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印刷したテンプレートを4mmの合板に貼り付けました。 これはその一部です。
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電動ジグソー(CJ-250)で側板ピースを切り抜き替刃式ヤスリで切断精度を上げ、連結板を18mm合板から切り出しました。(側板ピースは片側分です。)
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原寸大の型紙の上に側板ピースを並べてサイズの微調整をしている所です。
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2つの側板ピースを連結板に貼り付けました。
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そしてそれらを残りの連結板で繋ぎます。 真円に対して約0.5%の狂いが出ましたが、今回の目的では全く問題ありません。
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ボンドが硬化後、反対側の側板ピースを1つおきに接着しました。
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間に入る側板ピースを現物合せで寸法調整した後貼り付けました。
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次は21本の脚を12mmと18mmの合板から切り出しました。 この切り出しに結構時間がかかります。
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枠が反らないよう2本おきに7本の脚を挟んで接着次にそのとなりの7本と3段階で接着します。
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脚を挟んで接着した部分を斜めから見た詳細です。
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なんか大きなお日様マークみたいですが、21本脚のスパイダーコイル用巻き枠が組みあがりました。 この後型紙を総て剥がしてから成形し透明ニスで塗装して枠は完成です。 重量は約900gで側板に4mmか3mm、脚に9mm厚の物を使えば更に軽量化できるでしょうが、強度と撓みでは不利になってきます。
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コイルの巻き線に使った電話線。 銅の単線で導線径は0.8mm、被覆外径は1.8mmあります。
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電話線を2本に裂いて端材に巻きつけて巻き上げの準備開始。 ゆとりを見て50m用意しました。
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巻き始めの部分。 18mm合板の太く長い脚の部分から巻きます。 端は折り曲げて巻きつけただけ。
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いきなり反対側に持ってゆき、2本の脚を越えてから上の面に持ってきています。
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2本の脚を飛び越えたら反対側に持って行きを繰り返して1回巻上げが終了。 巻き線は巻き始め(赤矢印)に対し2回目(黄色矢印)は脚1本分左にずれています。
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3回目の巻上げに入る所(空色の矢印)。 巻き線の位置が更に脚ひとつ左にずれている事に注目してください。
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4回目の巻上げが終った所で線を切ってタップを出します。 次の巻き線の端とよじって立てておきます。 そして続けて巻きますが4回毎にタップを5本立てました。 巻き数合計は32回ということになります。
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枠に32回巻いた後は斜め上からではこんな感じになります。
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こちらは正面から見たところ。 この複雑な巻き方が線間容量の低減に効果があるはずなのですが?
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右に垂れ下がっているのが巻き始め、中央に5つのタップ、巻き終わりは下にからげてあります。 調整終了後に半田付け、絶縁そしてエポキシで固定します。
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スパイダーコイルを巻き終わった状態。 余り美しいとは言えませんが、高性能コイルの完成です。
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取り敢えずの受信実験と言う事で、仮の台座にコイルを固定し、バリコン(ミノムシクリップの間に見える)、ゲルマニュームダイオード、クリスタルイヤーフォーンを空中配線しました。 コイルとの間の接続はミノムシクリップ付コードにしています。
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バリコン周りの空中配線の様子。 こんなもんで受信できるのは不思議なくらいです。
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コイルへの接続部分。 緑色のクリップは巻き始めで、黄色はタップのひとつを選択して接続します。
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ベランダに持ち出して受信実験。 スパイダーコイルは指向性があり、矢印方向が電波到来方向(北北東)になる。 巻数が多すぎたため14ターンまで減らして低い周波数(NHK第一 594kHz)は丁度良くなったが、高いほうはやっとTBS (954kHz)が受かる程度で線間容量の影響がまだまだ多いようで更なる改善が必要。
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巻き枠の脚に電動トリマーで溝を彫るためのジグ。 これが無かったら正確な位置に彫ることは難しかったでしょう。
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そのジグに取り付けた目盛り。 長い目盛りは巻き線回数の数字を付けてあり、間隔は4mmです。 赤い目盛りは脚5本ごとに溝位置を外側に1mmずつずらす為の目盛りです。
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巻き枠にはこのようにクランプを使って固定します。 赤い目盛りのついた板に電動トリマーの台座を当ててガイドします。
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切削の為電動トリマーをジグの中に落としこみました。
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そのクローズアップ。 暗くてはっきりしませんが使用しているトリマービットは2.4mmの超硬ストレートビットで、深さは2.5mmにセットしています。
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この写真の下に見える脚は16本の溝を彫りましたが、時間が掛って大変なので必要な溝のみ彫ることにしました。(左の脚) 但し彫る溝位置の一覧表を作らないと訳がわからなくなります。
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336本の溝を彫るのに結局丸一日を潰しました。 損得勘定だけに拘ったらこれほど馬鹿馬鹿しい作業はないでしょう。 但し巻き枠の組み立て前だったらもっと簡単な方法がある筈です。
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切削の終った脚を見ました。 片面の隙間部分に反対側の溝が並ぶ事が判ります。 また隣の脚とは溝の位置がずれてきます。
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巻き線の間隔が広がってスパイダーコイルらしく?なりました。 前回の巻き線をほどいて巻きなおしたため13回しか巻けませんでしたが、NHK第一と第二、AFN、TBSが受信できました。 更に10ターンの接続部分に繋いだ所、ニッポン放送、ラジオジャパンもかすかに受信できました。
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受信周波数の確認に使用している小型のラジオ。 コイルのこの位置にこの角度で載せると同一周波数となった場合、小型ラジオの感度が飛躍的に上がるので確認できます。 巻き線の間隔は大変大きくなりましたが、これでも線間容量が大きくて受信範囲はAM帯をすべてカバーできないようです。 (赤矢印は電波の到来方向です。)
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内側から6回巻いてタップを出し、そこから再び10回巻いた最終仕様のコイル。 化粧加工した台座にエポキシ接着剤でがっちりと固定しました。
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2つのコイルの端は4本ありますが、ばらけないよう糸で支柱に縛り付け瞬間接着剤で固めました。 そして4本の導線はこのように出しておきます。
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配線部分を隠す箱を作りコイルの4本と接続する導線を引き出す予備配線をしました。
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化粧箱を本体に挿入固定しコイルの導線との結線を済ませました。
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そして裏ブタを取り付ければ配線が見えなくなりすっきりとします。 使わない時には裏ブタを外しクリスタルイヤーフォーンを箱の中にしまえます。
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表側からはこんな感じです。 この後ダイヤル目盛り盤を作ります。
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ダイヤルは4mmシナ合板を丸く切り抜き、その上に局名を自作名刺の用紙に印刷してスプレー塗料でコーティングして貼り付けバリコンにネジ止め。 そのネジ頭を木口テープを丸く切り着色してニス塗りしたものを貼り隠しました。 その両側の丸は指標でステンレス丸釘を切断して埋め込みました。 下の赤いのはトグルスイッチで左側がロー、右がハイです。
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飾っておく場所はちょっとした趣味の作品コーナーになっているピアノの上に。 2つ右側は私の友人が置いていった学研大人の科学の真空管ラジオです。 これもループアンテナを使っていますが、大きさは随分違います。 これでいつでも使える状態になりましたが、使わずに済むほうが良いという非常時の機材です。 インテリアとしてなんとか合格かな?!
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屋外に持ち出して自動車の屋根の上に載せて受信しています。 小型ではないですがポータブル(可搬型)ラジオの範疇に入りますから、こんな風に運んで放送局の近くでの受信実験をしようと考えていますし、ピクニックやキャンプの時に使用するのも楽しいでしょう。
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