HOME
サイトマップ
アマ的手法
設計/検討編
加工/塗装編
情報/協力編
材料
工具
作品一覧
大型作品
小型作品
入門作品
特殊作品
LED照明
子供向け
リンク
mini-Shop
2段植木鉢台
2003/04/24
「2段植木鉢台」
屋内に花を飾るには切花にして生け花、フラワーアレンジメントとし
て飾るか、長期間楽しめるよう植木鉢やプランターに植え込んで飾
る方法がありますが、後者の場合床に直置きというのは低すぎるの
で何らかの台で少々高めに置きたい所です。
今回ご紹介するのはそのような目的の2段の植木鉢台ですが、小
型のプランターを載せても差し支えありません。
間もなくゴールデンウィークということで気温も高くなってきて屋外で
は花盛りですが、この植木鉢台は寒い冬に屋内で花を保護するの
にも便利ですし、製作費用は
60cm
サイズで
\1,000.-
位、
90cm
サイズでも
\1,200.-
位で作れますし、1日で間違いなく完成しま
す。 屋外使用で問題ない構造としましたので是非とも試していた
だきたいと思います。
材 料
1.
SPF
または
ホワイトウッド
SPF材かホワイトウッドのワンバイ材と呼ばれるものを使います。 1枚の寸法は幅
89mm
、長さ
1830mm
、厚さ
19mm
です
が、
60cm
の長さのものを作る場合には4本、
90cm
のものの場合には5本必要です。 ホームセンターで入手可能ですが、
1枚
\200
以下での販売価格となっていることがあり大変手ごろです。
2.
ネジ
スレンダースレッドネジ又は軸細コーススレッドネジで直径
3.3φ
長さ
45mm
のものと
35mm
のものを使います。
3.塗料
屋内で使うのであれば塗装無しでも差し支えありませんが、屋内で使う場合には塗装することにより腐れなどにより寿命が
短くなることを防止できます。 写真のものは
アサヒペン
の水性ガーデン用カラー
1/5
リットル(ウェッジウッド色)を2回塗りし
たものです。 グレー系の珍しい色ですが花が良く引き立ちます。
使う道具・工具
1.
ノコギリ
後述しますが一部はホームセンターで切断してもらい、残りはゼットソー265で切断します。 角を丸める部分だけは電動ジ
グソーがあると楽に加工できますが、角を45度に落とすだけなら不要です。
2.
電動ドライバー
沢山のネジを手締めでというのは大変厳しいので電動ドライバーを使いたいものです。 ここでは
\4000
程で購入可能な
リョービ FDD-1000
を使用しましたが、小型の工作には十分な能力がありますし、電動ドリルとしても使えます。
3.
カンナ
面取り用に使います。 木工ヤスリやサンドペーパーで代用してもかまいません。
4.
曲尺(指金)
線を引く、直角が出ていることを確認する、などに使用します。
設計
横幅が
60cm
のものと
90cm
のもの2種類を考えました。
高さは上段が
40cm
、下段が
20cm
としてありますが、
B
或いは
C
の寸法を変えるだけで高さ調節が可
能です。 奥行きは
368mm
と浅くし屋内で場所塞ぎにならないようにしました。
尚この設計図は
60cm
用で描いてありますが、
90cm
の場合には( )内の寸法となります。
加工
板取り図
に従い材料を切断します。
60cm
、
90cm
いずれの場合でも一部を縦半分に切断しなければなりませんが、ここだ
けは材料を購入するホームセンターで切断してもらうと良いでしょう。
(切断を頼む部分は赤線で示してあります。)
組み立て
間抜けな私は組立て過程を撮影した写真を誤って消去してしまいましたので、今回は下手な図によって組立て過程を説明
いたします。
1.上段の枠の組立て
角を丸めた
H
2枚と
D
、
E
各1枚を左の図のように
45mm
スレンダースレッドネジで組上げます。
注意としては出来上がった枠が歪んでいないこと
で、若し歪んでいたらネジの締め直しなどで修正
しておきます。
註):
H
の角の丸めが苦手な場合には、角の一
部を
45
度に落とすという手で行きましょう。
その場合には電動ジグソーは不要で、通常のノ
コギリで加工できます。
2.中段の枠の組立て
E
、
F
が2枚、
D
が1枚と材
料が1枚多いですが、
1.
と同様の方法で組立てま
す。
この場合も歪みは修正し
ておきます。
3.下段枠の組立て
D
と
G
各2枚で作る一番単純な枠で
す。 接ぐ方向を間違えないように
注意します。
4.枠の固定
出来上がった3つの枠を側板
B
と
C
に固定します。
先ず表側から
45mm
スレンダースレッドで図中の赤く記した
部分をネジ止めします。
次にひっくり返して白く記した部分を
35mm
スレンダースレッ
ドネジで固定します。
これらのネジ止めの際に材料の接合位置がずれないよう充
分に確認・調整しましょう。
註): 図では重なる部分が判りやすいように測板の色を薄く
してあります。
5.天板の固定
天板
A
を4枚固定します。
天板の横方向の位置は左の上の図を、
前後の位置は左の下の図を参考に取り
付けます。
上の段と下の段それぞれ2枚ずつ固定し
ますが、天板と天板の間に
6mm
の隙間
が出来るようにします。
註): 左の図は
60cm
版で描いてありま
す。
90cm
版の場合真中に止めて
あるネジはそれぞれ2本ずつになり
ますが、等間隔に締め付けます。
以上で完成です。
参考までに完成した植木鉢台を数種類の方
向から見た写真を最後に載せておきます。
お気づきかとは思いますが、この作品では木
工ボンドを使わず総てネジ止めで組上げてい
ます。
その理由は木工ボンドが雨水に晒されると
接合力を失ってしまうためで、屋外で使用す
る場合には必要な配慮です。
注意: この台は重荷重の設計をしていませ
んので、踏み台替わりに使わないで
下さい。
強度不足などの原因で壊れて怪我を
する可能性があります。
完成した2段植木鉢台。 これは60cm幅のものですが、小・中型の植木鉢が上下それぞれ3個ずつ計6個載ります。
90cmの場合は合計8個といったところです。 ステイン系塗料のウェッジウッド色が不思議で素敵な色です。
正面から見たところです。
左側下段の棚正面からのアップ。 構造を確認ください。
右真横から見た全景。 上下の棚受け構造が同一デザインとなっています。
上の棚のアップ。 棚板の間には隙間があり、水捌けを考慮しています。
中段と下段の枠の内側から固定している部分。 これがネジをあまり目立たたせない構造です。
同じく上段の内部固定部分です。
----- 完 -----
Copyright (C) 2001-2019, Vic Ohashi All rights reserved.