2005/01/28
1ヶ月少し前にBID-1230をアマチュア用にバランスの取れたインパクトドライバーとして紹介したのに、更に価格がこなれたインパクトドライバーが登場してきた。 モデル名がBID-1225となっており想像に難くなくBID-1230の弟分で当然のことながら価格も安くBID-1230が\21,800.-であったのだがBID-1225は何と\16,500.-と、なんと\5,300.-も安いのだ!(何れもmini-Shopでの販売価格)
mini-Shopでの販売価格をお知らせする以上私は販売することを決めたので何が違うのかをここで詳しくご紹介したいと思う。 但しどちらが買い得かはどの項目をどう評価するかにより変化してしまうので、正直言ってどちらがベターと決め付けるのは大変難しい。 前回ご紹介したBID-1230とプロ用のガチガチに作られたものとの比較に比べるとかなり微妙な違いがある。
そこで私が知り得た範囲での違いをお知らせして後は購入されようとする皆さんの判断にゆだねたいと思う。
先ずBID-1230とBID-1225のメーカー発表スペックやその他の仕様は次の通り。(違う部分を赤で示した。)
項目 |
BID-1230 |
\21.800.-(税込 mini-Shopの売価) |
BID-1225 |
\16,500.-(税込 mini-Shopの売価) |
・無負荷回転数: |
Hiモード |
0〜2,600rpm |
Hiモード |
0〜2,200rpm |
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Lowモード |
0〜1,900rpm |
Lowモード |
0〜1,600rpm |
・打撃数: |
Hiモード |
0〜3,000回/分 |
Hiモード |
0〜3,000回/分 |
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Lowモード |
0〜2,500回/分 |
Lowモード |
0〜2,500回/分 |
・最大締め付けトルク |
Hiモード |
120N・m |
Hiモード |
100N・m |
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Lowモード |
100N・m |
Lowモード |
75N・m |
・モーター電圧: |
12V |
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12V |
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・重量: |
1.5kg |
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1.6kg |
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・使用電池: |
B-1203M2 DC12V ニッカド電池 1,300mAh |
B-1203M1 DC12V ニッカド電池 1,300mAh |
・付属電池本数: |
2本 |
2本 |
・充電器: |
BC-1202 標準充電時間 30分 |
BC-1202 標準充電時間 30分 |
・照明装置: |
2色3本の高輝度LED |
白色1本の高輝度LED |
・照明スイッチ: |
単独でON/OFF可能 |
モータースイッチに連動 |
・カーボンブラシ: |
外部からユーザー交換可能 |
分解しないと交換不可能 |
・ベルトフック: |
付属 |
なし |
・その他付属品: |
#2 ドライバービット キャリングケース |
#2 ドライバービット キャリングケース |
上の一覧で表現しきれない違いは以下の説明でご理解願いたい。
まずモーターだが、BID-1225とBID-1230の比較で性能上の違いが出ているのはモーターであり、1ランク下のものがBID-1225には使われている。 しかしこのトルクや回転数の差が大きな作業性の差となって問題になることは先ずないと思う。
それよりも重要なのはモーターの大きさによりBID-1225の全長は175mmとBID-1230の150mmよりも25mm長いことで、懐の狭い場所での作業性に効いて来ると考えられる。
この違いはBID-1225が大きいというよりBD-1230に使われているモーターが業界でもトップランクのコンパクトさとハイパワーという点からきているもので、BID-1225のモーターが劣っていると考えるのは気の毒であろう。 総重量は100g重くなっておりこれも多分モーターの違いによるものとであると想像しているが、まず無視できる範疇だ。 あとモーター関連ではカーボンブラシが外部から簡単に交換できない。 コストダウンのひとつと考えられるが、以上モーター周りから来る違いをどう評価するか!だ。
照明装置についてもコストダウンが図られており、BID-1230には2色3本の高輝度LEDが使われていたが、BID-1225では白色1本で済ませている。 当然ながら明るさは低くなり照明する範囲も狭くなっているから作業性は落ちると考えてよいが、実際の作業性は次に触れるLED照明のスイッチの構造も含めて判断せねばならない。
LED照明のスイッチはBID-1230の場合独立して存在しON/OFF出来たが、BID-1225ではモータースイッチと連動して点灯させるようになっている。 実際に使ってみるとモータースイッチレバーを引いてゆくとLEDが点灯し更に引くとモーターが回転し始めるのだが、その間ののコントロールはかなり微妙な操作である。 従ってあせっている時或いは変った姿勢で作業しなければならない時にはモーターを回さないまま照明だけを点灯させるのにまごつくかもしれない。 その意味ではスイッチが独立したBID-1230の方が落ち着いて作業できるし、モーターを回さないまま照明器具として使うのも容易だ。
後はベルトに引っ掛けるフックが付いている付いていないの差があるが、これはもう好みの範疇だろう。
バッテリーと充電器は全く同じ物を使っているようだ。 いるようだと書いたのは上記のように付属バッテリーの型番末尾が違う。 しかし現物を比較すると形状も全く同じであり入れ替えても動作上の問題は全くない。 取扱説明書を読むとこれら付属のバッテリーは別売りしておらず、オプションのバッテリーは更に別型番となっていてそれはどちらの商品にも使えるようになっている。 どうも管理上の都合でこのように色んな型番が存在するようだがかなりややこしいことをしている。 充電器は全く同じ型番で違いはない。
以上の違いは次の写真でご覧いただければ理解が早いと思う。
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キャリングケースを除いた価格に含まれる一式のBID-1225。 これだけ見るとBID-1230との違いは判りにくい。
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付属するキャリングケースに一式を収めた状態。
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横を見るとカーボンブラシ交換のためのキャップがないことが判る。
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BID-1230(右)よりも全長が25mm長い。 これをどう評価するか? 狭い場所での作業には結構違いがあるかも?
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回転数、トルク切替スイッチは同じ位置にある。
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LED照明は白色の高輝度LED1本になっている。 現在点灯しているわけではないが白っぽい丸がLEDである。 その下の黒いレバーを引くと点灯する。
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LED照明の比較。 左がBID-1230だが明らかに明るく照明範囲も広い。 BID-1225は白色とは言っても実際には青紫色っぽい光だ。
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これで何が違うかは十分ご理解願えたと思う。 違いの大きさを私の感覚による重要度で並べると、
1)長さの違い、2)LED照明周り、3)パワーの違い、4)カーボンブラシ交換法、5)ベルトフックの有無
ということになるが、\5,300.-も安ければどちらを購入しようと間違いではない。 BID-1225を買って差額で他の工具を買うも良し、またBID-1230にして狭い場所、暗い場所での作業も難なくこなすメリットを満喫するのもまた正解と言える。 後は皆さんにお任せするしかない!
以上紹介したインパクトドライバーBID-1225とBID-1230はmini-Shopで販売しています。
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