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側板加工から開始ですが、私の場合加工しやすさを考え150 x 600mmの板から加工しました。 まず幅3mmのストレートビットで深さ2.5mmの溝を所定の位置に彫ります。 安定たガイドが命ですのでクランプで固定してあります。
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溝を彫り終えたところです。 このあと幅51mmで板を縦方向に切断しました。(51mmとしたのは蓋の部分の切り離しのために後でもう一度縦方向に切断する為です。)
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今回使用するV溝(90度)ビットは右側です。 左は45度面取り用のコロ付きビットです。
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別な板で練習1回目。 ビットの先が出すぎて台座まで彫り込んだ跡があります。 勿論切り離されてしまい失敗。
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数回ビット位置やトリマーの押し具合を調節しうまくいったのがこの写真の上の方に見える溝で、直線性もまずまず。
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その溝を横からクローズアップ。 厚さで0.2-0.3mm位でしょうか、皮1枚切り取られずに残っています。
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同じ部分を裏から見ました。 ご覧の通りビットの先は突き抜けておりません。
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太陽に透かして裏から見ました。 若干不揃いですが溝の底が皮1枚になっているのが良く判ります。上の溝は深さが浅すぎて不十分です。
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註: このV字ビットによる切断深さの調整が今回の作り方でうまく行くかの鍵を握っています。 深すぎれば切り離れて
しまいますし、浅くて底の肉厚がありすぎると折り曲げた時の角がピシッと行きません。
従って、ビット位置調整とテスト切断を数回繰り返して切断状況を確認してから本番に入りましょう。
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いよいよ本番。 溝を切断する位置の裏側にマスキングテープを貼ります。 これで板の厚みのばらつきで切り離されてもバラバラになりませんし、箱の組立にも角の押さえとしてうまく働きます。
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切断予定位置に線を引き(うっすらと見えます。)、ガイドをビット中心とトリマ-台座端の距離だけ離した位置に固定します。 (ガイドが材料に対し直角に固定されているかどうかは極めて重要。)
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一番端が彫り終わりました。 この後ガイドの位置を左に100mmずらして彫り、次に150mm・・・・・・・・・と、ガイドの位置をずらしながら彫り込みます。
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5箇所の溝が無事彫り終わりました。 底板の嵌りこむ幅3mmの溝に底板を差し込んでみて確認しておきます。 少しきつめに入ればOKです。 また溝の縁のバリは#150位のペーパーで軽く落としておきます。
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接合に入ります。 楊枝を使って木工ボンドを溝に塗りこみます。 余り均等に塗れていませんが、これでも少し多すぎる感じでした。
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底板を溝に挿し込みます。 目分量で両端がV溝に均等にはみ出るよう注意します。
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次に短辺の板を折り曲げて溝に嵌めこみました。 同様に反対側の短辺そして長辺と順にパタパタと嵌め込んで行きます。
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最後の角がぴったりと突き合わせられたら、はみ出たボンドを拭き取ってマスキングテープで仮止めし3時間寝かします。
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マスキングテープを剥がして箱がの完成です。 角の縦方向にマスキングテープの糊が残っていますが、後で落とします。 使用目的によってはこれで完成ということになりますが、今回はこの後蓋をつけて蓋の取り外しが出来るようにします。 ここまでの実作業時間は2時間くらいでした。
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最後の突合せ部分の角です。 V字溝が正確にカットされていればいとも簡単にこのような角の接合が完成します。
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こちらは連続した部分の角で、木目が繋がっているのでそれと判ります。
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箱の底を見た所。 底板を嵌めこむ位置が更に手前にくれば良いのかもしれませんが、今回は2mm引っ込んだ位置としています。
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箱の内側です。 隙間を無くす突合せを深く考えずともこのように綺麗に仕上がっています。
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少し大きめに切断した上板を貼り付けハタ金で押さえました。 内側は接着剤がはみ出ても拭き取れませんからその量には十分注意します。
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上板上面から10mmの所4面に線を引きます。(上蓋の切断線です。)
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電動トリマーにボーズ面ビットを取付け角を丸めました。 上板の僅かな出っ張りはトリマービットが落としてくれます。
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ゼットソー8寸目で2面の線を同時に見ながら、ノコギリを20度程度まで寝かし垂直面への切り込み(写真の手前側)が10mm強になるまで切り込みます。
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次にノコギリの先のほうだけを使い(刃先は写真の手前の面には決して出ない。)、上面だけを切り込んでゆきます。 端まで切り込んだら90度ひっくり返し、引き続き同様に上に向いている面の切断だけに集中して一周します。
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切断を一周して2つに分かれた箱です。 文章表現では判りにくいかもしれませんが、太いパイプを直角に切断するにはパイプに切断する線を引いた後、パイプを回しながら切断したほうが良いのと同じ理屈です。
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#60-80の粗いペーパーをテーブルに置いて、切り落とした箱と蓋の切断面の凸凹を落とします。 次に#240のペーパーで磨き上げたところです。
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内寸を計り内側板を貼り付けます。 そして残る2面の内寸を測り、内側板を貼り付けます。
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内側板を貼り終わった後のクローズアップ。 内側板を45度で突き合わせたら最高ですが、難易度が極端に高くなるので今回はこのように突き合せました。
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蓋のクローズアップ。 外面はまだ仕上げ研磨をしていませんが、上板貼り合わせ部分はほぼトリマーでカットした境界線になっており目立たなくなっています。
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蓋はきつからず緩からず箱本体に被せることが出来ます。 但し手加工の限界というか僅かな歪や寸法の違いから来 る、蓋を被せる方向性があります。 でも結構精度の高い箱の製作が可能であることを確認しました。
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