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簡易型旋盤
   
2003/03/13

 構想
 ピンホールカメラのフィルム巻き取り装置の軸に使うピンの直径はラジオ用ツマミを取り付けるには
 もってこいのですが、フィルムスプールの穴は5.5φですので、に細くすることにしましたが、さ
 あどうやって1mm削るかで暫し考えました。

 ヤスリでゴリゴリ削っても精度が出ないのは十分わかっています。 結論から言えば旋盤があれば
 簡単に削れますがその為に高価な旋盤を購入するわけには行きません。 鉄工所でも探してお願
 いするのも手ですが、こんなへんてこなお願いを快く受け入れてくれる所が簡単に見つかるとも思え
 ません。

暫し思案した結論として電動ドリルをうまく固定すれば簡易型の旋盤として使えるのではと考え手持ちの端材を使い実験半分で作ってみることにしました。 

その結果目的次第では充分使えることが確認できましたので、作品のひとつとしてアップすることにしました。


設計と製作

 設計!と大上段に構えることもないような簡単な構造で私が
 考えたのは左の図のような物です。 配慮した点は、

 1.電動ドリルの固定は3点で支えた。
   (首の部分、本体の後ろの部分、グリップエンド)

 2.電動ドリル首の部分をネジ2本で締め付ける。
   電動ドリルの首は42φ長さ18mmの円筒状となっている
   ので、18mm合板に42φの穴をあけた後スリットを入れて
   このスリットをネジ2本で締め付け型の発生を押さえてい
   ます。 ネジを緩めるとドリル本体は簡単に外れます。

 3.電動ドリルが水平になるよう固定。
   こうした方が作業性が良くなるためです。

 4.電動ドリルの方向指定。
   電動ドリルを水平に置いた時ドリルチャックの回転が上か
   ら手前となるよう固定。(こうするとグリップエンドを固定し
   なくても反動で外れにくくなる筈。)


 5.バイトの当て板のような物を取りけた。
   加工するものは金属ですが木工旋盤のバイトの当て板の
   ような物を取り付け作業性を良くした。

といった所です。 私が使っている日立のドリルは25年前に購入した古い物ですが、日立の場合ドリルスタンドに固定するため首のところが42φになっておりこれは現在販売されている物でも同じで固定するのが簡単です。 
皆さんが試される場合には使う電動ドリルによって固定方法を工夫せねばなりませんが、電動ドリルの反動を押さえることと、特にチャックに近い部分にガタが出ないよう工夫しましょう。 また電動ドリルの放熱が阻害されないよう注意が必要です。

 電動ドリルの回転の反動が電動ドリルを固定する枠全体で押さえられないとまずいわけですが、
 どの程度の大きさにしたら良いかは全く不明ですので、取り敢えず約300mm四方、高さ150mm
 として試してみました。

 材料は端材の18mm厚ラワン合板を使い、組上げは45mm軸細コーススレッドネジを使いました。
 首を挿し込む42φの穴から50mm左右に電動ジグソーで切り込みが入っており、切り込みの部分
 までは4φのバカ穴とし75mmのネジ2本で締めこみ首を固定します。 




使い方

電動ドリル本体の首を丸穴に差込み次に後部を切り欠きに落とし込みます。 そしてグリップ部分を回転させながら切り欠きに嵌め込んでから、75φネジを締めこみます。 これで準備完了です。

研削に使った2種類の金工ヤスリ。 左は中目で右は爪ヤスリとしても使える細目です。(細目は幅9mm)

電動ドリルのチャックにピンを取り付ける。

電動ドリルをONとし中目のヤスリで粗削り。 ヤスリの前後が反対に注目。 ヤスリの手前は当て板に触れているので研削材料に平行に当てることが容易です。

所定の直径より0.2-0.3mm太目に削った後、細目ヤスリに替えて仕上げ削りします。 ヤスリの方向は同じく反対。

金属加工ですので金属の切り粉が飛び散りますから、保護めがねを着用し屋外で作業した方がよいです。
加工できるものはチャックがくわえられる最大直径以下のもので、チャック先端から数十mmのものに制限されます。(長くなればなるほど片持ちのため加工精度は悪くなります。)

ヤスリや砥石が研削の工具ですが、当てるのは材料の下側の面にします。 このとき切り粉は下前方に飛びます。 上の面に当てると手前の方に飛んできますのでお奨めできません。 

注意: 金属の切り粉が目に飛び込む危険性がありますので、保護めがねの着用をお奨めします。 また回転しているチャックに
     袖口などが触れると巻き込まれる危険がありますので、ヤスリを持つ右手の位置は必ずチャックから遠い側になるように
     します。)


削りすぎないよう時々運転を止めてノギスで研削直径を測りながら作業を進めます。

大変簡単な構造ですが、現在製作中のピンホールカメラフィルム巻上げ軸の加工には充分な精度が取れています。 手作りの便利な道具が又ひとつ増えました。 新たな投資金額"0"だけにほくほくです。

----- 完 ----- 



おことわり

本項目で解説している電動ドリルの使い方は回転軸と直角方向にかなり無理を強いる使い方となっており、これが原因で電動ドリルが破損する可能性があります。 従ってあくまでもメーカー保証外の使い方であり、メーカーはもとよりVic Ohashi及び当サイトはこの使用方法に起因する如何なる不具合及び事故等について責任を負えませんので、各位のリスクおいて試されますようお願いします。

 
  
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