある部分のクローズアップである。









種明しをすると、左上の写真は左下のようにL字型に2枚の板を接着し、クランプで圧着保持(青方向に力が加わる。)した接着部分のクローズアップ、そして右上の写真は右下のように2枚の板を接合しているが、それぞれの板が動かないようクランプで押さえてはいるものの、接合部分は圧着保持されていなかった場合のクローズアップである。

いずれもはみ出た接着剤を削り落とした成形初期段階だから傷、ノコギリ目、残存接着剤などが見えるがそれらは無視して接着部分を比較していただきたい。  小さな黄色の矢印の先がそれらだが、左のそれは極めて細い線であるのに対し右の場合はあきらかに幅を持っている(0.2-0.3mm?)のが判る。

どちらが良いかといえば無論左で、線の太さは使っている集成材の継ぎ目(小さな赤矢印の線)と同様の太さだ。  ところで右側がこうなることは予め判っていて決して失敗したわけではない。 というのは右の場合片方の板の接合と反対側は斜めに切断されていて、クランプで圧着しようとしたら板の木口を傷つけてしまうので圧着できなかった!という理由がある。 こんな場合でも傷つけないよう圧着保持する方法はないことはないのだが、余りにも大袈裟で手間が掛かるので止めた次第だ。

さて本題だが、サイト内のあちこちで接着時には「圧着保持が必要!!」と何かの一つ覚えのように私はのたまわっているのだが、そうした場合とそうしなかった場合の典型例がここにあるのでお見せした。 左上の場合接着した線が見苦しいということは全くないが、右上は誰が見てもまたかなり離れても、「あっ繋ぎ目がある!」と容易に気が付き、外観的な完成度が低い印象を受けてしまうだろう。  しかしもっと重要なのは右のようになった場合は実は接合強度が大幅に低下してしまい、接着部分が剥がれやすくなる。 というのは大半の接着剤(特に最も多用される木工ボンド)は乾燥時に縮んでしまい隙間を完全に埋めることは出来ない。 当然接着面積が下がってしまうので強度も低下するわけだ。  因みに上記の場合には乾燥時の収縮がないエポキシ接着剤を使っているのでそのような問題は起きず接着強度に与える悪影響はない。

私自身が現在持っている圧着保持用の道具は、C型クランプ 50mm、75mm、100mm、バクマクランプ 150mm、150mm、ハタ金 180mm、300mm、自作大型クランプ、中型クランプなど合計で40個近くになってしまった。  但し振り返って見ると私が40代の頃はC型クランプ 50mmを5個程度しか持っていなかったように思う。 要するに色々試してみてやはりクランプが十分にないと駄目だ!との反省が現在の使用量になっていると言ってよい。

無論私のように多量のクランプを持たないと駄目だ!とは断言するつもりは全くないが、大小幾つかの種類を10数本程度は接着作業を正しくやろうと考えたら絶対不可欠な道具だ。(ネジ・釘で圧着保持できる場合は別として)



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