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潰れて滑るネジを回せる救世主
2006/08/18

日曜大工をやっていて普遍的とも言えるトラブルのひとつにネジの頭を潰してしまい滑って回せなくなってしまうというのがある。 特に締結力の高さから釘を使わずネジを使うことが当たり前になった今では深刻なトラブルかもしれない。

実はそうなってしまう原因は正しいネジの締め方をしないために起きるのが殆どであり、抜本的な対策としては正しくネジを締めましょう! ということで、

   1.ドライバービットとネジは1直線になるようにする。
   2.回す際に常にネジの進行方向に充分な力を加える。
   3.ネジ溝に合ったドライバービットを使う。


が守られないとならない。 更に喰い付きが良いドライバービット(例えばmini-Shopで販売しているような物)の使用もネジの頭を潰さないで済む上で効果がある。  但し!! 但しそれでもネジの頭を潰してしまうことは残念ながらセロではない。 かく言う私も偉そうなことを言っているがネジの頭を潰さないで済むのは皆無ではない。  言い訳がましいが隅の方にネジを打つ際などどうしてもネジと1直線にドライバービットを当てられず、滑ることを承知の上で締め付けることすらある。

従って「ネジの頭を潰す可能性」はどんなに注意しても十分起こりうる問題なのだ。(発生頻度の個人差はあるだろうが。)
今回ご紹介する2種類の道具・材料はそんな問題を簡単に解決してくれるものだが、私自身当初はかなりその効果を疑っていたふしがあるためかなりテストに時間を掛けた結果の提案になっている。

 1.ネジ滑り止め液
 商品名からも判るとおり滑り止めの液体で、実物は真っ黒のドローっとした物であ
 る。 これをネジの溝が潰れた部分に少量付けてやればドライバーで回した時
 に滑りにくく出来る!
という代物。

 特徴としては使用するネジの頭の形状は何でもOK、使うドライバーもプラス、マイ
 ナス、ボックスレンチいずれももOKだ。 その仕組みは何かというと水性の増粘材
 に微粒のアルミナが混ぜてある。 メーカーによればここに使われるアルミナには
 突起が沢山ありそれがネジの溝に喰いこんで摩擦力を高めるそうだ。
 アルミナというのは実はセラミックスの原料にもなっている大変硬い材料だ。
 単なる砂粒であれば簡単に砕けてしまうがアルミナはそうならず金属面に喰いこ
 んでくれるらしくここに摩擦力アップの秘密が隠されているらしい。

 これだけではどうも眉唾のようでその効果が疑わしく思われたが、私が10本近くの
 大小頭の潰れたネジで試した結果、吃驚するくらいの良い結果が確認できた。
 (後ほど動画でその効果の程をお見せする。)

 その効果は頭の潰れ具合が軽傷から中傷というレベルで発揮され、さすがにネジの溝大半が無くなってしまったような重傷の場合には無理で、その場合には次に紹介する道具を使えばよい。
軽傷から中傷に対して有効と書いたが、余程無茶なことをしない限り通常の日曜大工で発生するネジの頭つぶれはほぼ100%解決できるだろう!というのが私の率直な感想だ。 また低価格mini-Shopでの売価は税込み\450.-なのも嬉しいことで、たまにしか発生しない問題解決のために大枚を投じる!なんていうのは実用性と投資効率を重んじる私の主義には反するのでこの点でも合格点といえる。

 2.ビスブレーカードライバー
 何か恐ろしげな名称の道具だが、潰れてしまったネジの頭に新たなネジ溝を作ってしまお
 うというドライバーだ。 通常のドライバーとは先端の形状が異なっているがこれをネジの
 頭に当てて、ドライバーの反対側から玄翁でガツンと叩いてやれば溝が作れ、ネジを回
 転できるようになる!という荒技的な道具だ。

 従って通常のドライバーと異なりグリップエンドの金属部分と先端は継ぎ目なく貫通されて
 いるし、玄翁でグリップエンドを叩くときのショックを緩和するためにグリップは硬質ゴムで
 出来ており、回す時にもギザが多いため滑りにくい特殊加工となっている。

 プラスネジとマイナスネジ用の合計4種類があるが、No.1No.2プラスネジ用、6mm
 のマイナスネジ用の合計3種類がmini-Shopで購入可能だ。 価格は1本\690-\800
 となっているが、上記のネジ滑り止め液と組み合わせると更に回せられるネジの範囲は
 広くなる。  実は潰れたネジの頭に逆ネジを切って緩めよう!という更にプロ用とも言う
 べき物も存在するのだが、販売価格が大幅に上昇してしまうので、アマチュア用としては
 以上2種類の方法で充分であろうと思う。

 さて百聞は一見にしかず!! 次の一連の写真と動画をとくとご覧いただきたい。
 無論変に恣意的なことは一切やっていない。

小さなチューブだが1回辺りの使用量はごく僅かだから相当の回数使えるだろう。

デモに使った普通のドライバービット(喰い付きビットではない)。 右は未使用品で左は先端が磨り減って(なめた状態)いるが、この左側の滑りやすい物を敢えて使った。

ネジは3.3φ 45mmのスレンダースレッドネジで右はネジ溝が正常な物だが、左はネジ溝が潰れて滑りやすくなった物を比較に使った。

それらのネジはツーバイフォー材の端材に予め5mm程捻じ込んである。 右に滑り止め液を用意した。


 上の写真をクリックで別ウィンドウで動画が見れます。
 動画モードはWindows Media Playerですが、ファイル
 サイズが10Mbtとかなり大きいので読み出しにはかなり
 の時間が掛かります。 音声も一緒に聴いてください。  

 使った電動ドリルドライバーはFDD-1000でトルクリミッ
 ターは最大にしています。 先ず右の正常な溝のネジを
 締めますがドライバービットもなめた物の為時々空滑りし
 ながら締めこまれます。
 次に左のネジですが空滑りばかりで入らないため途中で
 滑り止め液を頭に塗り再度締め付けると時々空滑りしな
 がらも完全に締められることが判ります。

 かなり厳しい条件なのですが充分に滑り止めの効果が
 あることをご理解願えると思います。
電動ドリルドライバーのトルクリミッターを最大にセットしたため捻じ込み過ぎるくらいに締めてしまった頭が潰れたネジ。(左側) 尚滑り止め液は雑巾で拭い去ってある。

 

ネジ溝の潰れ具合が重傷の場合の救世主となるビスブレーカードライバー。 No.1No.2 のプラス用と6mm幅のマイナス用計3種類がmini-Shopで販売されている。

プラス用の先端を回転させて見たところ。 この特殊形状が新たな溝を作る。

こちらはマイナス用の先端。 何れも特許申請中のANEX製である。

グリップエンドの矢印部分を玄翁で叩いて新たなネジ溝を作る。 そのショック緩和のため硬質ゴムで作られたグリップには沢山のギザがあり滑りにくく強いネジ締めトルクを与えられる構造になっている。


注意: 上記2種類の道具・材料を使って頭の潰れたネジを回す際に共通して言える作業上の注意点はネジを押す力に対し回
     転する力と、充分な押し付ける力に気をつけること。 これを忘れると滑りを押さえる効果が激減してしまう。


mini-Shopにてネジ滑り止め液こちらから、ビスブレーカードライバーこちらからお求めいただけます。



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