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電動工具でD.I.Y.は万全?
2003/02/06

改めて言うまでもなく昔と異なり世の中には電動道具が大変豊富に出回っている。
それらの道具を使うとすごく上手に大工仕事が出来るかのような宣伝をしているし、ある意味ではそのような道具を使っていないと本格的な日曜大工をしていないかのような錯覚すら感じる。 無論そういった電動工具の利用が無意味と言い張るつもりは全くないが、どちらかと言えば趣味というよりも実益を重要視する私の考え方からすると?マークが正直沢山ついてしまう。 そこでこれから大工仕事をやってみようか?そして電動工具を購入しようか?と考えている方にスポットを当てて電動工具の使用についてメスを入れてみたい。

まず「電動工具を使うメリットは何なのか?」 だが、共通していえることは「力仕事が楽に出来る。」である。 

決して「大工仕事が上手くできる保証はない」のだということを肝に銘じておかねばならない。

上手くできるにはそれら電動工具を使いこなし固有のクセを克服しないとならないのであって、それらの習得に必要とされる努力は手作業の工具と何ら変わりがないといってよい。

しかし力仕事が大変楽になるのは事実であり、この恩恵は非常にありがたいし結果として作業時間も大幅に短縮できる。 従って個々の電動工具の長所・短所を充分把握し投資効率を考えた上で決めるのが賢い選択と言える。

代表的な電動工具を例に判りやすくお話しよう。


電動丸ノコは買いか?

 楽に切断できる点は手引きノコギリと比較すると圧倒的に電動丸ノコの能力が上である。
 極めてポピュラーになっているし価格もこなれてきているからすごく便利そうに思えるが本当だろうか?

 実はこれで真っ直ぐに切るのが意外に難しい。 (ここでいう真っ直ぐ切るとは鉛筆で書いた直線から
 ±0.5mm位の誤差内に収まる程度と考える。)

 安定して真っ直ぐに切るにはジグの併用とジグを使った時の独特のクセを完全に掌握するのが必要だが
 それでも±0.5mm以内に追い込むの至難の技だし正直言ってそのようなジグの使用は面倒くさい。

 そのような使いこなしの必要性は手引きノコギリでも同じであり、手引きノコギリで±0.5mm以内の誤差で切断するのはそれほど難しい事ではない。  要するに違いは力を必要とするかしないかで精度だけ考えたらノコギリの方が出しやすい。

更に電動丸ノコには使い方を油断するととんでもない怪我をする可能性を持っている。 手引きノコギリであればよほどの怪我でも包帯で巻く程度で済むはずだが、電動丸ノコの場合指がなくなる、腕がざっくり!という危険性が常に潜んでいる。 以上の2つの理由で私は電動マルノコの使用を絶対にお勧めしていないし、手引きノコギリで充分に精度のある切断が可能なため昔購入した電動丸ノコを私自身使わなくなってしまった。

ところで長い切断を手引きノコギリでやるのは非常につらいが、そんな時には材料を購入した材木店やホームセンターのカットサービスを利用してしまったほうがよい。  「そのような助けを借りるのは正統な日曜大工ではない。」という声も聞こえそうだが、趣味ならばいざ知らずこのサイトでは実益を重視しているから合理的な方法は大賛成。 私自身も材料が大きい場合(シハチと言われる1220 x 2430mmの合板)など家に持ち込める代物ではないから材木店で切ってもらうことにしている。 ホームセンターではその店で購入した材料なら1カット\30-\50程度でやってくれるようでこれは格安。 カット精度も1mm以内に入るから上手く利用したほうが良い。

そうすることによって電動丸ノコの必要性は相当減るはずである。


電動ジグソーは買いか?

 答えはYES。 電動マルノコ以上にこれで真っ直ぐ切断するのは難しいのだが、何としても曲線切りが楽
 に出来る点が嬉しいし、廉価な刃を交換することにより金属やプラスチックも切断可能。

 刃が数センチ上下運動することによって切断するのだが、原理的に電動丸ノコより大きな怪我を引き起こ
 す可能性が遥かに少ないのもメリット。 1万円前後で無断変速機能付のものが手に入りC.P.も大変良い
 と思う。

 「楽に安全に切断する。」という意味で大変投資効率の良い道具である。 但し最初にも申し上げたとおり
 くれぐれも簡単に真っ直ぐ切れるなんて期待しないで欲しい。



電動ドリルは買いか?

 ハンドドリルと呼ばれる手回しのドリルに対し「短時間に楽に穴をあける。」という意味で非常に価値が
 ある。  但し安全性の点では上述の電動ジグソーより危険性が高いのではないかと私は考える。

 その理由は回転数が2000回転以上ある物が多く、ドリルの先に例えばセーターの袖が触れただけであ
 っという間に巻き込んでしまい手首や腕に大怪我という事故が置きやすいのだ。
 (ジグソーの数センチの上限運動はどんどん巻き込まれるチャンスは先ずない。)
 

 楽に穴があけられる電動ドリルだが泣き所がひとつある。 垂直に穴をあけるのが難しいのだ。 というか
 一人で作業したら垂直に穴をあけるのは至難の技と考えて良い。
 (こればかりは訓練しても駄目なようだが、二人で作業できれば実用上問題ない穴あけは可能。)

ボール盤を使えば簡単に垂直に穴があくではないか!との声が聞こえそうだが、これは正しくて必ずしも正しくない。
ボール盤で垂直に穴があけられるのは事実だが、ボール盤が使えないシチュエーションが沢山ある。(例えば壁や天井に穴をあけようと考えたらボール盤はお手上げだし、懐寸法の関係で穴をあけたい所にドリルが届かない、ストロークの制限もある。)  電動ドリルは必要だが次に述べる電動ドライバーと兼用の物の方がアマチュアの場合合理的である。


電動ドライバーは買いか?

 日曜大工において木材と木材を締結する方法としての木ネジは加速度的に普及している。
 普及につれネジも随分と廉価になり採用しやすい環境にある。

 しかし長さ35mmのネジを100本も手回しで締めていたら手のひらは擦りむけ、時間が掛かってあっという
 間に日が暮れるであろうから、電動ドライバーの使用は便利というより絶対不可欠だ。

 更に日曜大工以外でもネジを締める或いは緩めるという作業は日常生活の中で頻繁に発生し、使用範
 囲が非常に広い工具であるから購入して失望を感じないナンバーワンかもしれない。
 電動ドライバーというと充電式のインパクトドライバーに先ず関心が行くようだが、太く長いネジを沢山打つような作業をしない限りインパクトドライバーの必要性は薄い。(その代表は建築!)  また充電式は一見便利なようだが電池のスペアーがないと心もとない作業になることと充電の仕方を間違えると短期間で充電池が使えなくなることもあり、種類は少ないが交流式のほうが合理性が高いと思う。

ところでドライバーとドリルの両機能を併せ持つ電動ドリルドライバーがアマチュア用には合理的だ。
中でもリョービFDD-1000はお勧めで、低速回転の交流式で価格も非常に安い。 無論プロの酷使には耐えられないが、65mm以下のネジであれば快適に作業できるし何しろ回転数が低いことが安全性につながるのだ。 (私自身が製作した物の95%以上の捻じ込み或いは穴あけ作業はFDD-1000でやっている事実があるくらい実用性が高い。) 

但しれら便利な電動ドライバーも正しく使いこなせないとドライバーの先で材料を傷つけたり、頻繁な空回
りによりネジの頭やドライバービットがつるつるになったりするので慣れが必要である。


電動カンナは買いか?

 電動丸ノコ同様に危険性が大きく実用性が薄いと私は考える。 
 木材の表面を削れるには違いないが我々が手の届く範囲の物はせいぜい垂木の表面を削るとか、板材
 の木口を削るくらいにしか使えない。 削り幅が刃幅より大きくなると削ったところとそうでないところの段
 差がつきやすく大きな面の研削が困難なのだ。 

 手カンナでは刃先が非常にゆるい曲線を描くように研いでこの段差が出ないようにプロの職人さんは細心
 の注意を払って手入れしているからこの問題がないのだが電動カンナではそうは行かない。 
日曜大工ではほぼ購入検討に値しない道具だと思う。


電動サンダーは?

 先ず危険性についてだが、数ある電動工具の中で最も危険性が低い物であることを述べておきたい。
 サンドペーパーをくくりつけてモーターの力で円運動或いは前後運動で木材表面の研磨をする道具だが
 研磨面積が大きければ大きいほどサンドペーパーによる手研磨より作業効率が良くなる。 塗装前に絶
 対に避けることの出来ない下地処理のためにお勧めの道具だ。 
 但しこの電動サンダーにも泣き所がある。  研磨面の面積がくくりつけたサンドペーパーより研磨部分が
 小さいと材料の角が丸くなったり研磨面が凸面になってしまう。 これは電動サンダーのサンドペーパーを
 くくりつける部分にスポンジゴムが貼ってあるのが原因で、更に高価なベルトサンダーでも使わない限りこの欠点は残る。

以上主だった電動工具をざっと解説したが、これから日曜大工を始めようという方にとって取り敢えず購入検討を薦める物を優先順位の高い順に並べ、mini-Shopで販売しているお奨め品を列挙すると、

  1.電動ドライバー・ドリル  FDD-1000またはより強力なCDD-1010
  2.電動ジグソー        CJ-250
  3.電動サンダー        MS-350またはコンパクトなS-5000)

の3点で2万円で充分にお釣りが来るし女性にもお勧め。 但し何度も言うようにこれらを買ったら即大工仕事が上手になる保証はない。  使いこなしが重要であり、力を使わずに作業が出来る!というのが最大のメリットであることをお忘れなく。

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