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読者の作品 026
 
2005/04/08

今週ご紹介するのは群馬県藤岡市に在住の白石様で女子大生です。
日曜大工にのめりだしたのは最近のことだそうですが、物を作る興味は以前から強くあったと推察しています。 ゆくゆくは収納家具を自作しようという大きな目標ありますが、小手調べの練習テーマにテーブルの製作を春休みを利用しチャレンジされました。

 きちんと設計図面を引いてから部材調達にかかるという理想的な進め方をしており、そのために部材とし
 て使ったシナ合板は発注先で所定の寸法に切断という、私が推奨しているやりかたをされています。

 組み立て方などで私に問い合わせがあり少しお手伝いをさせていただきましたが、シンプルなデザインと
 構造ながら、独創性のある物が出来上がったように思います。

 完成後のお便りでは幾つか失敗された所(はみ出た木工ボンドの拭き取りが不十分でそこだけ着色が出来なかった。 初めて試したニス塗りの艶の出具合が良く判らず、塗り斑を若干作ってしまった。)などがあるものの、雰囲気のあるものに仕上がっています。

 次のテーマとして沢山手元にあるコンパネを外観上目立たない所に流用しながら、同デザインのスツー
 ルを作る予定だそうです。 今回の製作過程で翔256、翔250による直線切りもだいぶ上達したようで、
 ここぞというときのためにソーガイドも使用されていますが、ゆくゆくは殆どの直線は手引きノコギリだけで
 やられるようになるでしょう。

 以下の写真で製作過程がご理解願えると思いますが、初心者の方におおいに参考になるのではと思い
 ます。 今後の更なるご健闘を期待する次第です。

木材の購入先に切断を依頼した全材料。 大きなカットは頼んでしまうのは巧い手です。 但し事前にきちんと設計する必要があります。

当初の設計寸法より下の板を小さくしたため、切断している所。 ソーガイドを使用しています。

私がご推奨の工作台を使いながら枠を組み立て始めました。

この十字型に組み立てたものが脚の一部となり上下に付きます。

十字型のブロックに縦の板4枚を接合し脚となる枠が完成しました。

その上下に底板と天板を固定して組み立ては完了です。

ポアステイン(チェスナット色)で着色開始。 まず天板を着色して乾燥中。

それをひっくり返して裏側部分を着色中です。

接合時にはみ出た木工ボンドの拭き取りが充分でなかったため、着色不十分な所が出来てしまいました。 しかし裏側で目に付かない所だったのでラッキーでした!

ニス塗り開始。 着色もそうですが、屋内のそれも畳の部屋で作業したため養生シートを敷いて汚れ防止をしています。

2回目に半艶のニスを塗ったため、この程度の反射の具合になっています。

よくよくみると若干の塗装斑がありますが、最初のチャレンジですから良しとしておきましょう。

四隅の方向から俯瞰してみました。

同じ方向で天板の高さからみたところ。

そして天板の縁と直角方向から見た所。 シンプルなデザインながら、見る角度により出るフォルムの変化が美しいと思います。 私は脚の枠の撓みを心配しましたが、そのようなひ弱さはなくしっかりしているそうで杞憂に終わりました。 このデザインイメージを踏襲したスツールの完成が楽しみです。