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読者の作品 038
 
2007/04/13

三重県にお住まいのhikasubaさんの作品を紹介いたします。 日曜大工に関しては始めて間もないようですが、実用性豊かな物を作られています。 以下に送られてきたコメントと作品の写真をお見せいたします。
(写真のコメントは私の独断と偏見で入れさせていただきました。)


日曜大工歴
3年ほど前に電動ドリル(ねじ回し)を購入してからコーススレッドねじだけを使った木工をはじめました。 屋外用のベンチ・テーブルから始まって、犬小屋、ゴミストックロッカーなどを作成。 最近は、近所の材木団地の子ども木工教室で材料費ただで工作が出来ると聞いて通いはじめました。 今回お送りしました写真の作品はすべてこの木工教室にて作成したものです。 これからは、貴ホームページを参考に、もう少し緻密な作品に取り組みたいなと思っています。
(Vic 註): 電動ドリルと表現されていますが、電動ドリル・ドライバーを指しているものと思われます。


リクライニング風チェアー  (設計図面はこちらから)
木工教室へ行き始めて2回目のときの作品です。 教室の規定で、出来上がった作品の大きさは90cmを超えないことになっているため、子どものサイズに合わせたものとなりました。 電動カンナ(もちろん教室の指導員の方)で仕上げてもらった材料を、前日に計ったサイズにカット(もちろん教室の指導員の方の電動鋸)してもらって、後は組み立てるだけ。
一応子どもを対象にした教室なのでねじ留めは極力子どもにさせる。 ほとんど完成したところで肘掛部分にアールを作ることに。 角を手引き鋸で落とした後、電動の紙やすりが回転している装置(名前は知らない)で小5の長男が上手にアールのついた肘掛を削り出してきた。 ねじ留めは表面に出ないように裏からドリルでねじ込んだ、少し強度は足りないかも。
ウッドデッキに置くつもりで防水塗料を塗ろうかと思いましたが、木目があまりに綺麗なので室内に持ち込んで、足に傷防止のコルクを貼り付けて完成としました。


キッチンワゴン  (設計図面はこちらから)
台所の米びつ(密閉式のプラスチック容器)を収納できて掃除のとき簡単に移動できるワゴンが欲しいという、妻の要望により作成。 前述の木工教室の材料が、杉板で幅30cm限定だったためサイズは30cm×60cmに決定。 高さは台所のカウンターの高さにあわせてキャスターを取り付けた。 最後に熱い鍋などを置けるように天板にタイルの貼り付けた。 
タイルだけは木工教室で手に入らないため後日ホームセンターで購入しましたが天板のサイズはタイルに合わせて作ったわけではないので、当然タイルのカットが発生しました。 これがなかなか大変で一番苦労したところで、ガラス細工用のくいきりで時間をかけて少しずつカットしました。
ちなみに3枚の失敗によって6枚のカットが完了しました。 最後にタオル掛けを作成して完了。 これは最近思いついて作成したもので、あまった杉板をジグソウで半円を切り取って丸棒をねじ留めしました。 本当はサイドの板に丸棒と同じ大きさの穴を開けて釘なしで作りたかったのですが、直径20mmの丸棒だったので大きさの合うドリルがなくて今回はあきらめました。 
次回はぜひトライしたいです。



こちらはリクライニング風チェアーで、杉材でしょうか? 赤味が強めの木目が美しく、肘掛部分の丸めもうまく出来ています。
これも杉で製作したと思われるキッチンワゴン。 チラッと見えますが、底にはキャスターが付いていますから移動が楽に出来ます。


大変苦労されたトップ面のタイル貼り。 しかしサイズの違うタイルの一部に濃い色を加えるなどアクセントがあってなかなか素敵です。

左面に後で追加されたというタオル掛け。 ちょっとした工夫で使いやすさが改善できるのはD.I.Y.ならではのもの。



Vicのひとこと

日曜大工を始めてまだ余り経験がないとのことですが、なかなかどうして出来上がった物はそれなりに味わい深いものがあり、工夫の跡が見受けられます。 勿論細かく見出し始めたら問題点は沢山あるでしょうが、マクロ的に見てチャーミングな物に仕上がっているのは間違いありません。 今後事前の構想・検討をもう少し緻密にやられることや、板の切断、研削、研磨も少しずつ自前でやられる努力を重ねられれば、一歩、二歩、三歩と間違いなく前進されるはずですのでご健闘をお祈りします。

尚1点だけ塗装無しの白木のまま!というのは私は賛成しかねます。 製作直後はそれでよくても手垢や日焼けにより折角の作品が1年も経たないうちに台無しになること間違いありません。 木目を生かしたいのであれば、ウレタンニス透明クリヤー(水性でも油性でも可)を1回塗り、その後ウレタンニスつや消しクリヤーで仕上げれば、塗装の難易度が低く出来て艶を抑えることにより、木目や風合いを生かしながら木部を汚れや日焼けから保護が出来ますから是非とも実施していただきたいと思います。

また20φの穴をあけるにはフォスナービットの使用をお奨めします。 通常の木工ドリルは20φともなるとかなり高価なのと非力な電動ドリルでは穴あけが難しくなりますし、座繰りが綺麗に出来るのも優位点です。