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読者の作品 058
 

2011/06/24

奈良県の鈴鹿様がまたまた大作の製作記を送っていただきました。 説明に関してhtml ファイルで送っていただきましたので、それを元にお届けいたします。



2段ベッドの製作

1.構想
今回の構想・設計においては、インターネット上の作例を探しました。 主にこちらの作品を参考にさせていただき、またサイト主のP谷とー様にはメールでの質問に対してアドバイスもいただき、大変感謝しております。
さて、今回のコンセプトは、

@なるべく軽い材を使い、構造的に強度を確保する。
A将来、1段ずつ別々の使用にも耐えられるようにする。
B組み立て、組み下ろしを可能にする。(当然、完成形では部屋に運び入れられないので)
C4人並んで寝られるようにする?!(下記参照)
Dコストを抑える

Cの経緯:
現在は、家族4人が1つの寝室(洋室)に寝ていますが、嫁入り道具のダブルベッドと、床にすのこベッド+布団 という構成であり、要は段違いの状態で2人+2人が寝ています。これを何とか解消して、4人並んで寝られるように(子供が低学年のうちは)したい というニーズがあります。

2.設計
設計は、上記のP谷とー様の作品をベースにさせて頂きましたが、マットレスを買ってからサイズが合わない、というのも困るので、一般的なマットレスの大きさを調べて(970mm〜1000mm × 1970mm〜2000mm)それに合わせて作ることにしました。ただし、上記Cのニーズにより、最終的な寝台面の高さを既存のダブルベッドと合わせる必要があるため、購入するマットレスを先に決めて、その厚みも考慮し、サイズを確定しました。
全体的な構成としては、柱を含んだヘッドボードで1構成、同じく柱を含んだフットボード(という呼び方でよいのか?)で1構成、ヘッドボードとフットボードを梁(というかビーム?)でつなぐという構造にしました。
また、目覚まし時計や小物を置くための棚、をヘッドボードに仕込みました。
階段は、通常は斜めにかけますが、設置面積に配慮し垂直型としました。(P谷トー様の例のマネです)

側面図
ヘッドボード
フットボード


部材費用一覧(2台分)
SPF材10,500カット代込み
赤松角材(すのこ用)3,300 
桐集成材(すのこ用)4,940カット代、送料込み
ボルト、鬼目ナット4,000ネット通販 http://jitukawa.net/onime.htm
ワッシャーなど400 
連結棒(M8ずん胴ネジ)250 
連結金具100 
合計23,490 

3.制作
(ビームの端っこ部)
組み下げ可能でかつ荷重強度を確保するために、ビームとヘッドボードはほぞ+ボルトで留めることとしましたが、そのためにはビームに鬼目ナットを埋め込む必要があります。鬼目ナットの下穴あけの精度に問題が生じました。ハンドドリルでは木口方向からの穴あけにズレが生じることが多いです。中心位置のずれのみならず、左右方向・上下方向の確度もずれてしまいました。(水平器をドリルに貼って慎重に作業しているのですが。。)

(柱)
この写真は、仮組みした様子ですが、このようにボルト頭がずれてしまい、頭を収めるべき座ぐり穴に工具が入らずこれ以上締められません。
こんな感じで、仮組みして修正の方向と量をマークして、、、

座ぐり穴をノミで修正しました。
鬼目ナットの下穴の精度を出すのは難しいため、2台目作成時には座ぐり穴用に径の大きいフォスナービットを追加購入しました。

ヘッドボードは、木ダボ+木工用ボンドで固めてしまいますが、棚板等と柱の接合は、片側は1本ずつたたき入れられますが、もう片方は全ての木ダボを一気に入れる必要があります。
写真は片方の柱に棚板等を1本ずつ入れた後の状態です。これだけの木ダボがありますが、木ダボ用穴は、少しずつズレが生じるため、これだけの木ダボがあると、いくら玄翁でたたいても奥まで入れることはできず、1.5mm程度の隙間が空いてしまいました。2台目では、片方の木ダボを予めある程度潰しておく、杭用の重いハンマーでたたき入れる 等の対策をとりました。

このようにして、ヘッドボードの完成

こちらはフットボード(って呼ぶのでしょうか。。。)

ベッドの「床」は、既存のすのこベッドを再利用し、作成しました。左がすのこベッドの収納状態、右が「床」にするためにネダを通した状態です。

今回、子どもたちは「塗装工程」を手伝ってくれました。オイル仕上げとしたため、かなり塗り斑があっても気にならないので。とっても真面目に作業してくれる様子がうれしかったです。また、できあがったら愛着をもってくれることでしょう。


4.組み立て、設置

全部材が、設置場所に集合しました。

左側の柵は、本来この位置ですが、、、、

既存のダブルベッドとくっつけて使用するため、左柵を下側にまわしました。
単純に柵を取っ払うだけでは、ヘッドボードやフットボードが前後方向にぐらつく原因となり耐震強度はかなり落ちると思われます。 そこで、柵は、柱に対してはボルト留め(柵側に鬼目ナット埋め込み)とし、上側にも下側にもボルト穴を開けました。 ビームに対しては木ダボ(ボンドなし)で刺さっているだけで、こうすることで柵を上側にも下側にも付け替えられるようにしました。

こんな感じで既存のダブルベッドと「陸続き」の状態になりました。
子どもたちは、早速、目覚まし時計をおいて、本でも見ているようです。

この状態で、スキーシーズンに入ったので、しばらくお休み。
上段が出来るまで5ヶ月間ほど4人並んで寝ていました。



さて、上段も同じように作成し、積み上げますが、耐震性も考慮した連結方法としては、柱の中心に鉄心をとおし(これはP谷とー様のマネ)、、、

(黒い金具は、写真をとるために夾んであるだけです)
普段は視線に入らない位置に金具留めしました。

これにて2段積みの状態です。
将来単体で使用する際には、横から腰掛けて使う場面のほうが多いですので、上段の柵も、ビームの下側に付け替えて使えるようにしてあります。



はしごは、ふつうは斜めの階段にして接地しますが、場所をとるので、垂直型にしました。
手すりは持ちやすいようにフットボードからは浮かせて、子どもの手でも握れるように工夫しました。
はしご金具を探すのに苦労しました。ホームセンターにあるのはあるのですが、ちょうどのサイズがなかなかなくて。  


5.完成

これが最終の完成形です。
前作の学習机に比べれば難易度は低いですが、けっこう製作時間がかかってしまいました。 子どもたちも、随分待たされ、随分喜んでくれました。



VICの一言:

前回の学習机もそうですが、もう私がどーたら、こーたら言うような余地などありません。 皆さん修練を積み始めるとそれぞれの日曜大工文化!というか、設計や作業のやり方に対しある型が出来てきます。 そしてそれは単純に良いとか悪いとか言えない色々な知恵の積み重ねで、私は文化だと思っています。 そのような見方で作品を見させていただきました。 次回に何をされるか? 楽しみです。