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太さはバラバラだが左から金工ドリル、先端ネジあり、ネジを削った物、先端ネジなし、対称的に刃のついた物、自在ビット、フォスナービット。
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左から2番目と4番目はは外周を切り込む刃が1枚と底を削る刃が1枚付いたタイプで、木工用ドリルとして最も多くの種類が出回っている。 しかし先端にネジが切られたタイプと切られていないタイプがあり、前者は作業効率は良いがほる深さのコントロールが難しく、深い貫通穴用と考えた方が良い。 後者は穴あけを途中で止める座繰り穴に向いている。
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左が先端ネジあり、右が先端ネジなしタイプ。 中央はネジをヤスリで削って右の物と同等に改造した物だ。
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左は外周切り込みと底面切削用の刃が1枚ずつ付いた物。 右はそれぞれ2枚ずつ付いた対称刃タイプだ。
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最近太さの種類が充実してきたのが、対称刃とした物(右上の写真参照)で、よく出来た物は穴あけ時のブレが少なく横方向へのすべりも少ないので、精密加工に向いている。(穴がひりがりにくく木ダボ用穴あけに最適である。)
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より大きな穴をあけたいというときに便利なのが自在ビット(可変ビット)と呼ばれる物だが、かなり粗っぽいあけ方になるのと危険を伴うこともある。 穴の直径は固定となり切削速度が遅いもののフォスナービットは優れた仕上がりで群を抜いている。
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自在ビット(左)とフォスナービット。 自在ビットは先端ネジタイプで良く切れない刃である事が多く、危険も伴う粗っぽい穴あけになるが、直径が可変である事が唯一の利点。
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私が最もよく使うサイズのフォスナービット。 左から10φ、16φ、19φ、22φ、35φ
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22φのフォスナービットの刃のクローズアップ。 外周切り込みは連続した刃になっており、穴の断面は大変綺麗に仕上がる。 底面は対称刃で削るのだが完全にフラットになるのはフォスナービットの特徴。
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こちらは35φのフォスナービット。 スライド蝶番取り付け穴に最も頻繁に使用している。 直径が大きくなると外周を切り込む刃はノコギリ状になる。
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数種類のドリルで穴をあけたときの違いを写真でお見せしよう。 残念ながら手持ちのドリルの関係で、太さが一定していないのだけはご容赦願いたい。 勿論以下の結果は一切の手心を加えたものではなく皆さんがやっても同じ結果が出る。
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太さは一定していないがそれぞれのドリルで穴をあけた結果。 左から10φフォスナービット、8φ対称刃付きドリル、先端ネジあり片刃ドリル、金工ドリルである。 この写真だけでも金工ドリル以外は穴周辺のバリが少ないことが判る。
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フォスナービットであけた穴のクローズアップ。 バリが最も少なく穴の切断面(壁面)も一番綺麗だ!
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対称刃付きドリルであけた穴のクローズアップ。 フォスナービットには及ばないが、これもバリが少なく壁面も綺麗。
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先端ネジ付きドリルであけた穴のクローズアップ。 対称刃よりもバリがやや多く、壁面も若干荒れているのが判る。
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最後が金工ドリルであけた穴のクローズアップ。 何も説明は要らないだろう! 他との差は余りにも大きい。
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ドリルのタイプ以外に切れ味そのものも当然上記の結果に影響するが、上で使ったドリルは対称刃付きを除き全て国産では最高の性能と信頼性で知られている物で見掛けだけの安物ではない。 そして対称刃付きのものだけはオーストリア製のクロームバナジューム鋼を使用した硬いFRPの穴あけにも使える優秀品である。 このタイプはメーカー間の優劣の差が大きく色々使って探し当てたもので、自信を持ってCopyright (C) 2001-2019, Vic Ohashi All rights reserved.