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読者の作品 031
 
2005/09/02

和歌山県にお住まいの坂口様が製作された大型収納家具ですが、それで部屋を仕切ってしまうという計画を始めて伺ったときに、私が30歳になったばかりの頃描いた構想に余りにも似ているので大変懐かしくなりました。

 坂口様のコメント: 基本的な考え方は娘と息子の部屋を作りたかったのですが、娘が5歳、息子が2歳
 でしたから大きな部屋に当面は一緒に住まわせた方が良かろうと考えながら、近い将来2つに仕切る事
 とし10畳の部屋に扉が2つ付くという変な部屋?を作ってもらいました。

 しかし日曜大工に好適な家具金物は入手困難であったことやその後3人目の子供が生まれたなどで実
 行時期はずれて行き、たまたま8年間の米国への転勤命令があったこともあって実現しませんでした。


 坂口様の場合もとの部屋の大きさは12畳と一回り大きく充分にゆとりのある大きさですが、提供
 していただいた左の図面をご覧になるとお判りのように基本的なアイデアは同じです。

 私が相談を受けた時には引出しを組み込むことをお奨めしたのですが、引出しの変わりに収納ボ
 ックスを旨く利用したい!とのことで、計画どおりに完成しています。  但し2つの扉の間にある
 仕切りだけは娘さんがこのスペースを使って隣と行き来するのが気に入っているそうで、完全に
 仕切られるのは未だ先になるとのことでした。

以下に坂口様のコメントと製作過程で撮られた写真を掲載いたしますが、これらの写真からも子供さんが如何に気に入った部屋に改造できたかが充分想像できご家庭の和気あいあいが伝わってまいります。

子供部屋の間仕切り家具作成

平成15年に「そろそろ部屋が欲しい」と娘にせがまれ、それじゃーと思い、家具屋に直行!しかし現実は甘くなかった。
サイズ、デザイン、価格、何をとっても満足するものはありませんでした。

そこで、別注家具を作ってもらおうと思い、簡単な設計図を作成し、3件の家具屋から見積もりを貰いました。
なんと60万〜90万!と非常に高額です。 1社は丁寧に図面まで書いてくれましたが、満足するものではありませんでした。 と言うのも、そのころから大橋様のHPを拝見していましたので、使いやすいサイズが何なのか、多少知識があったからです。

大橋様のHPを熟読している内に、日曜大工をしたことがない私が「もしかして作れるかも?」と思い始めました。 それ程丁寧に細部にわたり書き込まれていたからです。 それからです、大橋様にメールで相談に乗っていいただいたその節は有難うございました。

しかし、いきなりの大型家具です。 かなり不安もあり、大橋様から提案して頂いた「引出」はあきらめました。 大型家具の本体作成に頭がいっぱいで、引出まで作る自信がありませんでした。 今から思えば出来たかなと思っています。

これに味をしめた私は、今度は玄関の壁面を最大限利用した大型シューズボックスを考えています。今後ともバイブルとして、又良き助言者としてよろしくお願いします。



作業風景の一こま。 娘さんや息子さんがかなり手伝ってくれた?とのことです。

一つ目の下段の箱が完成。 娘さんの部屋側から撮影しています。

邪魔になる幅木を平バールで外した所。 (註: 私(VIC)は刃こぼれして研ぐ気にもならなくなったノミと玄翁を使って剥がしています。)

息子さん側の3連の下段の箱が完成しました。 左から整理ダンス、洋服ダンス、本棚になります。

息子さん側の上の棚を載せ終わりました。 これはでかい!が印象だったそうです。

息子さん側の扉の取り付けが完了。 無論スライド蝶番を使っています。

こちらは娘さん側で、気の早い娘さんは上部の天井との間の隙間を埋める幅木が付く前にご覧の通り!

同じく娘さん側ですが、天井との間の隙間も埋まりました。

同様に息子さん側も天井との間の隙間が埋まり完成です。

引出しの替わりに市販の収納ボックスを嵌め込むことで整理ダンス側(左)は作られています。 右は洋服ダンス側で手持ちの3段ボックスの流用です。 そして上にはハンガーを掛けるパイプがあります。

子供さんの間仕切り家具作製作前に作った寝室の布団収納タンスで、扉を付ける前です。

扉を付けて完成した様子です。 大変大きなもので事前の練習テーマとして好適だったようです。


サイト内随所で申し上げているように大型収納家具の自作は「儲かった!!」という印象が強く残るでしょう。 自分がとことん構造や収納方法に拘れるのもメリットですし、奥様にもより感謝され日曜大工による家具作りの中で実益感が一番高いです。  寄せられる作品の中に大型収納家具が増えてきていますが、一人でも多くの方にチャレンジしていただきたいと思います。