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アキレス腱鍛錬器
2004/08/13

特注の什器を製作されている方と色々とお話をしている中で、「レーザー光線による板の切断は切断面に焦げ目が付くものの切断精度は手加工は及ぶものではなく、職人技も遠く及ばない!」との私には関係ない世界ながら百倍近い高精度加工の話題がありました。

その高精度加工のサンプルとして見せられた物の正確な嵌合具合には声も出ませんでしたが、それが何であるかを聞いたとき、あっ!これは面白い日曜大工入門用のテーマになるぞ!感じました。

 床の上に置いたそれには25度の傾斜を持つ板が固定されています。 この傾斜が高くなるほうを前にし
 てその上に立つのだそうです。 そう言われればかかとを支える半円の欠き取り部分もあります。
 簡単な説明に寄れば、「つま先が上を向き25度の傾斜に直立するにはアキレス腱の伸び縮み能
 力が十分に高くないと駄目なので、その能力を高める訓練の道具。」
ということです。

 私が大変興味を示したのでそれを戴けることになり、家に戻ってから試してみました。 まず家内が立っ
 てみましたが、へっぴり腰になりながら何とか立つことが出来、それを見てゲラゲラ笑った私が試してみたら、へっぴり腰どころか全く立てません。 何度か挑戦しているうちにとうとう倒れてしまいました。
考えてみれば私はかなり運動不足に陥っていますが、家内は毎朝早く起きて5-6kmの道を近所の方と散歩しており、運動という点では私よりもはるかに実行しています。 家内のへっぴり腰を決して笑えないわけです。

これは何とかしなければならんぞ!!と考えた末同じ目的の足首を鍛える健康維持の道具を、私なりに手を加て作ろうというのがこのテーマです。  基本的に25度の傾斜では全く立てないのですから、もっと傾斜を緩めて段階的に少しずつ傾斜を高くし練習というか踵を鍛えられるものにしようというのが設計のポイントです。

 設計図は左のようなもので、傾斜板の手前は蝶番を取り付けて角度が変えられるようになっています。
 傾斜板の先の方は直径約10mmの全ネジ(ズンギリボルトとも言う)の上に載せられ、全ネジの高さは
 3段階に変えられるようになっています。  今回は18mmの合板の端材を使いましたが、15mm厚でも
 十分に使えるでしょう。

 加工する上で必要な道具は、電動ジグソーと10φの木工ドリルで、組み立てはネジと木工ボンド併用で
 すので、電動ドライバーも必要になります。

部材寸法図はこちらですが端材利用のため板取り図は特に描いておりません。 設計図中ピンクで記した寸法は傾斜板の角度に影響するので勝手に変えられませんが、他の変更の自由度はかなりありますので工夫していただければと思います。  購入した全ネジはインチ規格のもので、太さが3/8インチで長さは285mmでした。 このネジに合わせて横幅を決めてネジを切断する必要が無いようにしています。 従って使用する板厚が仮に15mmにするのであれば、傾斜板の幅は6mm増やせばよいことになります。 尚全ネジの太さ3/8インチは9.5mmになりますが、この値はネジ受けの穴を10φとすれば丁度よいので出来るならば太さを変えないほうが良いと思います。

後は以下に掲げる写真とその解説をご覧ください。 ゆっくり作業を進めても1日で完成すると思います。

部材を切り出し側板2枚には10φフォスナービットで高さ調整の穴をあけました。

全ネジが移動する部分を電動ジグソーで切断。 踵受けの部分を丸く切り抜き、各部の角を適当に丸くしました。

底板手前に補強板を木工ボンドと40mmスレンダースレッドネジで固定しますが、接合位置を正確にするため予め36mm隠し釘を使って仮固定した上でネジ止めしています。

次に側板を同様に固定します。 隠し釘3本はやはり接合位置を正確にするためのものです。

反対側の側板を固定し全ネジを通しました。 当面の間ナットは固定しません。

傾斜板にスペーサーと踵受けを固定します。 これもスレンダースレッドネジと木工ボンド併用で、位置決めに隠し釘を使っています。

蝶番を固定します。 位置を正確に取り付けないと側板にこすれますから慎重に取り付けます。

蝶番取り付け後傾斜板の動き具合を確認します。

全ネジのはまり込む位置を変化させて、傾斜板の傾斜角度可変機構の確認です。 左から25度、20度、15度です。

早速家内に試してもらいました。 これは傾斜15度で容易に立てます。

こちらは25度で家内は立てるのですが、私がやると???

大変簡単な機構ですが、アキレス腱の鍛錬に役立ちそうです。 散歩やジョギングを併用すれば更に効果が上がるのでしょうが、これに繰り返し乗り降りするだけでも効果がありそうです。



時間の関係で塗装はしておりませんが、ネジの頭や隠し釘穴をパテで埋めてペイントで塗りつぶすと良いと思います。 1日で終了する工作で市販品は見つからないと思いますので、是非ともお試しを!!

----- 完 -----
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