CR100D スライド蝶番の使い方

以下の説明はアトムリビンテック製のCR100Dシリーズ 35φスライド蝶番の使用方法詳細です。
他社の製品或いはアトムリビンテックの他のシリーズの蝶番には適用されませんのでご注意ください。

1.特徴
  ・ ワンタッチで蝶番フレームを座金から取り外しができますので、吊りこみは大変楽です。 特に3個以上の蝶番を使っ
    た場合に威力を発揮します。
  ・ 扉の吊りこみ後に上下、左右、前後にそれぞれの蝶番の位置の微調整が可能ですので、従来の蝶番に比較して扉
    の収まりで苦労したり、高い加工精度を要求することがなく、家具などの製作が容易に実現できます。
    またそれらの調整は独立したネジになっておりますので、調整も楽です。
  ・ 当ショップで常備在庫品はコーンシールキャッチ付です。 外部からは殆ど見えませんが、スプリングの力である角
    度から扉は自動的に閉まり、閉じた時の収まりが大変よくなっています。
  ・ 半かぶせ蝶番は側板に扉が半分被るの意味で、被り量範囲を広く取るため半かぶせタイプには2種類あります。

2.種類
  ・ 全被せ蝶番

    側板木口に扉が完全に被さるタイプの蝶番です。
    但し完全に被るようにするには側板の厚みと側板の厚みをある値以内にしないと
    扉が木口に当たりますので注意が必要です。(詳しくは別表1を参照ください。)

    Vic Ohashiが標準として使っている扉及び側板の厚み18mmはこの点で合理的な
    値で、扉が木口に当たらず全かぶせが可能な板厚です。




  ・ 半かぶせ蝶番(14mm)

    側板へのかぶせ量が13-16mm取れるタイプの蝶番です。
    但しこの場合も扉及び側板の厚み次第では扉が側板木口に当たり、所用のかぶ
    せ量が取れないことがあります。(詳しくは別表1を参照ください。)

    Vic Ohashiが標準としている扉及び側板の厚み18mmの場合には、木口に扉が
    当たらないかぶせ量は13-14mmとなります。




  ・ 半かぶせ蝶番(9mm)

    側板へのかぶせ量が8-11mm取れるタイプの蝶番です。
    但し扉及び側板の厚み次第では扉が側板に当たり、所要のかぶせ量が取れない
    ことがあります。(詳しくは別表1を参照ください。)

    Vic Ohashiが標準としている扉及び側板の厚み18mmの場合には、木口に扉が
    当たらないかぶせ量は8-9mmとなりますが、Vic Ohashiは18mmの側板の両面
    にこの蝶番を取りつけ、かぶせ量を7mmとして扉間に4mmの隙間が出るようにし
    ていますが、この場合蝶番取り付け穴縁から扉の端までは2mmしか残りません。
    この使い方で問題は起きておりませんが、加工上のリスクが若干あることとメー
    カーの推奨値外であることをご承知置きください。

  ・ インセット蝶番

    側板の内側に扉を取り付けるタイプの蝶番です。
    扉が側板に当たらないようにするためにはやはり使用する扉の厚さが問題になり
    ますが、ちり寸法(扉の端と側板の間の隙間)を若干大きく取ることにより回避で
    きます。(詳しくは別表2を参照ください。)






3.蝶番本体取り付け寸法図
  こちらの図面を参照ください。 図中の各値は使う扉や側板の板厚、かぶせ量によって変化しますので、別
  表を参考の上決定してください。

  尚Vic Ohashiの標準設計(扉、側板共に18mm厚でかぶせ量は7mm)で試してみたい方は、こちらをご覧下さい。
  VIC's D.I.Y.内に掲載された家具の蝶番は総てこの設計値で取り付けられています。

   別表1: かぶせタイプはみだし寸法図    別表2: インセットタイプちり寸法図

4.扉の大きさ厚みと使用個数との関係
  扉の厚みが増したり或いは同面積でも横幅が長くなると蝶番への負荷は大きくなってしまい壊れる可能性や蝶番の寿
  命が短くなる可能性があります。 従ってドア幅を制限したり、使用個数を増やしてそのようなことがないよう配慮する
  必要があります。

  但しそれらを決定する要因は大変複雑でありますので、経験上の判断基準をご紹介しておきます。

 これらの数値の条件は扉が18mm厚以下の合
 板であることで、比重がもっと大きい場合には、
 扉の最大幅は45cm程度に押さえた方が良いと
 思います。

 またこれらはメーカー保証値ではありません
 が、大半の蝶番が7年以上使用されているもの
 のトラブルの発生は全くありません。

5.蝶番の取り付け、扉の吊り込み方と蝶番の調整方法
  こちらに蝶番の取り付け、扉の吊り込み方と蝶番の調整方法について詳しい解説がありますのでご覧下さい。
  プラスドライバー(No.2)が1本あれば取り付け吊りこみ調整は完了します。


6.スライド蝶番及び扉部分の設計サービス
  以上の説明とVIC's D.I.Y.内の解説で具体的な設計は可能なはずですが、ご希望が御座いましたらスライド蝶番及び扉
  部分のみの設計サービスを致します。 設計手数料はスライド蝶番の仕様個数或いは複雑さにより変化しますが、1件
  辺り\1,000.-以上となります。  尚当ショップでスライド蝶番をお買い求めの場合にのみお受けいたします。

  手順としては、

  1.作りたい扉の大きさ(縦 x 横 x 厚み)
  2.観音開きか片開きか
  3.扉を固定する本体側板の厚さ
  4.半かぶせ扉の本体側板或いは上下の板へのかぶり寸法
  5.全かぶせ及びインセット蝶番使用個所の指定

  をお知らせください。 これに基づき外観図と使用蝶番及び設計手数料の合計見積り金額をお送りいたします。
  (ここまでは無料です。)

  その結果御納得いただけた場合にはご入金を確認した上で、スライド蝶番と共に、詳細な設計図(扉の詳細寸法/
  加工図、スライド蝶番取り付け位置詳細図)
をお送りいたします。

  尚本サービスは当ショップが設計したとおりに製作された場合にのみ正しく動作機能することを保証するものであり、
  材料切断誤差、組立て取付け時の誤差/不具合、材料の反り、見積り時とは仕様変更が発生した、などに起因する
  動作不具合に関しては一切の責任をもてませんのでご承知置きください。

  設計サービスに関するお問合せは、こちらからお願いいたします。


2004/02/29
VIC's D.I.Y. mini-Shop 責任者 大橋 克人 (Vic Ohashi)

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