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読者の作品 033
 
2006/09/15

山口県にお住まいの中野様が作られた小型の作品2点を紹介いたします。  これまでに私が紹介している多目的置き台(工作台)トナカイの物入れなどを作られたているそうですが、必要に迫られて製作したのが始めに紹介する分別ごみ箱です。 たまたま私も現在製作中ですが、燃えるごみを上段に、プラスチックごみを下段に配しそれぞれが手前に倒れるようにした構造で、内部には丸い市販のプラスチックごみ箱を入れその端が扉を開いたときに引っ掛かって止まる構造になっています。  必要に迫られたというのは、飼われているフレンチブルドッグのブルタン君のいたずら対策のようですが、市販品では得られない自作ならではのテーマです。

2段にして上を燃えるごみ、下をプラスチックごみとした分別ごみ箱正面。 下に見えるのはブルタン君だと思いますが、製作のきっかけはブルタン君のお手柄?!でしょうか。

2つの扉を開いて真横から見た所。 特に支えもないのに扉が開いた途中で止まっている所が大変興味深いです。

その仕掛けはこの写真を見ると良く判ります。丸いごみ箱の向こう側の端が引っ掛かって止まるわけです。 久し振りにピタゴラスの定理を使って計算しました!とのことでした。

真上から見るとこのようなスタイルです。 何気なく見過ごしそうな簡単な構造ですが、要所にはきちっとしたアイデアが盛り込まれています。 奥様に大変好評でもう一つ作る予定だそうです。


もうひとつの作品は額縁です。 若い頃から写真をとることが趣味のひとつだそうですが、撮影した写真が沢山押入れの中にあるのを発見し、それらを飾ると共に写真を収納出来る額縁を作られています。

その収納の構造は最近ではとんと見かけなくなりましたが、紙芝居の画面とその裏側のようなものと言えそうです。  製作には手元の端材を全面的に流用していますが、慣れない45度切断などで苦労され随所に悪戦苦闘の跡が見えますが、これまた市販品では得られないユニークな作品に仕上がっています。  今回作られたのはデジカメで撮影しA4サイズ(294 x 210mm)にプリントした物に合わせてあり、昔撮影した写真の四つ切(305 x 354mm)は入らないので、もう一つ作る予定だそうです。


裏のポケットへは上から差し込むようになっており、平らな場所で入れた写真を取り出すとこのとおり。


完成した額縁を正面から見た所。 額縁の内側の角はサジ面の加工がしてあります。 一見何の変哲もない額縁のようですが?

額縁の裏には厚み20mmのポケットがあり、ここにA4サイズ 14枚までの写真を入れる事が可能です。

ポケットの裏板を外した所です。 上にU字型に欠き込んだ部分がありますが、写真の出し入れ(表に見せる写真とポケットに入れた写真の両方)をしやすくするための加工です。

ポケットの裏板を貼った所。 裏板が小さいですが端材利用ですから仕方のないところで、実際の使用時に見苦しいことはありません。

表側はプラスチックの板を使っています。 尚プラスチックの板と写真どちらも上から落とし込む構造のようです。

加工組立てに大変苦労された跡があります。 ここではホッチキスを併用して何とか固定しています。


Vicの一言
送っていただいた写真とコメントを拝見させていただいての感想は、加工技術や組立ての技術ではまだ改善の余地がありそうですが、なんと言っても中野様の発想が素晴らしいと評価したいと思います。 日曜大工で作るべきかどうかの価値判断のひとつに、「自作以外では得られないテーマかどうか?」というのがありますが、それに該当する発想です。 市販品と同じ物を作っていたのでは余程安く作らない限りこの点でのメリットはありません。 

加工・組立て技術は経験を積めば学習効果により少しずつ上達してゆきますが、発想だけは別物で常に問題意識があって現状甘んじない視点がものを言いますし、まさに「必要は発明の母!」で何にも優先したい部分であり、単純に出来栄えを云々言うよりも私はその辺りをより重要視しています。  

後は設計図無しに作られているようですが、完成度の高い物を目指すのであれば設計図を描いての事前検討は最も重要ですので、今後実施されて更に内容の濃いテーマにチャレンジされることを期待しています。